58 陸上部のマネジをしたよ(その9)
「よーい、ビッ!」
カチャ、カチャ
笛の音と同時に両手で持ったストップウオッチのバタンを押します
揺れてます!
揺れてます!
いつもより多く揺れてます!
ナニがっ!!!
いい眺めだ~っ
「ビッ、ビッ、12.3秒、14.0秒です」
絶景を堪能しつつもお仕事は忘れません
ストップウオッチのボタンを押した後、記録を読みあげます
そんでもって記録用紙にカキカキ
100m走の記録係は大変です!
やることが一杯です
でも見返りも一杯です!
週に一度の定期記録会、さいこ~っ
この世のものとは思えない絶景ですぜっ、ダンナっ!
ああ、ここは異世界でしたっけ・・・
「次っ!、位置について!用意っ、ビッ」
キャプテンの号令の後、次のペアが走って来ました
えっ?
走っても揺れないだと?!
そんなバナナ?!
いやバカな!?
チッ
思わずヘンな顔をしてしまったようです
それをキャプテンにしっかり見られていたみたいです
「マネジの期間が終わったらケーキバイキング行くのは忘れてないから!絶対連れて行くからっ!」
必死な顔で言われました
いや、違いますから
揺れないな~、と思っただけですからっ!
でも言うとスケベとか言われると思ったので黙ってました
すまん!
・・・今、気がついたけどオッパー様の特徴って「揺れる」と「浮く」なんだよね?
「揺れる」は簡単に堪能でるけど、「浮く」って絶対簡単には見ることできないよね?
でもって柔道部部の合宿の時に「浮く」って頑張ればガン見するチャンスがあったんでない?
覗きとか、のぞぎとか、覘きとか?
今、気がつくって、ひょっとしておまぬけ様?!
昔のオレに言いたい!
千載一遇のチャンスを逃すな!、と
ああ、過去を変える能力があったらな・・・
もしも、ありゃりゃぎ君なら絶対に血の涙を流してるぜっ!




