57 陸上部のマネジをしたよ(その8)
「キャプテン、次お願いします!」
そう言って副キャプテンが男マネが寝ていたマットに寝転がりました
周りにいた人間からは「視線で人が殺せるのでは!?」ってくらいの必殺ビームが浴びせられました
ただ今の実況は、つづけて、陸上部新人の私がやらせていただいております!!!
男マネの彼のマッサージが終わった後のことです
彼の苦しそうな表情と、「クッ!?」という絶妙な表情の余韻のせいで周りにいた女子部員達の下着が某ゴスロリ少女のように酷いことになっていました
おかげで、彼が寝ていたマットに彼の体温と匂いが残っていることに気がつきませんでした
それに気がついた陸上部の副キャプテン
すかさず彼が寝ていた場所に寝転びます
背中をマットに擦り付けてしみついた体温を楽しんでいます
クンクンして残り香を堪能しています
彼女の行動に気がついた陸上部と他の部の女子部員達から憎しみが籠った視線が飛ばされます
何を隠そう、実況のこの私も目から殺人ビームが撃てたらな~と思いながらガン飛ばしてます!
くっ、しまった!
彼の頭が部長のけしからん胸に埋もれてイヤそうにしているのに見とれているのではなかったっ!
ストレッチが終わった後、キャプテンが再度、彼の足首を持ちあげてブラブラさせているのを見ているのではなかった!
短パンの隙間からチラ見した白いモノに気をとられるのではなかった!
「両方の足の長さがおなじでちゅよ~」という部長の言葉に気をとられるのではなかった!
彼のちょっと日焼けした健康的なナマ足に気をとられるのではなかった!
「イタいっつ!マジ痛いっ!ぎゃ~~~っ!」
副キャプテンの叫び声が聞こえてきました
邪な野望に気がついたキャプテンがいつもよりきつめにストレッチしたようです
部長!ナイスですっ!
一生ついていきますっ!




