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26 若様のライバル宣言!というか空回り?

高校に入ってからライバルができた




ヤツは男女問わずに人気がある


朝は誰も彼も「おはよう」と声をかける


そしてヤツは「おはよう」と返事をする




私も朝の挨拶は受ける


だがヤツよりは少ない


まあホンの少し、いやちょっと少ないだけだ、な



同性の男子生徒は大体同じくらいだ


そこは引き分けにしておいてやろう




女子生徒はヤツの方が多いかな


その、まあ、言ってみれば・・・顔や身体の偏差値が・・・少々・・悪い・・にもだな(ゴホン)


つまり一部の苦手な女子生徒への私の対応が少々硬いせいもあって


こちらはヤツの方が優勢だ




胸が大きいわりに腰周りが小さい者、いわゆる『ミツバチ体形』の者


鼻が高くて、目が二重で、顎が一重アゴの『変顔』の者


チッとか舌打ちしたくなるのを我慢して挨拶をしているのだ!


普通に笑顔を向けるようにガンバっているぞ!


だからそのうちヤツに追いつき、そして追い越すだろう!


とりあえず第一戦目の朝の挨拶戦争は今のところ勝ちにしておいてやる!






ヤツが料理部に入るったようなので私も入った!


ここで大きく引き離すためにシュールストレミングを持ってきた


シュールストレミングを袋から出した瞬間、ヤツを含めて校庭に走って出て行った


そんなに食べたかったのか!とニンマリした


庶民でもシュールストレミングの食べ方は知っていたようだ


部屋の中だと匂いがきつくて大変だからな!


でも嬉しいからと、そんなに急いで出て行かなくても良いぞ


10缶持ってきたからな


8人いるから一人1缶はある


それにパンはそのまま食べれるが、じゃがいも等の野菜は茹でないと食べれないぞ?


そう思っていたら皆が帰ってきた


シュールストレミングをのせるための野菜を茹でるのに気が付いたようだ


私は怒ったりしないぞ?


心が広いからな!


フッ




持ってきた我が家直営の農場で採れた野菜を出し、皆と調理した


皆、早く食べたいようでソワソワしていた


もちろんシュールストレミングを食べる時、皆、涙を流して感激していたぞ!


持ってきた甲斐があったというものだ!


シュールストレミングは高いし、船便でしか送れないから手間がかかるからな!


皆心して食せよ?


これで第二戦目は私の完勝だな



一ツ橋の名に賭けてこれからはすべての戦いに勝つぞ!




<若様のクラスメート♀目線>


あーあっ、今日は最悪だよ!


朝の下駄箱で若様にあっちゃったよ!


凄く変な顔をして挨拶してきた


どうせ私は『みつばち体形』だよ!


胸と尻がでかいよ!


イヤなら挨拶しなけりゃいいのに、無理やり挨拶してくる


となりのクラスの「王子様」に対抗しているのがミエミエだよ!


でも王子様はそんなにイヤそうな顔しないね


靴はいていて邪魔になっていたと思ったらソッコーで「邪魔だね?ごめんね?」って笑顔で言うぞ!


あんたとは天と地の差だよ!




腹が立つので少し遅れて後から教室にいった


教室に入ると空気が重い


あーまたやったのかな?


若様って、教室に入るなり立ち止まるんだよな


そして皆の顔を一人一人見るんだよ、挨拶するまで!


王子様が誰も彼もから挨拶されているから自分も!ってことらしい


毎朝無言で睨まれて挨拶させられるってチョーサイアク!




そういえば料理部でとんでもないものを持ってきて王子様達に食わせたんだってな?


あの後、匂いがきつくて校庭が使えなくて運動部が迷惑したらしい


あと、変な匂いを嗅いで気分が悪くなったのもいたらしい


マジサイアク!


超ウゼー

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