216 教育実習生が来ました(その16)
小泉教育実習生目線です
前話の裏側です
たまにはこういうのも趣向を変るのもいいものでしょう?
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「荷物大変ですね、持ちますよ」
そう言って一人の男子生徒が荷物を持ってくれました
<じ~ん>
人の優しさが身に沁みました
小泉理沙、21歳
年齢=彼氏いない歴のれっきとした喪女ですが今は幸せで一杯です
私の顔ははっきりいってブスです
目がぱっちり二重
鼻が高い
口が小さい
顎がシュッとシャープ
もうこれはないって程のブス顔です
小学生の時なんて
「ブ~ス、ブ~ス」
と男子に囃したてられること何百回
いや千回を超えていたかもしれません
中学生になる頃にはもう結婚を諦めていました
一生食べていける技術を身につけよう
そう思い教師になることを決めました
公務員ならば一生食いっぱぐれがないですからね
え?
公務員ならば市役所とか警察がある?
・・・教師になれば男子生徒をめでることができるじゃないですか(ボソッ)
まあそんな訳で教師を目指しました
ええ判っていましたよ
人生はそんなに甘いものではない、と
教育実習に向かった先の高校では男子生徒からの冷たい目線に晒されました
ナニ勘違いして教壇に立っているんだよ、ブス
言われなくても目線だけで判りました
・・・産まれてきてすみません
2週間の実習期間を乗り越えればとりあえず教員免許は得られる
それだけが心の支えでした
そんなある日です
指導の先生から副教材の冊子を運ぶように言われました
言っておきますが虐めではありませんよ?
教師は授業するよりも雑用の時間の方が多いんです ←実話
重いけど持てない程ではない
頑張って運びました
そんな時に天使が舞い降りました
「手伝いますよ」
そう言って一人の男子生徒が荷物を半分持ってくれました
それどころか
<ニコッ>
と笑いかけてくれました
・・・死んでもいいですかね?
あまりの幸運に死にそうになりました
それだけではありません
なんと男子生徒の手が私の胸に当たったんです
その時死を覚悟しました
すみません
こんな醜い脂肪の塊に当ててしまってすみません
こんな乳要らないですよね?
今から海に捨てに行けばよいですかね?
だから訴えないでください
真面目に死を覚悟しました
ところが天使様は心まで天使でした
なんと私の醜い脂肪の塊が綺麗な手に当たったことをスルーされたのです
ああ神よ!
心の底から感謝しました
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今思ったんですがとんでもない小説を書いてますね・・・




