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179 【クリスマス特別企画】とあるカップルの非日常

「今日、家に誰もいないのよ」


彼女が真剣な目で言ってきた




おっしゃ~っ!


内心で、どこかの守護者統括のように雄たけびをあげたオレは悪くない(はず)






ちょっと状況を説明しよう



今日は12月24日


学校は昨日で終わっている


つまりは冬休みの初日というわけだ




当然のことながら彼女とデートである


もちろんクリスマスバージョンの豪華版


・・・このためにバイトして金を溜めるというんだから世の中の女性の苦労が偲ばれる




カップル限定の恋愛映画


カップル限定のランチ


カップル限定の展覧会


カップル限定のカフェ


カップル限定のアクセサリー売り場


・・・どれだけカップルでぼろ儲けしよとするんだ?と言いたい





まあこの世界


おとこ転がしは女の甲斐性


が合言葉だから仕方がない


・・・この世界を作ったさくしゃの頭は絶対に狂っているな





まあ、そんなわけでクリスマスイブ当日


朝に駅前で待ち合わせをした


・・・ここで待ち合わせ場所が銀時計と言ったらどれくらいの人間が判るのだろうか?





建物内であっても(冬だから)そこそこ寒い


だからまずは近くのおしゃれなカフェで身体を暖めることにした





暖かくって、激甘のコーヒーを飲みながら一息つくと彼女が言った


「今日、ウチに親がいないの・・・」





その日のスケジュールが一瞬で破棄された瞬間だった




もちろん行きましたとも


彼女の家




母親は会社


父親は年末のための買い出し


妹は部活連中との遊び


つまり家はもぬけの殻




いつ行くの?


いまでしょう!


早い話、そう言うこと




お昼(中食)の買い出しをして一路、彼女の家に行った




カフェでお茶して


駅直結のデバートで中食を買った


だから着いたのはお昼すぎ





ちょっと時間が押し気味だ


・・・何回できるかな





おばかなことを考えると彼女が聞いてきた


「シャワーする?」






いやいやいや


親がいないのに上がり込んだ上、シャワーはマズイでしょ!?


・・・Hはする(予定だ)けどな





早くやりたい彼女


勝手放題に気が引けるオレ


・・・両者合意のもと、省略しました





段々と近づいてくる彼女の顔


ついに大人の階段を登っちゃう?昇っちゃうの?




ドキドキ土器(笑)




二人の影がくっつく1mm前





<ガラガラガラ>


「ただいま~」


(彼女の)父親が帰ってきた






どうやらさくしゃはオレのことが嫌いらしい


--------------------------------------------


そう簡単にはやらせません


だってその方が面白そうだから  ←鬼畜

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