108 ホワイトデーはじめました(その8)
「わかる?」
「いや全然(笑)」
「実はオレも(苦笑)」
彼女と絵の前で小声で話しながら笑い合いました
レストランで食べた後、某老舗デパートの上階の美術館に来ています
彼女が学校の美術の先生から招待券を貰ったからです
いわゆる動員ってやつですね(笑)
なんでも某政府機関が芸術家を海外に定期的に派遣しているとか?
その結果の報告で日本各地で展覧会をしてるとか?
まあ、人は来ないですよね
日本人は世の中に人気があるとされている絵しか見に来ないですから(笑)
人を集めたかったら萌絵にしないとね?
大きなお友達が一杯来るよ(笑)
話を戻します
まあ、あれですよね
『絵の巨匠が今まで生きていて、新作を描いたからって見てそれが判るか』ですね
もちろんオレ達は判らない人種(笑)
すみませんね
才能なくって(苦笑)
電気騎士とかなら新作でも判るんですけどね(笑)
もしくは「オラオラオラッ!」の人とか?
あ、ビルから飛び降りるのが趣味のヒロインとかもOKだよ?
まあ、絶対に展示してないですよね・・・
とりあえず入口から順番に見てまわりました
そしたらやっぱりありました
裸婦像
いや、この世界では
裸夫像
だね(笑)
定番のソファーによりかかっているやつです
かなり肥った男の人です
もちろんハダカ
あそこには布がかかってます
「安心して下さい、隠してます!」
ですね(笑)
某金髪のドロボウに言わせると
「肌の白さと布の青さの対比がイイ」
ですかね?
もっともオレは
「三段腹は肥りすぎだ」
しか判らないんですけどね(笑)
彼女はガン見しています
そんなにお腹のお肉がいいのかい!
オレにもあるぞ
お腹のぜい肉(笑)
最近肥りだしたんだよな・・・
だって休みのたびに彼女に餌付けされているから(涙)




