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Free World Frontier  作者: シバケン
パリィの村
21/79

冒険17km

銀孤の強行偵察はまだ続きます。


 夕食を食べた後、戻って来るとそこは村ではなく森の木の枝の上だった。

 どうやら運が良かったらしい。

 取り敢えず、夕食を食べたいのだが、何処か良い感じの洞窟とか無いのかな。

 流石にそこら辺の地面でやるとフルボッコにされそうだしね。

 さて、また探索に戻りますか。






 最近活躍していなかった<発見>だが、久しぶりに活躍を見せた。

 何と、近くに流れていた川の中にいる魚を補足してくれたのだ。

 弓だとちょっと矢が勿体無いし、ナイフでは流石にキツイ。

 ではどうしようか。

 無ければ作れば良い。

 いつもそうして来たように今度も新しい何かを作ることにする。


 取り敢えず準備するのはいつもの<木の枝>

 加工が簡単でさらにそれなりに長い。

 今のところこれ以上に使いやすい素材も無いし、これからも役に立ってもらうことになるだろう。

 何処でも手に入れられるのも魅力だ。



 今回のメニューは棒を削るだけの物凄く簡単な製作です。

 削るだけなのでとってもお手ごろ、時間もかからない。

 スキルのおかげですぐに作れた。

 出来たのがこれだ。



<木の銛>


 重量1、レア度1、品質C


 銀狐作の銛。木でできているので軽く突き安いが、威力が低い。



 ということで銛ができました。

 これって槍を作るときはどうなるんだろう?

 もしかして思考を呼んでいるのかな?


 とりあえず銛ができたので川岸を歩き、狙いやすそうな場所を探す。

 ついでに<発見>を駆使して魚の動きも観察する。



 良い感じに岩場が少なくて魚自体を狙いやすい場所を発見した。

 さらに、観察を続けた結果、どうも後ろからの奇襲にかなり鈍感であるような動きが多いことが分かった。

 もしかしたら、周りに天敵がいないのかもしれない。

 とりあえず近くに来た魚から狙っていくことにする。


 一匹の魚がこっちに来た。

 通り過ぎるのを待ち、一突き。

 少し固めの感触と共に銛が突き刺さったのが分かる。

 しかし、ビチビチと暴れるため銛から抜けてしまう。

 これは後で返しをつけないとスポスポ抜けちゃうな。

 とりあえず、尾びれの付け根辺りを突かれた魚は弱っていたのか簡単に捕まえることができたのでいいか。



<黒岩魚>


 重量1、レア度2、品質D+


 全身が暗めの色をしている岩魚。食べることが可能。



 この魚は岩魚だったのか。

 水面に移る魚影はうっすらとしか見えず、判別が不能なのだ。

 今、銛で突けるのも完全に<発見>のおかげである。


 魚は好きなので、沢山ほしいのでまだまだ漁を続けたいと思う。

 他の魚がかかるのも少しだけ期待しておこう。






 全部で10匹ほど捕まえてしまった。

 そのうち5匹は岩魚だったが、他の5匹はまた別の魚だった。



<極彩虹鱒>


 重量1、レア度2、品質D


 全身が極彩色の模様に覆われている虹鱒。見た目とは違い美味。



<毒持ち鮎>


 重量1、レア度2、品質D


 内臓に毒を持っている鮎。その毒性は強く、人間が誤って食べてしまうと死は免れない。



 虹鱒はいいとして、とうとう2つ目の毒持ちの素材を見つけてしまった。

 誤って食べないことに注意しないといけないな。

 うん、油が乗って上手そうなんだけどな。

 料理スキルで毒抜きが出来ないか後で確かめないと。


 そう、5匹目を取ったときに新しいジョブとスキルのアナウンスが来ていた。

 詳細はこれだ。



<漁師>:海や川で魚を取る職業だが、場合によっては戦闘も出来る職業である。


<漁入門>:漁を行うためのスキル。漁の成功率微量上昇。


<釣り入門>:釣りを行うためのスキル。釣りの成功率微量上昇。



 どうやら魚に関係するスキルが手に入ったようだ。

 他にもまだありそうなんだが、これ以上脱線するのもまずいし、さっさと洞窟を探さねば。

 少し名残惜しいけど今は仕方がない。

 地図が欲しいのだが、雑貨屋にもプレイヤーの露天にもなかったことを考えると、対応するスキルか自分で作らないといけないのだろう。

 ある意味現実的なのだが、少し不便な所でもある。

 まぁ、今はそんな事を言っても始まらないし、さっさと洞窟を探さないと。

 俺は、木の合間から見える岩山らしき方向へと歩を進めていった。

 日暮れまでには見つけたいな。






 うん、さっきの言葉は残念なことにフラグになっちゃったみたいだ。

 岩山が思っていたよりも遠くて、日没に近くなってもたどり着けそうにないのだ。

 正直、ここまで奥に入ってしまうと夜に出歩くのがまずい気がする。

 狼とか出そうだ。

 出たら勝ち目はないだろう。

 俺に団体戦を勝ち抜くプレイングスキルはない。

 とりあえずいけるところまで行って、その後はさっきと同じように木の上で過ごそう。







 とりあえず、目で見えるほど岩山の大きさに変わりはなかったことだけ伝えておこう。

 どうもスキルレベルで認知範囲が広がった<狩人の眼>の効果によって何とか敵と接近せずに済んでいるが、そろそろ時間の問題だろう。

 そろそろ木の上に退避だ。

 これだけ認識される敵が多いのだ、初心者用のフィールドを抜けてしまったのだろう。

 戻るべきかとも考えたが、今回は死に戻りを前提での偵察だからこのまま進む。

 今日はこれで落ちるが、明日は絶対に拠点となりそうな洞窟を見つけてやる。

 そう意気込んでログアウトすることにした。

 願わくば、明日ログインするまで敵に見つかりませんように。

ネーム〈銀狐〉Lv.6

 種族 〈エルフ〉

 ジョブ〈弓使い Lv.7〉<労働者>

 ステータス

 HP :66/72

 MP :33/74

 SP :38/44

 STR:13

 SIZ:9

 DEX:27

 VIT:7

 INT:13

 AGI:16

 MND:13

 LUK:8

 LP :0

 スキル

〈弓入門 Lv.8〉〈狩人の眼 Lv.12〉〈木工見習いLv.4〉〈簡易調理Lv.2〉〈水属性入門Lv.5〉<風属性入門>〈発見 Lv.9〉〈隠密行動見習い Lv.3〉<暗殺見習い Lv.1>

 武器

 メイン:<樫の弓><石の矢×13><鹿角の矢×5>

 サブ :<初心者のナイフ><木の銛>

 防具

 頭:<無し>

 体:<初心者の革鎧>

 腕:<初心者のレザーアームガード>

 手:<鹿の騎射がけ>

 足:<初心者のレザーグリーブ>

 靴:<初心者の革靴>

 装飾品

 無し

 その他

 〈初心者の鍋〉〈初心者の鑢〉〈初心者のグリーンポーション〉

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