ガベージブレイブ(β)_078_希望3
最近の勇者召喚はラーデ・クルード帝国の神殿で行われることが多い。
最近といってもここ数百年のことで、元々神殿はテレサ法皇国にあったのだ。
今もテレサ法皇国には神殿があって、俗にいう総本山的な役割を果たしている。
テレサ法皇国は、人族至上主義の国々で広く信仰されているテレサ教の法皇が治める国だ。
ラーデ・クルード帝国以上に人種差別が激しい国で有名らしい。
まぁ、今ではその法皇もドッペル君に乗っ取られているんだけどさ。
さて、召喚には色々な種類があるらしい。
俺たちが召喚されたような多人数勇者召喚。
少数の四人ていどを召喚する少人数勇者召喚。
地球のどこかで死んでしまった人を召喚する転生召喚。
地球で生きていた人を殺して召喚する魔王召喚。
ひるめさんの説明では、上の三つは人族の国々で広がっている召喚で、最近では少人数勇者召喚と転生召喚は行われていないそうだ。
理由は分からないが流行は多人数勇者召喚らしい。
俺は数ある召喚に関する施設や資料を破棄することを、ひるめさんに約束した。
それは他の世界に依存するこの世界の体質を変えることにもなる。
それによって何かが起きるのか、何も起きないのか、俺には分からない。
もし、何かが起きても、それはこの世界とそこに住む人々が払うべき代償だ。
「そういうわけで、俺は召喚関係の施設と資料を破棄する」
「どんなわけか知りませんが、召喚関係の施設と資料を破棄するのは分かりました。ですから、詳しく教えてください」
「アリー、召喚は俺の生まれ育った国に大きな影響を与えていることを知った。召喚を放置すると、俺たちの生まれ育った国だけではなく、世界が崩壊するかもしれないほどの危機を引き起こすんだ」
「こちらの世界で召喚すると、ツクルさんやスズノさんが生まれ育った世界が崩壊するわけですね」
「そうだ」
アリーは顎に手を当てて考えている。
美人は考える姿も様になるな。
「ツクル君、日本や地球を守るために、今後召喚をさせないことは分かったけど、施設はともかくとして資料の破棄はかなり難しいんじゃないかな?」
「一ノ瀬、人族の国の主要人物はすでにドッペル君たちが抑えているから、資料を片っ端から破棄させれば、かなりの資料は破棄できると思う。それで破棄できない資料を地道に探すことになると思う」
「人族至上主義の国々はそれでいいとして、他の国々にあるかもしれない施設や資料はどうするの?」
「そういう時に役に立つのがベーゼだよ。ベーゼの調査能力はすごいからな。ドッペル君たちのあとはベーゼに活躍してもらうつもりだ」
「そうか、ベーゼならどこにでも侵入できるんだ」
一ノ瀬は納得してくれたようだ。
さて、ここでステータスを確認しておこうか。
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氏名:ツクル・スメラギ
ジョブ:調理師・レベル四百二十五
スキル一:【究極神調理】【詳細鑑定】【素材保管庫】
スキル二:【暗視】【俊足】【気配感知】【野生の勘】【連携】【集団行動】【囁き】【怪力II】【屈強II】【剛腕II】【頑丈II】【鉄壁】【気配遮断】【偽装】【逃げ足】【絶対防御】【闘神II】【覇動】【超再生II】【物理攻撃耐性】【魔法攻撃耐性】【念話】【手加減】
スキル三:【木魔法】【風魔法】【影縫い】【闇魔法】【死霊召喚術】【土魔法】【スキル付与】【クリーン】【精霊召喚術】
ユニークスキル:【等価交換II】【神々の晩餐】
能力:体力EX、魔力EX、腕力EX、知力EX、俊敏EX、器用LG、幸運LG
称号:変出者、魔境の覇者、剣聖、世界樹の試練を乗り越えし者
加護:天照大御神の加護
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神々の晩餐 : レベル三百以上の素材を使うことで神々の晩餐を作ることができるよ。神々の晩餐を食べると、どんな願いも五分だけ叶えてくれるけど、効果終了時点から二十三時間五十五分はペナルティーとして感覚の一つを失うことになるから、気をつけてね。それと、同じ個体からは一回しか作れないし、同じ種族からは累計で十回までしか作れないから、使いどころをしっかり考えてね♪
天照大御神の加護 : スキル能力向上、レベルアップ速度上昇。全てのスキルを覚える可能性を秘めているんだから♪ このフレーバーテキストは天照大御神仕様だからね♡
加護だが、ひるめさんの加護ではなく、『天照大御神の加護』だった。
つまり、ひるめさんが天照大御神ってことだ。ビッグネームの登場にさすがの俺も驚きを隠せない。
それならそうと言ってくれればいいのに。
それと、新しいユニークスキルを得た。
説明を読めば分かるが、その効果は素晴らしいものだ。
ただし、デメリットもあるし、素材の制限もあるので簡単に使うことができないスキルだ。
あと分かりづらいが、『知力』と『俊敏』が『EX』になっていて、『器用』と『幸運』が『LG』になっている。
この『LG』はいったいなんなんだろうか? 元々が『EX』だったので、多分その上だと思うけど?
「もしかしたら伝説の『LG』じゃないかな?」
「なるほど、一ノ瀬の言う通りかもしれないな。しかし、『EX』の上があるとは思っていなかったよ。もしかしたら、レジェンドの上にゴッドとかあるのか?」
「ご主人様、それはフラグなのです!」
「カナン、フラグなんて言葉、よく知っているな!?」
「スズノさんに色々聞いているのです!」
一ノ瀬はどんな話をカナンにしているんだ?
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氏名:カナン
ジョブ:賢者 レベル四百十
スキル:【六属性魔法IV】【クリーン】【光魔法IV】【破壊魔法IV】【転移魔法】
ユニークスキル:【賢者II】
能力:体力S、魔力EX、腕力D、知力EX、俊敏C、器用S、幸運B
称号:世界樹の試練を乗り越えし者、魔導王、賢者
加護:ツクルの庇護
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※ステータスを調整させてもらいました。
よって、過去のステータスと繋がらない場合もあります。
六属性魔法 : 炎、水、風、土、氷、雷の六属性とその複合属性魔法の扱いに長ける。
転移魔法 : 空間を歪め一瞬で別の場所に移動することができる。
賢者 : 魔法の威力大幅向上、消費魔力大幅低減、魔力量大幅増加。
魔導王 : 魔法を極めようとする者の称号。
賢者 : 魔法を極めし者の称号。ユニークスキル【賢者】を覚える。
ツクルの庇護 : 皇創の加護を受けし者。スキルの取得がしやすくなる。
なぜかカナンに俺の庇護が発生している。
いや、カナンだけではなく、全員に俺の庇護がついているのだ。
たしかに庇護下にあるといえばそうなんだが……。
「【転移魔法III】になると、【時空魔法】になって、【時空魔法III】になると、日本にいけるようになる。カナンには無理せずマイペースでやっていってくれ」
「【時空魔法III】になったら日本に帰れるのは嬉しいけど、カナンさんに負担をかけるようで、ごめんなさい」
「ご主人様とスズノさんのために【転移魔法】を【時空魔法III】にするのです!」
別に俺は日本に帰りたいと思っていないからいいけど、一ノ瀬が帰りたそうだからカナンが無理をしないていどにがんばってくれたらと思う。
「ご主人様の故郷を一度見てみたい気はします。カナンさん、がんばってください」
「私もツクルさんの故郷を見てみたいわ。カナンさん、よろしくね」
ハンナとアリーはカナンを焚きつけるなぁ。
カナンの性格だと無理しそうでちょっと不安だ。
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氏名:ハンナ
ジョブ:覇王 レベル四百
スキル:【暗視III】【気配感知IV】【偽装II】【逃げ足】【手加減II】【直感II】【影縫いII】【集団連携行動II】
種族スキル:【嗅覚強化V】【聴覚強化V】
ユニークスキル:【覇王】
能力:体力EX、魔力B、腕力EX、知力A、俊敏EX、器用S、幸運A
称号:世界樹の試練を乗り越えし者、覇王
加護:ツクルの庇護
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※ステータスを調整させてもらいました。
よって、過去のステータスと繋がらない場合もあります。
覇王 : 物理攻撃系、物理能力上昇系スキルの統合スキル。非常に強力。
覇王 : 最前線で戦う王者に与えられる称号。ユニークスキル【覇王】を覚える。
世紀末にいそうな称号とユニークスキルだが、このユニークスキルに【武帝】が統合されている。
前衛に関してはもうハンナの右に出る者はいないのではないだろうか?
俺? 俺も純粋な前衛能力でいうとハンナには敵わないと思う。
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氏名:スズノ・イチノセ
ジョブ:聖女 レベル三百五十
スキル:【聖なる癒しIII】【聖結界III】【慈悲の心III】【祈りIII】【魔力上昇III】【魔法威力上昇III】【魔力操作II】【魔力ブーストII】【魔力感知II】【聖神魔法II】【精霊召喚術II】
能力:体力S、魔力EX、腕力S、知力EX、俊敏S、器用A、幸運A
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精霊召喚術 : 火・水・風・土・光・闇の精霊を呼び出して使役できるよん。でもね、いたずらしちゃダメよ♪
一ノ瀬は全体的に能力が高いが、『体力』と『腕力』の育ちがいい。
これは物理で殴る聖女になってしまったせいだろうか?
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氏名:アルテリアス・エイバス
ジョブ:ソウルマスター レベル三百三十
スキル:【ヴォイスソニックIII】【魔法攻撃耐性III】【物理攻撃耐性III】【細剣術III】
種族スキル:【聴覚強化III】
ユニークスキル:【ゴッドボイス】
能力:体力B、魔力S、腕力A、知力EX、俊敏A、器用B、幸運B
加護:ツクルの庇護
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ゴッドボイス : 言霊系スキルの統合発展型スキル。対象を意のままに操る。
なんだよこの【ゴッドボイス】ってスキルは。対象を意のままに操るってヤバすぎだろ!
言霊師からソウルマスターに転職していることで、この【ゴッドボイス】が発生したと思うけど、なかなかのぶっ壊れ具合だと思う。
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氏名:ベーゼ
種族:リッチディザスター レベル四百十
スキル:【極寒魔法V】【物理攻撃無効III】【魔法攻撃耐性V】
ユニークスキル:【死者の王】
能力:体力S、魔力EX、腕力A、知力EX、俊敏EX、器用S、幸運C
称号:死者の王
加護:ツクルの庇護
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死者の王 : 死者の魂を集め、死者を使役し、死者を強化する。
死者の王 : 死者を従える者に与えられる称号。ユニークスキル【死者の王】を覚える。
ベーゼはまた種族が進化した。
そして称号に死者の王が発生して、その付随効果でユニークスキルの【死者の王】を覚えた。
さらに、持っていたスキルが【死者の王】に統合されているようで、ステータスがスッキリしている。
ベーゼはどんどん死神方面に進化していく感じを受ける。
それに関しては何も悪くないが、おどろおどろしさもプラスだから一ノ瀬が怖がっている。なかなか慣れないようだ。
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氏名:イスラフェル
種族:ロード オブ ドッペルゲンガー レベル三百八十
スキル:【存在吸収III】【存在隠蔽III】【眷属召喚III】【影魔法III】【物理攻撃無効】【魔法攻撃耐性II】
能力:体力A、魔力S、腕力B、知力EX、俊敏A、器用S、幸運B
加護:ツクルの庇護
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イスラフェルはレベルが少し上がったのと、『知力』が『EX』になっている。
その他に変化は見られないが、安定した働きを見せている。
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氏名:ブラウニー
種族:ハウスマスター レベル三百
スキル:【家事III】【屋敷魔法III】【物理攻撃耐性II】【魔法攻撃耐性II】
能力:体力B、魔力S、腕力C、知力B、俊敏B、器用S、幸運A
加護:ツクルの庇護
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ブラウニーはまったく変わらない。
だけど、旅館をしっかりと管理してくれている。
元々、戦闘用に召喚したわけではないので、旅館をしっかりと管理してくれるだけで、俺は満足だ。




