395話英雄マサトと最後の戦い
「さあて、救国の英雄が1人マサト。最後の戦いに臨むぜ!」
『させぬ!そのまま闇に飲まれてしまえ!』
ディザスターがマサトに迫り、闇で飲み込んでしまう。
「あの程度でやられるような奴じゃないさ、マサトはよぉ」
アルファードが自信満々に答える。アルファードの言葉に答えるかのように、マサトを飲み込んだディザスター達の中から光が溢れてきた。
『なに!』
直後、ディザスター達が弾け飛ぶ。剣に凄まじい光を纏ったマサトがディザスターの中から飛び出す。
「みんながお前を終わらせる。そのための道を俺が切り開くさ」
剣を上段に構えてマサトは、言葉を発する。
『させるものかぁぁぁぁぁ!』
マサトに向かって再び闇が迫っていく。
「2回目の死か……」
『ふふっ、怖いか?』
カラミィの声が聞こえた。
「ああ、怖いな。だけど、下にいる仲間を、これからを生きていける人を失うのが1番辛い」
『本当に優しいな』
「ふふっ、じゃあ行こうか!」
剣から放たれる光がさらに一層強くなった。圧倒的力に近づくディザスターも掻き消される。
「先に行く。じゃあな、みんな!」
マサトが全力で剣を振り下ろした。
剣から放たれた光、ディザスターを一気に吹き飛ばしてベルゼの姿が捉えられるようになる。
黒い海を切り裂いた光、まさに英雄の一撃だった。
「ふぅ……これで、満足していけるか……」
自らの身体が消滅しようとしているのは分かっている。最後に少しでも力になれて良かったと思いながらマサトは、微笑む。
「みんなが、見える。フィレン、ネーヴァン、ハルカ、そしてアルファード。後は頼んだよ、レン・オリガミ!」
『よく頑張ったな……マサト』
「ああ、行こうか。カラミィ」
帰って来た英雄は、自らの全ての力を使って道を切り拓いた。マサトが切り開いた道は、彼の心のように光っていた。
「あなたの思い無駄にしないわ」
フィレンが呟く。
「最後まで大した奴だったね」
ネーヴァンが拳を握りしめる。
「カラミィもマサトも絶対に忘れません」
ハルカが目元を擦り答える。
「お前の想いと一緒に、絶対に守ってみせるからよ。親友」
アルファードが拳を突き上げる。
「ありがとう、マサトさん。ベルゼを倒してみせます」
英雄が去った空に向かってレンは誓うのだった。




