特別編 オリガミ家のクリスマス中編
どうにか、素材を手に入れてレンとミラは家に帰って来た。
「お疲れ様〜」
「取ってきたぞ!」
「私のご飯〜、早く食べたいよぉ」
ミラ、エリアスが作った食事を懸命に口に運んでいた。何気に大賢者も忙しいらしい。
「よーし、出来た!」
レンが完成したネックレスをエリアスに見せる。
「綺麗だね〜!エレン喜ぶよ」
かつてエリアスにプレゼントでネックレスを作ったことがあるため今回も簡単に作ることができた。
「さて、あとは包装してエレンに渡すだけだな」
そして、エレンの部屋の前で待機している。なかなか寝ないからだ。
「困ったな……寝るまで待つか?」
「そうだね〜」
サンタさんを捕まえたいらしいため、寝てからの方が良いだろうと思う。
「じゃあ私が魔法で眠らせようか?任せなさーい」
ひょっこりと現れたミラが提案する。そして返事も聞かずに魔法を使った様だ。
「どうだ?」
「マジか、駄目だ!魔法に抵抗された」
ガーンとミラが落ち込む。先程のレンとそっくりな姿だ。
「大賢者が失敗するのか?」
「レンとエリアスの子供だからだよ!2人が強いから、エレンも強いんだよ。それに、その子もきっと凄い子になるよ」
とミラがレイを見ながら答える。そこまで行くものだろうかとレンは思う。
「ならば、こうしよう!」
とミラが言う。魔法が効かなかったのが悔しかったのか次の策をミラが提案するのだった。レンとエリアスは、寝るまで待てば良いのにと思いながら話を聞くのだった。
「はわぁぁぁ、早く来ないかなぁ?」
エレンは欠伸をしながら呟く。頑張って起きてはいるものの子供には流石に辛くなってきた。
コンコンコンと窓をノックする音が聞こえる。
「まさか、サンタさん?」
と言いながら急いで窓に向かって扉を開ける。だがそこには誰もいなかった。
「あれ、誰もいないの?」
と言いながら後ろを振り返ると、赤い服に、変わった帽子を被った白い髭の人が立っていた。
「まさか、サンタさん!」
とエレンが声を上げると、シーっと指を口に当てながら頷く。するとエレンはすぐさま動いた。
「確保ーー!」
と言いながらサンタに向かってエレンは飛び込む。
だが、サンタは素早い動きでエレンを回避する。エレンも諦めずに動き回るが捕まえることは出来ない。
「むー、まるでオーガごっこしてる時のパパと同じ!捕まらないの」
動き疲れたエレンが息切れしていると、サンタが袋から綺麗に飾り付けされた箱を取り出している。
「メリークリスマス」
と言って、エレンに手渡してくる。
「プレゼント!」
と言いながら、エレンが包みを開けると欲しがっていたネックレスが出てくる。
「わぁぁぁぁ!」
と声をあげてサンタを見ようとするとそこには誰もいないのだった。




