384話エリアス対ベルゼと限られた時間
「エリアスは、どれだけ保つかな……」
『そうですね、《神獣化》と名付けたものですが、10分ほどではないでしょうか?その10分間であればベルゼに対抗可能でしょう』
レンでさえ、あの力は使える気がしないほど強力なものだった。ナビゲーターさんの言う通り10分は安心なのだろう。
「10分が過ぎれば?」
『下手をすれば、スキルを奪われてエリアス達が殺される可能性もあります』
急がなければ不味いなとレンは思いつつ、飛んで来た鳥型のディザスターに剣を突き刺す。
「アギャ、ギャァ!」
「さっさと終わらせてやる」
レンは、そう言いながらディザスターに攻撃を続けるのだった。
「ん?なんじゃお主は……それにその力!」
エリアスの前には、飛んで来たベルゼがいる。2人は、上空で対峙していた。
「私がお前をここで食い止める。そうすればレンが来てお前を倒してくれる」
「あの小僧がワシを倒すと、ほっほ。ならば、小僧が来るまでにお主と魔人と戦う聖女、賢者諸共殺して見せてやるとしようか」
ベルゼが身体から闇を放ち始める。それにエリアスは目をひそめる。
「母も友も守れないあの男に、お主らを助けることは出来んよ」
「それは私が決めること。それにレンは、レミさんの、レイの想いを守るために立ち上がったんだ!」
エリアスが構える。それに対してベルゼが笑う。
「お主がどこまでやれるかのぉ?」
「どこを見てるんです?」
「ん?」
エリアスはベルゼの頭上に移動していた。そこから、頭に向かって蹴りを落とす。
エリアスの蹴りを受けたベルゼは、地上に落ちる。それを追ってエリアスも地上にすぐさま飛んだ。
「思ったよりも速いの」
「言ったでしょう、お前をここに止めると」
エリアスが腕を構えて、長い爪でベルゼに斬りかかる。
「闇!守れ」
ベルゼが闇を展開して、攻撃を凌ぎエリアスに向かって拳を突き出そうとする。だが、その腕は動かなかった。
「神獣の鎖!」
腕に絡みついた鎖がベルゼの攻撃の邪魔をする。
「ぬぅ、この程度で!」
「戦鎚!」
エリアスが武器を装備してベルゼに振るう。さらに、エリアスは追撃をやめない。
「細剣、ライトニング!」
ベルゼを貫くために、エリアスが突貫する。
「闇の刃!」
「フェンリルの咆哮!」
刃状の闇がエリアスを狙って放たれる。それに対してエリアスも技を放ち、距離を詰める。
「やるのぉ、お主!これは楽しめそうじゃわい!どこまで保ってくれるか楽しみじゃ!上げていくぞ」
「絶対に食い止める!」
ベルゼが声を上げて、向かってくる。それにエリアスも応じる。
エリアスの決死の時間稼ぎが始まった。




