338話連携と城への攻撃
「ミラ!どうしてここに来たんだ!」
自らの弟子であるミラがこの場にやってきたことにカラミィは、驚いていた。と、同時にここにいては危ないとも思った。相手は、マサト。並の者ではあっさりとやられてしまう。
案の定マサトは、急に現れたミラやルティアの方に狙いをつける。
「私だって戦える。〈インポート〉」
ミラの背中に翼が片方現れる。自らの力が大きく跳ね上がるのを感じた。
「あれは……」
これにはカラミィも驚きの声を隠せない。
「マキシマムマジック、ファイヤ!」
ミラから放たれた巨大な炎がマサトを覆う。炎に囲まれたマサトは、すぐさま頭上に飛び上がるがそれも予想済みだ。
「ルティア!」
「ええ、任せなさい!〈インポート〉」
マサトが飛び上がった先、そこには片翼を生やしたミラがいた。光り輝く拳を構えてマサトを狙っている。
「キツイの1発いくわよ!聖拳」
ルティアの拳がマサトを捉えて殴り飛ばす。相性的にもルティアに軍配がある。
「マキシマムマジック、ライトニングファイヤ!」
ミラから放たれた炎雷がマサトに当たる。
「さあ、どうかしら?」
「うーん……」
地面に着地したルティアとミラが呟く。
煙が晴れると、若干焦げた様子のマサトが立ち上がっていた。少しは、ダメージが入っていると思うがまだまだ撃破には程遠いようだ。
「ルティア!倒すよ」
「ええ」
2人は武器を構えてマサトを警戒するのだった。
「2人は大丈夫?」
「ああ、大丈夫」
ルティアとミラが転移した後、エリアスがレンに聞いてくる。当然ながら2人のことが心配なのだろう。
「マサト相手に戦えてるのかしら?」
フィレンの言葉だ。彼女はマサトの実力をかつての仲間として良く理解している。
「そうですね、ルティアがぶん殴ってミラが強力な魔法を打ち込んでますね。まさか、俺のユニークスキルを自分で発動出来るとは思わなかった……」
自らのユニークスキルである〈インポート〉、仲間の力を底上げすることが出来るがレンが発動しなければならない物だと思っていた。だが、レンが発動しようと考える前に、ルティアやミラが使った所を見て、彼女達が任意で発動出来ることを知った。
「私も後で試してみないとな……」
エリアスが言った。
「ルティアとミラは勝てるのか?相手も相当な腕と聞くが」
アンナとしても仲間のことは気になる。隣のアイリも気になっているようだ。
「近くには賢者もいるから今の所大丈夫だと思うけどな……それに、ルティアの力は、聖女の攻撃特に相性も良い」
神聖な攻撃が出来るルティアは、死霊術で使われているマサトに有利に動ける。ゲームなどでもさうだが、相性というのもかなり重要な物だ。
『余程厄介な横槍でもない限りは大丈夫でしょう』
ナビゲーターさんも言うので安心だ。
ドォォォン!
と急に音がなり城が揺れた。あまりの揺れの大きさに一同、倒れてしまう。
「いったいなんなのじゃー!」
クシフォンが声を上げる。
「さすがに外にいる者だけで全ての攻撃を捌き切ることは難しいか……何やら、龍なども使って来ておるな」
魔王が声を上げる。魔法で外の様子を映し出す。
「でかい!あんなのが何度も攻撃してきたら流石に城が壊れる」
外に飛んでいる龍は、ワイバーンなどでは比較にならない巨体だ。
「こっちも出るしかないか」
とレンが言うのだった。




