334話魔物対策英雄と形勢
「魔物の数が多い!聖騎士は、複数人で確実に魔物を仕留めろ」
フェインドラの指示のもと、聖騎士達が城に向かってこようとする魔物達への対処を始める。これは、とてつもない乱戦になる。
「カラミィ、デケェのいけるか?」
「ああ、少しの間私を守ってくれ。流星を降らせよう!」
カラミィが魔法を放つために杖を構える。
「これは、キリがないねぇ」
ネーヴァンが魔物を殴り付けて呟く。呆れてしまうほどの魔物が城を目掛けてやって来ている。
「スティグマの奴ら、こんだけの魔物を作ってやがったのかよ」
アルファードが吐き捨てる。英雄であっても呆れてしまうほどの数の魔物だ。
「いくぞ、マキシマムミーティア!」
魔物達に向かって流星が降り注ぎ、一気に数を減らす。だが、魔物は減ってすぐに補充されるかのように元に戻る。
「全く、酷いものだな……」
魔法を放ったカラミィが呟く。
「魔物の数が急に増えたな……誰か転移でも使ってんじゃないのか?」
「基本的に、スティグマの移動は私がやっていたから……代わりなんていないと思っていたのだけどね」
レンの考えにマグノリアが言う。
「いや、ヒラルテとかいう奴は確かに転移を使ってたからな……顔はわからないけど」
レンが顔を見たところでスティグマの者については、ほとんど分からないだろうがマグノリアであれば知っているかもしれない。
「ヒラルテ……聞いたことがないわね、偽名かもしれないわね。会ってみないことにはわからないわね」
敵が総力で臨んでくるのならば、見かけることにもなるだろう。
「レン、外におる者は大丈夫なんじゃろうな?」
クシフォンがレンの服の端を摘んで聞いてくる。
「大丈夫だ、クシフォン。みんな英雄だからな!俺達もできることをやるからお前は避難しててくれ」
クシフォンを取られた時点で負けは確定するのだ。
「お母さん、スティグマの幹部は見つかった?」
「いいえ、見つからないわ。巧妙に隠れているのか、それとも来てないだけか……」
とレミが言う。
「まさか、もう侵入してとかないわよね?」
とルティアが言う。その瞬間、全員が周囲を見回す。だが、敵はいないようで安心するのだった。
「ビビらせるんじゃないよぉ、怖かったぁ」
とミラが驚いていた。
「さすがに、気づかずにここまで侵入されたら傷つくなぁ……」
外では今も乱戦が続いているが、未だにこちらが優勢に感じる。魔物は、量産型でこちらは一人一人が英雄だ。
だが、この形勢も覆されそうになりつつあった。
「アルファード!遠くに強力な力が集まるのを感じるぞ!」
「ベルゼって奴か!」
カラミィがすぐさま結界を形成し始めて、一同が結界の後ろに入る。
「来るぞ!」
直後にとてつもない衝撃波がこちらに向かって飛んでくるのだった。




