特別編空想の英雄レイ
僕は、どこからやってきたのか……それは簡単、君から生まれたんだ。
子供の時に憧れたことは無かっただろうか?圧倒的な力を持つ存在に自分がなることに
それは折神蓮であろうとも例外ではなかった。僕は、彼の理想の強さの空想だった。
だが、そんな空想である自分にもいつか終わりが来るのはわかっている。いつまでも現実の自分を見ずに生きていくことは出来ないのだから。それでも終わりが来るまでは彼の憧れでいようと……
それがある時、彼は異世界に飛ばされた。その時に、自分自身にもなんらかの力が与えられた。どうしてこうなったかはわからない。奇跡と言ってしまったらダメだろうか?
「久しぶりだね、レン。僕のことは忘れてしまったかな?」
黒龍との戦いで意識を失ったレンにあった時は、ビックリしたが嬉しかったものだ。自分でも随分とキザな会話をしてしまったなと思う。
彼は、懐かしい感覚を僕に持ってくれた。それだけでも嬉しかった。
王都の戦いでレンは、怒りで暴走してしまった。僕の力でだ。僕には、助けることが出来なかった。
この力は、危険だと感じた。彼の幸せを消してしまうのではないかと……空想の僕でも悩んでしまうことがあるようだ。レンの中で黙ったまま過ごした。
彼は、僕の力を使いこなせるように頑張った。そして、成し遂げたのだ。
強敵との戦いを潜り抜け、死にかけてそれでも立ち、もう彼自身に僕の力は必要ないくらい強くなってきている。
僕の役目もそろそろ終わりだろう。空想である僕は、そこまで長くは存在できない。別れの日も近い。平和な世界で彼の幸せを見届けて安心して行きたいと思う。
僕が消えれば彼はどう思うだろうか、悲しむだろうか、僕のことを気にしないくらい強くなってるだろうか。
不味い敵が現れた。スティグマのベルゼという老人だ。あれがディザスターを飲み込めば危険だと感じる。もし、そうなれば予定よりも早くレンの元を離れることになるかもしれない。
そうなったら彼の幸せを見逃してしまうことになるけれど残りわずかの力で、最後に彼を守ってみせたいと思う。
僕の名前は、レイ!レン・オリガミの英雄だ。
もし僕が消えた時、それは君が英雄として立ち上がる時だレン!




