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301話レンの争奪と出立

エリアスの腰に回す腕にぎゅっと力が入り、レンは一瞬うっとなるがどうにか堪えてみせる。


レンの後ろを巡る戦いのようなものが突然始まった。


「あわわわわわ……」


ミラには、エリアスとルティアの間に炎でも見えたのだろうか、声を上げている。



レンとエリアスは、一度地面におりる。


エリアスとルティアが向かい合った。どちらが乗るかで話し合いが始まっていた。




「ミラも乗るか?」


エリアスとルティアの話が長そうなのでミラに声をかける。


「もちろん、このままドラゴンライダーとかに転職してみるか!」


と言う。もう賢者とか良いのかよ……と思った。



ワイバーンを1匹呼んでミラの前にやって来させる。


「うぉぉぉ!凄い迫力だぁ」


近くで見たミラが驚いている。だが、すぐに楽しそうにワイバーンに登って行った。


「言葉も理解してくれるから大丈夫だ!よし、行ってこい」


とレンが言うとワイバーンを空に向かって飛び上がった。


「うおぉぉぉぉ!楽しーーーーい!」


とミラの大声が空から聞こえてくる。本当に彼女はこの世界を楽しんでいるなぁと思った。




「話はどうなったかな?」


とエリアスとルティアの方に目を向けると、未だに何やら話は続いていた。そこまで揉めるかなぁと思いつつワイバーンを近くに呼ぶ。



「よし、ルティア来い!」


「あら、レン。わかってるじゃない!」


とルティアが嬉しそうにやってくる。エリアスは、仕方ないかという表情だ。


レンは、エリアスを抱き上げてワイバーンに乗せる。ルティアは、照れていた。


そして、エリアスも抱き上げるとルティアの前に座らせる。


「え?」


「どういうことかしら?」


と疑問に思う2人を尻目にワイバーンに指示を出す。


「よし、行ってこい!」


レンの言うことに絶対服従するワイバーンはそのまま空に飛び上がった。


「なんでよーーーー!」


とルティアの叫びが空から降っていた。






数日後、帝国に向かう者がフェレンスの街の外に集まっていた。


「レン殿、ご武運をお祈りする」


国王だ。賢者カラミィの転移によりフェレンスにやってきた。結果をここで待つという。


「ありがとうございます、陛下」


レンは、頭を下げる。



「みんな無事に帰ってきてね」


と手を振るのはレンの母、レミだ。彼女は、まだ身体が治り切っていないことからフェレンスで待つことになった。それだけ、ディザスターとの戦いが負担となったのだ。



「マグノリアもお願いね」


と端にいるマグノリアに対してもレミが言う。


「レン達なら、命に代えてでも連れ帰るわ」


自らの大切な記憶を呼び起こしてくれたレンのためなら命すら賭けても良いという気持ちになっている。


「あなたにもやるべきことがあるんだから、無事に帰らないと」


レミの言葉を聞き、人が良いなと思いつつこれまで争っていたのにこんな関係になるとは驚きもある。



「フィレン、街の守りは任せてください」


「ええ、お願いね。私も頑張ってくるわ」


ハルカの言葉にフィレンが答える。今回のディザスター戦にはフィレンがついてくることになった。レンがステータスをいじってからというもの、かなり調子がいいらしい。



「2人も準備は良いか?」


「ああ、いつでも行けるぞ」


「私も大丈夫です!レンさん」


アンナとアイリの2人も準備万端だ。




レンとエリアス、ルティアとミラ、アンナとアイリがそれぞれ1組でワイバーンに乗りマグノリアとフィレンがそれぞれ1匹のワイバーンに乗る。



フェレンスの街の人々に見送られながら帝国に向けて飛び立つのだった。

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