298話協力依頼と納得
「アンナ、アイリ。久しぶりだな」
レンが声をかけると2人が振り返る。
「レン、エリアスじゃないか!2人ともいつ戻ってきたんだ?」
「お久しぶりです!」
2人とも驚いたように答える。
「急で悪いんだけど、早速本題に入りたい。どうしても戦力が必要になって、2人の力を貸してくれないか?」
少しでも急いだほうが良いため、レンは2人に説明する。
「わかった、話を聞こう」
とアンナが答えるのだった。
「ディザスター……それまた厄介なことが起きているものだ。それが武道大会で起きた厄介ごとの正体だったか」
一通り、2人に状況を説明した。
「レンさん、大変でしたね……」
神聖国で死にかけたことは、2人にとってもかなりの衝撃だったようだ。ここまでの事態になっていることは知らなかっただろう。
「私も力になろう。多少は強くなったつもりだ!アイリは、どうする?危険もついてくるが……」
「私も行くよ、お姉ちゃん!」
2人とも来てくれることになった。
ギルドハウスで他の仲間達にも説明を済ませて、フェレンスに立つことになった。かなりの距離の転移は、マグノリアが頑張ってくれている。
「ん?いやなんでもない」
フードを被ったマグノリアを見て、アンナが呟く。もしかすると気付いた可能性もあるため、説明が必要だろう。
転移して、フェレンスにやってきた。
「ここがフェレンス!初めて来ましたぁ!」
はじめて訪れる場所にアイリは、楽しそうだ。
「エリアス達は、アイリを連れてみんなの所に行ってくれるか?」
「うん、わかった。そっちは……」
「こっちは大丈夫だ」
と答える。エリアス達が去って、現在レンとアンナ、フードを被ったマグノリアの3人だけになった。
「レンのことだ。何か考えがあってのことだろうが、なぜここにこの女がいるんだ?」
アンナが切り出す。やはり気付いていたようだ。
「ああ、説明が必要だよな」
とレンが言った所で、マグノリアがフードを外して顔を見せる。
「久しぶりね、アンナ・フェロル。私には、一生会いたくなかったでしょうけど」
「ああ、そうだな。レンが連れている状況じゃなければ問答無用で斬りかかっているだろうな」
剣の柄に触れながら答える。髪と同じ色の真紅の瞳が激しく揺れているように感じた。
「仲直りしてくれとまでは言わない。俺には言えない。だけど、話を聞いてやってくれないか?」
「わかった」
マグノリアの話を聞き、アンナは納得してくれたようだ。
「やはりスティグマは、卑劣なことをする……」
「ああ、これからはもっと規模の大きいことを起こすぞ。国一つ消すくらい普通にな……」
現に帝国が崩壊したのだ。どの国においても危険に隣り合わせになってくるだろう。
「改めて、力になろう!アイリには、私から話しておくよ」
と言う。
「よろしくな!ありがとう」
「良いんだ、私を救ってくれたレンのためだ。幾らでも戦いを共にしよう」
戦いの準備が進んでいく。




