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292話人質と因縁の再会

ディザスターは、これまで負けると言うことはない存在だと思っていた。世界の神でも相手にしない限りはないと……


だが、今目の前に立つ人間……もうすでに人間か怪しいとディザスターは感じてしまうが、その者にはディザスターを滅ぼせるだけの力を感じた。


「ここで、消えろ!災厄」


二振りの剣を持ち、徐々にこちらに迫ってきている。当然ながら触手の攻撃も効いていない。


だが、皇帝に取り憑いてその知識を得たディザスターもすぐに終わるつもりはない。


「止まれ、この者がどうなってもいいのか?」


と言い泥の中から1人の青年を取り出す。予想通り、自分に迫っていた男は止まった。





「人質……やりにくいことをやってくれるな」


とレンは呟く。流石に見捨てると言うのは嫌なものだ。


「その人は、皇帝の息子!帝国の第一皇子だわ」


とルティアの声が飛ぶ。かなりの重要人物が捕まってしまったものだと思う。


『と言うことは、彼はルティアの姉である第2王女の結婚相手に当たります』


とナビゲーターの説明も加わる。最悪見捨てることも必要かと考えたが、そう言われると見捨てるのは厳しい。


「不審な素振りを見せればこの男を殺す。動くなよ」


「流石に仲間の命が危なくなるなら、動かせてもらうぞ」


とレンも譲らない。完全に言いなりになるのも危険だ。


「撤退の時間を稼げ!」


ディザスターが言った瞬間に、地面から10体程の人型の巨人が現れる。


「帝国に来れるもんならきてみろ」


と言い隙をついてディザスターは、消えていった。間に巨人が立っており、追うことは難しい状況だ。


「逃したのは、最悪だけど……目の前の奴らを倒すしかないか」


と言いマジックボックスを出現させる。そこからそこまでの時間もかからずにディザスターが出した巨人を殲滅するのだった。







魔物の侵攻が止まったため、一同はフェレンスの街に戻ることとなった。レンが改めて錬金魔法で大量の岩壁を築いたため、魔物が侵入すること自体がかなり難しくなっている。


「疲れ切った所で、ディザスター登場って感じでいこうとしたんでしょうね!レンが来て大失敗だったわ!」


とルティアが大声で冒険者達にふれ回っている。無事に撃退したことに冒険者達は、喜んでいるようだ。



「第一皇子が人質ね……それはまた大変ね」


フィレンがふぅと息を吐く。お疲れのようなので、魔法を使って癒しておくと喜んでいるようだった。


「王女様の旦那様ですので、助けなければいけなくなるでしょう」


もしも見捨てる結果となれば周辺諸国から文句が飛ぶかもしれない。だったらお前らもディザスターと戦ってみろよと言いたくなるだろうが。


「とりあえず、陛下に報告が必要ですね。レンがここにいるってことは王都は大丈夫なのよね?」


「そうですね、スティグマは撤退したので大丈夫です。まさか、自分が狙われてるなんて思わなかったのでビックリです」


と戯けてみせる。


「動じないわねぇまた強くなったんじゃない?」


肩に触れながらフィレンが言う。やけにスキンシップを感じるため照れてしまう。


「あー、エリアスが来たら怒るかもよ〜」


「それは怖いわね」


ミラの発言にフィレンがそっと引く。




エリアスは、会わせたい人がいるので迎えにいくと言いでて行った。会ってからのお楽しみとのことだ。


「もう少ししたら来るんじゃないかしら?あ、あれだわ」


とルティアがレンの袖を引いて言う。



「久しぶりね、レン」


エリアスが連れてきた女性は、当然ながらレンの知っている人物だった。エリアスに支えられてないと立つのが大変なようだ。


「お母さん!どうしてここに」


「色々のあったの。それに……」


とレミが顔を後ろに向けると、そこにはもう1人の人物がいた。片腕がない女性だ。


その女性は、


「久しぶりね、破黒の英雄くん」


と言った。こちらもレンは知っていた。


「マグノリア……」


かつて迷宮都市でぶつかり合った人物との対峙にレンは、一段と驚くのだった。

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