290話再会と思い出
久しぶりです。
お待たせしました!
「レン!」
「エリアス達は、どこにいますか?」
レンは、すぐにでも大切な仲間のもとに飛んで行きたかった。レンの声にフィレンが指を刺して答える。
「前線の方にいるわ!魔物の数が多すぎて押されてるかも」
フィレンの言葉を聞いた直後にレンは、すぐさま魔法を全開にして飛んだ。
「激しい戦いがあったんだな……酷い状況だ」
地面などもぐちゃぐちゃになっていたり、魔物の死体が大量に倒れている。
「ここまで戦い続けるのは、さすがにきつい……」
剣を杖にするように地面に刺して、エリアスはなんとか立っていた。髪や目は元の色に戻っておりフェルリルの力を振るうだけの力は無くなったと言える。
「まだ来ていますね……かくいう私もMP切れですが……」
ハルカも連戦で力が無くなっているようだ。
「やばいよー!まだ魔物が来てるし、みんな疲労困憊だ」
「不味いわ……全開なら余裕の相手でも今のままじゃ」
ミラとルティアも地面に座り込んでいる。
「ええ、私達は誰も戦闘するだけの力がないですね。ですが、大丈夫ですよ」
ナビゲーターが皆に声をかける。そして、空に向かって指を刺す。一同が空を見上げて目にしたのは空から降り注ぐ流星だった。
それが誰の手によるものか、すぐに理解できた。
「ふぃ〜、良いとこ取りみたいだけどこれで魔物の進行は終わったか?」
封龍の森の方向を眺めながら新たな魔物が出てこないかを見ながらみんなのもとに降りていく。
「うはぁ、圧倒的過ぎる……」
「全く、起きるのが遅いのよ」
衝撃を受けているミラと、文句を言ってくるルティアの言葉だ。これは、随分と待たせてしまった様だなと思う。
「レン……お帰りなさい!」
「エリアス、ただいま!」
直後にエリアスが自分の胸に飛び込んできたため受け止める。よく見るとボロボロで、かなりの激戦だったのだろうと思わせるものだ。
「久しぶりですね、マスター。お元気な様でなによりです」
「ナビゲーターさんもね、どこ行ったのか心配したよ」
相棒に対して答える。
彼女は微笑み、
「それでは私は、マスターの中に戻らせてもらいます」
ナビゲーターの身体から光が飛び出して、レンの中に入っていく。直後に、彼女が身体の中にいるのを感じた。
『やはり、ここが落ち着きますね』
とナビゲーターの声が聞こえたのは気のせいではないだろう。
「治療しようか」
と言いレンは、エリアス達に魔法を使っていく。みんな、MPもほとんど無くなっており分け与えることにした。
「ありがとう、レン。この場所、モンスターパレードを思い出さない?」
みんなの治療が終わり一息ついているとエリアスが聞いてくる。
この場所は、レンが黒龍と戦いエリアスの呪いに終止符を打った場所だ。
「随分前のことに感じるけど、意外と最近なんだよな……懐かしいな、黒龍とか。今回の魔物も大変だったんだろ?」
こちらに来てから濃い出来事が多すぎて、昔のように感じてしまう。
「そうだね、危なかった。でも前みたいに今回もレンは、ピンチに助けに来てくたし」
信じていたという気持ちが伝わる。じっとエリアスと見つめ合っていると……
「2人の空間が出来てるわよ、これ、結界魔法か何かかしら?」
突然ルティアに背中を叩かれてハッとする。エリアスの顔はずっと見ていられるため時間を忘れる。
「ルティア、攻撃力上がったんじゃないか?これまでとは段違いだぞ」
素直な感想を述べた。
「ふ、私も師匠の元で鍛えたんだから!ユニークスキルも発現したし、パワーアップよ」
と胸を張る。ないが……
「あ、それ私も!ルティアと合わせるとかなり強いからねー」
とミラが言い、話を聞くと何やら自分のユニークスキルと似たような種類の様で、自分が影響を与えたのだろうか?と思うのだった。
「まあ、話したいことが多すぎるから一旦街に……」
「レン殿!何か来ます!」
とハルカが声を上げる。直後、森からこちらに向かって見たことのある触手が伸びてきているのだった。




