280話子供と挟み撃ち
異世界転移・転生
日間ファンタジー156位
週間ファンタジー228位
になりました!
ありがとうございます!
「スティグマの幹部が俺とマサトだけだと思ってたらおめでたいぜ?賢者様よぉ〜」
「なるほど、予想してはいたが厄介だ」
シャンの攻撃を結界で防ぎながらカラミィが呟く。まだ見たことがない幹部がいることも考えてはいたが、戦力数的に厳しくなってくる。
「へっ、あのガキども聖女とレンをやれるかなぁ」
舌舐めずりをしながらシャンが言う。
「ガキども……まさか、子供を使ってるのか!」
「ああ?そうだよぉ〜。ガキでも十分な戦力だ!特に正義の味方にはなぁ」
心優しき聖女が子供を傷つけるというのは難しくも感じる。まずいかもしれないなとカラミィは思った。
「お?考え事か?なら俺は、移動するぜぇ?」
と言いシャンが逃走を開始する。
「待て!」
それを追ってカラミィも移動を開始するのであった。
「アルファード達は、随分と激しい戦いだねぇ。この激しさに乗じて逃げたい所だけど……」
ネーヴァンが呟いていると、正面からやってくる2つの影が見えた。
それは、子供だった。
「子供?ここは危ないから家に入りな!」
「それは聖女様もじゃない?スティグマに狙われちゃうよ〜」
黒髪の双子が立ち止まる。
「こんな子供がスティグマのことを言う?まさか!」
「私は、マミ」
「私は、マイ」
2人は、揃った動きで片手をネーヴァンに突き出して言った。
「「その命貰うね、聖女様!」」
と言った直後に魔法を放ってくる。
「子供まで使ってくるのかい!スティグマめ!」
ネーヴァンは怒りを露わにしながらも回避を行う。後ろのレンを狙ってさらに放たれた魔法を拳で弾く。
「拳で弾くなんてすごいなぁ」
「もっと行くよぉ〜」
魔球が大量にネーヴァンに迫ってくる。
「子供が相手じゃやり辛いねぇ……全く甘ったれてるとは思うが」
スティグマであるのなら倒さなければならない。だが、子供だと戦い辛い。きっとこの双子は洗脳されているのだと思う。
ルティアから聞いた話だが、迷宮都市ではアンナ・フェロルという者が洗脳されてスティグマに使われていたという。
ハルカ達から聞いた情報で、スティグマ魔法部隊筆頭であるマグノリア……彼女は、呪印によりスティグマとして生きることを強いられていたそうだ。
相手が大人で有れば多少怪我をさせることも仕方がないと思うが、子供であれば少しのミスが命を奪うことにもつながる。
「これは……厄介だねぇ……」
「隙ありだぜぇ、聖女様ぁぁぁぁ!」
後ろからナイフを振りかぶってネーヴァンを狙ってくるものがいた。
「甘いね!」
ネーヴァンは、あっさりとその者の腕を掴んで拳を腹部に突き刺す。
「ぐはぁ……」
拳で貫かれた者シャンが血を吐き倒れ、事切れる。
「チッ、1人やられたか……」
と別の場所にシャンが立っていた。
「そういうスキルがあるのかねぇ……」
とネーヴァンはため息をつくのだった。
よろしければブクマ評価等頂けると喜びます!




