272話頑張った弟子と頑張る師匠
「カラミィ、あんたの弟子は良くやったわよ!」
上空から魔物の群れに向かって流れ落ちる流星を見上げてフィレンが呟く。
大量の魔物が一瞬にして命を奪われて粉々になった。そして、封龍の森の近くの地形を大きく変える。地形が悪くなったことも魔物への妨害に繋がるのだ。
「おぉぉぉぉ、経験値が入ってくる〜。後はみんなに任せたよ……」
と言いながらもミラは周囲の魔法使い同様MP不足で倒れるのだった。
「ミラの想定では、全力で魔法を使うから多分この後の戦闘に参加出来ないってことだったね」
「ええ、先程ちょうどミラが気絶しました。目覚めるのにどれだけの時間がかかるかはわかりません」
ナビゲーターが教えてくれる。
「後は私達で頑張るとしようか!」
エリアスが剣を引き抜き、ハルカ達と共に飛び出していく。
「援護は任せなさい!はぁぁぁぁ!」
フィレンが矢をつがえて放つ。それは空を飛んでやってきていたワイバーンに刺さり墜落させる。
「たぁぁぁぁぁ!」
とエリアスが声を上げてワイバーンにトドメを刺す。
「フィレンは、ギルド長になって力が落ちたと言ってたのですが、これはかつての彼女よりも優れているかもしれませんね」
共に戦ってきたハルカだからわかることもあるのだろう。
「レンがスキルをくれたお陰だって、フィレンギルド長が言ってました。どんどん力が戻っていくって」
とエリアスが伝える。
「ふふっ、ここでもレン殿ですか!彼の周囲に与えている影響はとてつもないものだ」
と笑う。
「はい、レンは凄いです!」
と言いながら2人は魔物を斬り伏せる。
かつては、脅威に感じ恐れもしたモンスターパレード。だが、今のエリアスはレンが守ってくれているような気持ちがありどこまでの戦い続けられそうな気持ちでいた。
「フラッシュ!アクア!ファイヤー!」
王城に接近しようとする暗殺部隊にカラミィが魔法を放って迎撃する。
「チッ!」
シャンは、舌打ちしつつ魔法を避けながら王城に迫っていった。
「ふんっ、王城に近づけたとしても入れるかな?私自慢の結界があるからな」
さらに魔法を暗殺部隊に叩きつけながらカラミィが告げる。
王城に入れないと言わんばかりの強力な結界だ。ディザスターの攻撃さえも数回凌いだ強さだ。
だが、
「さて、どうだろうなぁ?それなら魔法を使えないようにすれば良いだけだ」
とシャンは不気味に笑うのだった。
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