271話アーカイバと流星
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「ユニークスキル《アーカイバ》発動!」
ミラがスキルを発動した瞬間に、ミラの周囲にいる魔法使い達に光の線が繋がる。そこから、ミラに向かってMPが流れ込んでくる。
魔法使い達のMPをその身に受けながらミラは、マグノリアとの会話を思い出していた。
「他の魔法使い達のMPをその身に受けるのは、相当の集中力が必要になるのよ。魔法が得意なつもりの私でも使えるようになるのには、時間がかかってたわね」
とマグノリアが言う。スティグマの呪印により、記憶を封じられていたため別目線のような言い方になっている。
「いつ来るかわからない敵……うーん、燃えてきたねぇ」
とやる気を迸らせる。
「あまり集中するのは得意じゃ無さそうに見えるけど、大丈夫?」
マグノリアとしては、ミラの心配をしているようだ。
「まあ、普段はどうしようもない私ですが、こと魔法関係に於いては頑張りますよぉ!」
と拳を握りしめる。
「わかったわ、少しでもコツが伝わるように教えるからね」
とマグノリアが答える。
他の魔法使いの協力を得つつ、自らにMPを流してもらい大量のMPを使う感覚に慣れる修行を行った。
当然ながら全く出来なかった。
投げ出すのではないかとマグノリアは思っていた。レミも心配していたようだ。
だが、ミラは予想以上の集中力を見せて何度失敗してもひたすら繰り返していた。それは、仲間のルティアすらも驚いていたものだ。
「これまでレンに頼ってばかりだったからね〜。私だって出来るところを見せないとだから!」
近年まれに見るようなやる気だ。
「MPが散っちゃった……失敗かぁ〜」
何度目か数えることもやめている失敗が起きる。ミラ自身のMPも消費するため目眩がして足をついた。
「MPが限界だわ。休みましょう」
「仕方ないなぁ……」
と言いながらも頭では考える。レンならあっさりと習得してしまうだろうなと思う。自分には、それだけの技量がないのではないか?と思わずにいられない。
「勝手に突っ走ってただけだったかな……」
「そんなわけないだろ!とマスターなら言うでしょうね、ミラ」
近くにナビゲーターが立っていた。
「マスターは信じてますよ。必ずあなたが賢者になれるって」
ナビゲーターの言葉は、ミラにとって嬉しいものだった。とてつもなく頼りになる仲間がそう思ってくれるならやらないわけにはいかない。
「よし、もう一度だ!」
と立ち上がる。
周りの魔法使いに協力してもらい、MPを送ってもらう。
「やってやるぞぉ!見ときなさいよ、レン!」
これまでに無かった感覚が身体にあった。
「これは!ここまで早く出来るなんて!」
マグノリアが息を飲む。
周囲の冒険者のMPを得たミラが立っていた。
『ユニークスキル《アーカイバ》を取得しました』
と音声がなるのだった。
そして、戻ってくる。
「実際に集めたMPで魔法を放つのは初めてだけどここまで来ればやれる」
「ミラさんお願いします!」「行ってください!」「俺達の力を託します!」
後ろからの応援を聞き詠唱に入る。かつてレンに教えて貰ったものだ。
「全てを破壊する流星の力をここに、敵を穿ち地を平す、我が全魔法において放たれよ。マキシマムミーティア!」
ディザスターの用意した魔物達の群れに向かって無慈悲に流星が降り注いでいくのだった。
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