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269話幕開けと英雄対スティグマ

「さーてと、スティグマがどう動いてくるか」


王城の屋根に立って人気のない王都を見回しながらアルファードは呟く。


レンの暗殺騒動があって数日が経っている。国王から外出禁止の命令が出されたことで誰も外を出歩かないようになっている。


「これで、出歩いてる奴がいればスティグマだろうね。予想外の馬鹿とかじゃないければ良いのだがな」


と隣でカラミィが呟く。こちらとしては、外を出歩くものは殺すつもりでかからなければならないのだ。一般人を巻き込みましたという展開は勘弁してほしい。



下の方では、兵士が馬車を5台用意してそれぞれ別の方向に出発していった。どれかの馬車にレンが乗っているため分散しなければならないとスティグマも考え戦力を割けるだろうと用意したのだ。



「早速、向こう側から来てくれたみたいだな」


とアルファードが指を刺す。その方向には、一台の馬車に向かって走る黒いフードが数人いた。スティグマだ。


スティグマの数人が馬車に追いつこうとした時、馬車からはそれよりも多い人数の冒険者や兵士が飛び出してスティグマを狩る。


馬車を守りながら戦いを始めた。



「良い感じだな」


とカラミィが呟き、さらに周囲を見回す。




1人ほかのスティグマとは違う動きをするものがいたのでカラミィは気になった。


「おい、アルファード!あいつだけ動きが違うぞ」


「あれが筆頭って奴だろう。よし、俺が出る。全体の支援は、頼んだぞ」


と言いながらアルファードが王城から飛び降りて、向かっていく。




「チッ、厄介なのが来やがったな」


アルファードが降り立つと、目に見えて明らかに嫌味を言ってくる。確かに、悪であれば正義……それも王国最強の冒険者が目の前に来ればそう思わざるを得ないだろう。


「とんだ、ご挨拶だな!さて、ここで終わらせる。レンは殺させない」


と武器を構える。



アルファードが武器を構えるが、暗殺部隊筆頭は、どこか余裕を持っているように感じた。


「随分と余裕だな?そんなにレンを殺せる自信があるか?」


「ああ、俺たちは暗殺を達成しなければならないからなぁ!その為にスペシャルゲストだって呼んでんだよ!」


と言った時、凄まじいスピードでこちらに向かってくる気配を感じた。


「まさか……くっ!」


アルファードが剣を構え、飛んできた人物の攻撃を受け止める。


「お前の相手はこいつだ!せいぜい死なないように頑張ってくれよ、英雄様!」


「マサトぉぉぉぉ!」


アルファードが叫ぶなかそれを暗殺部隊筆頭シャンやその構成員が通り抜けていく。




「あれがマサト……本当に生きて……いや、あれはもう」


とカラミィが呟く。かつて苦楽を共にした仲間であった彼はこの世にはいないのだ。


「終わらせなければ!」


とカラミィも、王城の上で杖を構える。




「馬車は、全部囮だろうな!王城に大層な結界も張ってあるからには、そこにいるんだろ!」


とシャンが声を出しながら、魔法道具で空に花火を打ち上げる。その瞬間に、馬車を攻撃していたスティグマたちが一斉に王城を目指し始めた。



「絶対にレンは、やらせないぞ!うぉぉぉぉ!」


アルファードがマサトを剣で弾き飛ばして、スティグマの追撃に移ろうとするが、マサトも食らいつく。



「王城は、私が守る!」


とカラミィが言い魔法を唱える準備をする。



レン・オリガミの命をめぐる戦いが今、幕を開けた。

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