267話罠作りとそれぞれのパワーアップ
「そうだ!落とし穴とか掘りましょう!」
「はい?」
突然のミラの発言に、一同が疑問形で返事をしてしまう。
「いや〜、ゴブリンとかの魔物も封龍の森からやってくるんでしょ?だったら少しでも減らすために罠作りしようよ!」
と説明する。
「確かに良いかもね。罠って卑怯な感じがするけど!」
「魔物相手なら関係なーい!まあ、相手が勇者とかとの真剣勝負でも落とし穴使いたいけど……なんならディザスターも落としてしまおう」
まともに戦う気は無いようだ。
「なら、早速行きましょうか!森の前を穴だらけにしてやりましょう」
何気にハルカは乗り気なようだ。
「よーし、いくゾォ!」
スコップを肩に担いで腕を空に向かって振り上げる。
「お、お〜」
エリアスとルティアが軽めに手を振り上げる。
「さーて、掘れ掘れ掘れ!」
とミラが言いスコップを突き立てる。魔法を使う気は無いようだ。
「賢者の弟子の名が泣いてる気がするわ」
落とし穴を作るために、冒険者もたくさん連れてきているためどんどん作業が進んでいる。
「よーし、お疲れさん!敵がいつ来るかわからないから、みんなは撤収しててー」
顔に泥をつけて農作業をした後のようなミラが元気に声を上げる。
「りょうかーい」「じゃあなー」「あとは頼んだぜ」
と戻って行った。
「さて、これで完了でしょうか?」
とナビゲーターが聞く。
「当然まだまだだよ!ただの穴だったらすぐに上がってこれるからね」
「上がれないようにするんだね!」
「そうだよ、エリアス。杭を沢山置いたり、爆薬を仕掛けて置いたりして少しでも数を削る」
作戦の成功を想像しているのか、顔がニヤニヤしている。
「では、爆薬は私のユニークスキルで作り出しましょう」
とハルカが言った。
ミラ達は、足早に作業を進めてフェレンスの岩壁まで撤退する。敵がいつ来るかわからない状況だと作業も緊張するものだ。
「ちょっとでも掛かってくれたら良いなぁ」
落とし穴以外にも仕掛けをしているので、1匹でも多くの敵を減らして欲しいと願う。
「空から来る敵にはどう対応する?」
「うーん、思いつかないなぁ……私も軍師とかになってみたかったがぁぁぁぁぁ」
ミラは頭を抱える。画期的な意見を出したいのだが良い意見が思い浮かばない。
「レンなら、あっさり魔法で撃ち落とすよね〜」
「あれは、1人の火力じゃ無いわよ。迷宮都市でもスティグマの魔法部隊の攻撃を1人で破ったじゃない!」
エリアスがレンを思い出しながら呟くとルティアが返す。
「でしたら、賢者カラミィに聞けば良いのではないですか?それか、マグノリアがいますし迷宮都市で集団攻撃した本人なので良い情報が得られるかもしれません」
「それだ!だったら、それを私が習得してほかの魔法使いと協力すれば、レンの流星群の魔法も使えるかも」
と言いすぐさま駆けていった。
「どうなるかしら?」
「きっと凄いものを習得してくるかも!」
とエリアスは、ミラに期待にしているようだ。
「私達も、何か習得しないと追い越されるかもしれないわね」
「そうだね!私も何か出来る様になろうかな」
とパワーアップをしようと考えるのだった。




