264話王都の出来事と狙われるレン
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時間は遡り王都……
「フェレンスの方に私達も行った方が良いんじゃないか?そう思うだろ、ネーヴァン」
「そうだねぇ、ハルカとフィレンの実力を信頼しているが、敵が未知の災厄となると仲間として心配になってくるね」
カラミィとネーヴァンが王城の庭園で話をしている。フェレンスの慌てようとは裏腹に平和そのものの王都が眺められる。
「弟子も行ってるしなぁ、ここで死なれたら修行が残ってるのに困るものだ」
「まさか、ルティアまで行ってしまうとは予想外だったね。あんたの弟子はなかなか良い教育をしているじゃないか」
ミラがルティアに転移発動のタイミングを教えて、フェレンスに付いて行ったことをいじられる。
「うーむ、あいつは賢者になるための素養は良いんだけどな……性格がなぁ」
困ったというようにカラミィが呟く。
「まあ、確かに昔のあんたと比べたら正反対だね〜。本当に変わったね」
昔のカラミィのことを知っているネーヴァンが懐かしそうに言う。
「案外変わったりするもんだよ」
「それで、レン・オリガミを目覚めさせる方法とかはないのかい?」
「いや、私も色々と試したがね。目覚めそうにないね〜」
のんびりと答える。
「神が力を貸したとはいえ、ディザスターを討伐したことは確かなんだ。もしかしたらヒントを持ってるかもしれないしね」
単純にレンの実力が高いと言うのも挙げられる。アルファードやネーヴァンに次ぐ実力と言っても良いだろう。敵に対して容赦なくデリートを使えることを加味すれば、敵はいないと言っても良いかもしれない。
「私としても早く起きて欲しいんだよ。聞きたい話がいっぱいあるからね。頭のメモ帳は、質問でいっぱいだぁ」
不気味な笑みを浮かべてカラミィが呟いている。
「逃げられないと良いがね、おや!あれはアルファードだね。休憩でもするのかね」
「よお、随分とのんびりしてるなぁ」
「まぁね、フェレンスに行くべきか考えてるんだよ〜」
こちらにやってきたアルファードにダルそうにカラミィが答える。
「多少は、王都に実力者を残しておかないといけないのも事実だしな……何かあったら国が潰れる」
救国の英雄の存在は、いるだけでも大きな守りとなっている。それが全てフェレンスに行ってしまえばもしもの時に対応出来ない。
「慎重に考えないとね、もし何か有れば向こうから連絡は来るはずよ」
「何もないことを願いたいが、無理だろうなぁ。そういえばレンはどうしてる?」
「ああ、まだ眠っているぞ。手を尽くしてみたが、状況は変わらずだ。時間がどうにかしてくれるのを待つしかないな」
カラミィがやれやれといったポーズをとる。
「そうかぁ、情けない所をもう見せられんから起きるまでに少しでも強くなっているとするか」
アルファードは、再び鍛錬に向かおうとしている。
ここで、王城のメイドの声が聞こえてくる。
「あら?あなた、さっき上の階にいたわよね。上の階に行くなんて珍しいけど、なにか仕事を頼まれたの?」
ごく普通の仕事中の会話だろう。だが、その後が気になった。
「え?私は、今日は上の階に行ってませんよ!見間違いじゃないですか?」
「あなたを見間違えたりはしないわよ。奥の方に進んで行ってたじゃない。あそこは今、一部屋しか使ってないらしいからそこに行ったのかと」
と話している。
「おい、まさかその部屋ってレンのいる部屋じゃ」
「普通のメイドは、部屋に入らないように言われているはずだ。まさか……」
カラミィが突然走り出す。
すぐさま、ネーヴァンも続くのだった。
「さっきのメイドの話が正しければ、侵入者だ!アルファードは、陛下の元に行って警戒しろ」
「わかったよ!」
アルファードが別の方に駆けていく。
ドンッと勢いよくレンがいる部屋の扉を開け放つ。
「誰だお前は!」
部屋の中には、不気味な笑みを浮かべてナイフを持ち、レンに振り下ろしている途中の者がいた。
ナイフがレンの喉元に向かい……
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