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259話目覚めと母の勘

「わたし……は……」


光明の魔女こと、レミ・サトウが目を覚ました。眠っていたようで視線の先には天井が見える。


疲れて寝てしまったのか?と思いつつ、自分が意識を失う前のことを思い出して意識がハッキリとする。


「そうだ……私は、マグノリアに……」




意識を失う前に……


「無様ね、光明の魔女」


「誰!」


と言ったレミの前に現れたのはスティグマ魔法部隊筆頭のマグノリアだった。これまでも因縁があった相手を忘れるはずがない。


マグノリアは、片方しかない手をこちらに伸ばしてくる。


殺される……


レミはそう思った。相手はスティグマで、それをこれまで妨害してきた自分をただではおかないことは確実だろうと思った。


「無様ね、光明の魔女……前の私ならそう言ったわよね」


と言った直後、レミは立たされる。


「え……」


「急いで逃げるわよ、出来ればフェレンスの方ね!さあ、手を回して」


と言われ思考が追いつかないなかマグノリアの言うことに従う。



「今の私でどこまで出来るか……転移!」


とマグノリアの声が聞こえてどこかの森に到着する。


「ここ……は……」


と言いながらもレミは気を失うのだった。







「思い出した。でもどうしてマグノリアは、私を助けたのか……」


どうにか起き上がりアイテムボックスから杖を取り出す。魔法用ではなく歩行補助用だ。


「MPは、カツカツ……とりあえず、ここがどこ……か……あ!」


誰か人に尋ねようと廊下を歩き始めた時、廊下の先の突き当たりから出てきた人物に気づく。


真っ白な髪に、狼の耳、幼い時から関わりがあった少女。


「レミさん!」


「エリアス!」


レミが言葉を返した時、すでに彼女はエリアスに抱きしめられていた。


「良かった、目を覚まして……本当に……」


エリアスは、泣いてくれているようだ。


「ごめんね、エリアス。心配かけたみたいだね」


エリアスを優しく抱きしめ返す。まるで母親のように。それが嬉しかったのかエリアスの耳や尻尾がピクピクと動くのだった。





「なるほど、ここはフェレンスなのね」


「うん、マグノリアがレミさんを連れて森にいた時はびっくりしたよ」


とエリアスが答える。


「私もまさか宿敵に助けられるとは思わなかった。下手したら死んでたわね」


とため息をつく。


「それはやめてよね!死んじゃったらレンが悲しむし、私だって嫌なんだから」


とエリアスが答える。エリアスにとってレミは、育ての親のようなものだ。無事でいてほしいのだ。



「そういえば、レンは来てるのかしら?あら、どうしたの?エリアス」


レンの名前を出した瞬間に、ハッとした表情をしたため気になった。


「レミさん、レンは今……昏睡状態で起きないの」


「なにがあったの?」


と聞くレミにエリアスは、説明を行うのだった。






「レンも神聖国でディザスターと戦ったのね……それに勝っちゃうなんて」


感心したようにレミが呟く。


「私は、レンに無事に帰ってきて欲しかった。こんなにすぐに危険なことに巻き込まれるなんて……」


フェンリルの警告もまだ先だと思っていたが、思いのほかすぐの出来事だ。


「エリアスがそれだけレンのことを思ってくれてて嬉しいなぁ。でも大丈夫!レンはすぐに目覚めてエリアスの所に戻ってきてくれるわよ」


エリアスを励ますように言う。


「本当に?」


「ええ、あなたも知ってるでしょ、こういう時の私の勘は当たるのよ!」


と微笑む。


「そう言われたら信じるしかないな。レミさんの勘を頼りにしてたからレンに出会えたんだもの」


とエリアスも微笑みを浮かべるのだった。

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