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258話少しの情報と通信

「それでその新人の冒険者はどうなったのかしら?」


ギルド長フィレンの部屋で、フィレンが尋ねる。彼女が用事で外していた時の出来事であったので興味を持った。


「ルティア様が仕方なく魔法を使ってましたね。ゴブリンがあのような攻撃をしてくること自体が予想外でしたが、冒険者も冒険者です」


ため息を吐くようにフィレンが答える。


あの時にゴブリンが放った攻撃は、新人であろうとも避けられた速度で放たれたものだ。だが、あそこまでアッサリと食らう姿を見ると微妙な気持ちになる。


「治った後、すぐに出て行きましたよー!余程恥ずかしかったんですね」


とミラが笑っている。



「ルティア様は、どのようにして新人の冒険者を治したのは教えてくれるかしら?」


「ナビゲーターさんが、初めて遭遇した時に浄化を使ったって聞いたので同じことをしました!ちゃんと効きました!」


と簡単に説明する。


「そうですね、特に後遺症なども見られなかったです。ゴブリン程度であれば、浄化が通じることがわかりました。ただ、ほかの魔物にも同じ手が効くかはわかりませんが」


とナビゲーターが加える。


「情報が少しでもあるだけで楽になるわ。生命魔法が使える冒険者には、積極的に声をかけましょう」


なにも打つ手が無いよりかは、少しでも可能性がある方が人は楽なのだ。敵が完全に未知ではないというのは気持ちが楽になる。





「これは、帝国への偵察は諦めた方が良いのではないかと思いますね」


とハルカが提案する。


「防衛に集中するってことかしら?」


「ええ、敵はすぐそこまで来ている可能性がありますし、この前のモンスターパレードみたいに襲撃されては耐え切れないのでは?」


この前も、レン達が戦ってギリギリだった。


「そうね、この前の規模でさらにディザスターの影響で強化された魔物が来るとなると厳しくなる」


「でしょう。この部屋にいる者はかなりの戦力です。それを今分散するのは危険かもしれません。フェレンスの崩壊がかかっているため慎重に動かなければならないと思い始めています」


と言いティーカップに注がれているお茶に口をつける。




『あー、あー、聞こえるかぁフィレン?』


と声がする。みんながなんだ?という反応をすると、フィレンが魔法道具を取り出して机に置いた。


直後、立体映像のカラミィが現れる。


「おー、師匠じゃん。やっほー!」


とミラが手をあげる。


『おお、ミラか!やっほー……じゃないわー!師匠への言葉遣いをもっと考えるんだぁぁぁぁ』


と腕をブンブン振り回してカラミィが怒る。姿が子供であるため可愛らしく感じてしまう。


『全く落ち着きがないね』


と言いながら聖女ネーヴァンも出てくる。


「あ、師匠!」


とルティアが反応する。


『頑張ってるそうじゃないか、地道な人助けが聖女への近道だからね』


「わかりました!これからも精進します」



『と、弟子との話ばかりしてられないね!それで、そっちがどんな状況か教えてもらっても良いかい?』


「私が話すわね」


と言いフィレンが説明を行うのだった。




『ふーむ、嫌な予感がするねぇ。アルファードを送るか、私達が行った方が良いね』


「ええ、最悪その必要がありますね。彼はどうしてるんです?」


アルファードのことをハルカが聞く。


『あいつならずっと鍛錬ばっかりだ!レン・オリガミに申し訳なく思ったんだろうな』


とカラミィが答える。


アルファードは、神聖国での不甲斐なさを感じて懸命に鍛錬に励んでいるようだ。


『あと、レンの状態も変わらず眠ったままだな。こりゃ、このまま死んだりして』


カラミィは、軽いジョークのつもりだったらしいが直後にネーヴァンにぶっ飛ばされていた。


通信越しであるが、素早い拳に一同唖然とする。


『全くエリアスの気を考えなさいな。すまないね、また連絡しなおすよ』


と言い切れてしまった。


「師匠死んだな、どんまい」


とミラが呟くのだった。

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