257話帝都のディザスターと矛先
短いです!
そこは、帝都……否、帝都があった場所と言っても良いかもしれない。
崩壊した城の玉座に座る者がいた。
「ヒャハ、ハ〜どうです?椅子の座り心地は〜」
玉座に座る者に対して声をかける者がいた。
「サジャードと言っタか……コンナ壊れた国の玉座など、そこいらの切り株と変わらナイだろう」
長い髭をいじりながら男が答える。豪華な装飾のなされた服装から高貴な人物だとわかる。
「それにしても喋るのがお上手ですね、意思疎通は取れない物だと、シャハハ」
「コウテイ?とかいうのかコイツの身体を奪ったカラか、イロイロなことを学んだ」
と言いながら玉座から立ち上がる。その男からは、禍々しい黒いオーラが溢れていた。
「ヒャハー、我々スティグマとしても人とディザスターの融合が可能とわかったのは大きな収穫……」
と呟きつつ城があった廃墟から飛び降りていった。
「スティグマ……この男の記憶にもアル、イカれた集団。まあ何を企もうと関係のないことだ」
と言いながら手を頭上に掲げる。それに合わせて帝都の上空にある魔門が反応する。
「魔門より出でよ、我らが尖兵ヨ」
と言うと魔門が少し開いて悪魔型の魔物のような存在が飛び出してくる。
ディザスターは、皇帝の身体を奪ったことでその者の記憶なども自らのものにした。ただ、この世界に現れて壊すだけの存在であるディザスターは人の記憶に触れ変質した。
「他のモノを出しては、楽しめない」
と呟く。
ディザスターが大量に出続ければあっという間に世界の崩壊に繋がるが、人との融合により遊び心という様なものを覚えたディザスターは、魔門を閉めておく選択を取った。
ディザスターは、1人たたずみながらも何をするかを考えていた。
「この男は、アルセンティア王国とヤラをいずれ滅ぼしたいと思っていたのか……ナラバ、身体を貰った礼ダ、我がその国を滅ぼしてやろう」
と言い、封龍の森……そしてその先にあるフェレンス、王都を見据えるように濁った瞳をギョロギョロと動かす。
「じっくり、ジックリ楽しんでいこう〜。神もそう易々と手出しはできまい。捕まえた人間も使って遊ぼうではないか」
ディザスターの脅威が王国に向き始めていた。
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