253話説明と戻った記憶
本日3話目の投稿です!
「それでは、行きましょう」
と言いながら、ハルカ達がマグノリアを連れて行こうとする。
「ちょっと待って!」
ルティアがマグノリアのもとに向かって行き手をかざす。そのまま魔法を発動する。
「わざわざ私の治療もしてくれるんですか?優しいんですね」
「レンのお母さんを助けてくれたんだから、これくらいしてやるわよ。スティグマは、許せないけど……ほい、終わり」
すぐさま怪我を治して下がる。
「我が国の王都でスティグマがばら撒いた呪印……ルティア様のお母様も危うくお亡くなりになる所だったのです」
「それだけの事をしてきたのだもの……いずれ報いを受けましょう」
とハルカ達に続いてマグノリアは歩いていくのだった。
ギルドの一室を使い、マグノリアに話を聞くことにする。ハルカは、手を武器に添えている。それだけ彼女達の因縁が深いものである事を感じることができる。
「どこから話したものかしらね……迷宮都市での戦いからで良いかしら」
「ああ、私達と戦ったやつだね」
とミラが素早く反応する。
「アンタはそんなに活躍しなかったでしょ?」
「まあ、レンの無双だったよね」
ルティアの突っ込みにエリアスが答える。
「ええ、私達は剣神の加護を持ったアンナ・フェロルを洗脳して50階層の攻略とユニークスキルの奪取を目論んでた」
「確かにそれは、レン殿の話と一致してますね」
ハルカが頷く。
「まあ結果としては、ご存知の通りスティグマはレン・オリガミとその仲間に負けて敗走したんだけど、その時だったのよ」
と言いながら腕を見せる。否、すでにそこに腕はなく肩が見えるが。
「そういえば、あの時は両腕ともありましたね。どうして無くなったんです?」
ナビゲーターが疑問を口にする。
「レン・オリガミが最後に私に放った攻撃、それが私の腕を消したのよ。元から何もなかったかのように痛みさえなくね」
と言う。
「レンのデリートだね」
「随分とまぁ、エグい攻撃ね」
エリアスとルティアが反応する。
「マスターは、アイリ・ガーラムやアンナ・フェロルの人生を無茶苦茶にしたことを許せなかったのです」
「そうだよね〜レンは仲間にはとても優しいから」
ナビゲーターの答えにミラが納得する。
「それで、腕を失ったことと今のあなたの立場にどのような関係があるのですか?」
ハルカが続きを促すように聞く。
「その後、私の頭に忘れていた記憶が蘇ったのよ。多分、レン・オリガミのそのデリート?って言う技を食らってステータスに仕掛けられたものが壊れたのかもしれない」
「鑑定、なるほど……ほとんど崩壊しかけた呪印が」
とスキルを使ったナビゲーターが言う。
「呪印……スティグマのメンバーにも仕掛けられてるの?酷い組織だね」
苦い顔をしてエリアスが答える。
「私が、もともとはスティグマのメンバーじゃない事を思い出した。それで、組織を出ようってことで行動してたら光明の魔女を見つけて助けたって所ですね」
と簡単に説明を終える。
「レン殿のスキルがこのような形で、人を助けるとは」
「まあ、レンらしいと言ったららしいわよ。予想の上をいくものね」
ハルカの言葉にフィレンが笑って答える。
「大事なことを思い出せたのは、レン・オリガミのおかげ。彼にお礼を言いたいんだけど会うことは出来ないかしら?」
とマグノリアが聞く。みんなには、説明していないが思い出したものの中には大切な家族の記憶もある。
「それが、レンはリディエル神聖国でディザスターと戦った後で意識を失ったままなの」
エリアスが話す。
「そう……目が覚めたらお礼を言わせてもらうわ」
「スティグマを抜けた理由、わかりました。ですが、あなたには当分じっとしててもらいましょう。スティグマが捜索して何か起きても厄介ですので」
とハルカが言う。
「わかりました。今、処刑されるよりは良いわ。私が出せる情報は、ほとんど無いだろうけど出来るだけ話をするわ」
とマグノリアは、言うのだった。




