252話治療とやる気
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「うぉぉぉぉぉ!エリアス達が突然目の前に!」
転移でフェレンスの外側に跳んできたエリアス達を見つけたミラが驚きの声を上げる。フェレンスの防衛のために多くの岩壁を創り出していた所だったのだ。
「ミラ、いい所に!ルティアを呼んでくれない?レミさんが怪我をしてるの」
「もうレンのお母さん見つけてきたのか!それにしてもハルカさんは、剣を抜いてるし流れについていけないなぁ」
と言いながらもエリアスに頼まれたことを実行に移す。
『おーーーい!ルティアぁぁぁ。こっちに来なさーい!』
魔法で声を拡張して、フェレンスの方に向かって叫ぶ。カラミィとの修行で会得した魔法だ。
少し経つとすぐにルティアが駆けてきた。
「どうしたのよ、ミラ!大声で呼ばれて恥ずかしいのだけど。てっ……エリアス達じゃない!」
ミラ同様にルティアも戻ってきていることに驚いている。
「ルティア、すぐにレミさんを見てくれない?怪我をしているの」
アイテムボックスから取り出したマットを地面にひいて、抱えていたレミをエリアスが丁寧に下ろす。
「レンのお母さん!わかったわ」
と言いながらルティアが魔法を発動させる。
「ルティア様が駆けて行ったと思えば、何があったの?ハルカ」
岩壁を美しい動きで渡り歩きながらフィレンがやって来る。
「救国の英雄フィレン・アーミラですね。初めましてですかね、私は、元スティグマ魔法部隊マグノリアです」
と名乗る。
「スティグマ……それはまた困ったことね」
「でも、レミさんを助けてくれたのがこの人なんです。だから……」
とエリアスが言う。
「ほぇー、この人が迷宮都市で色々やってた人かぁ。あの炎の魔法はとてつもなかったなぁ」
とミラが言う。
「破黒の英雄君にあっさりと跳ね返されてしまったけどね。今となっては、そこまでの魔法も使えなくなったわ」
「片腕では、両腕の時と違って魔力の制御も変わってくるものね。とりあえず、監視するけど命の保証はさせてもらう。それで、詳しい話を聞かせてもらえるかしら?」
警戒は解かずにフィレンが言う。
「ええ、わかりました。なんなら魔法を封じるアイテムを使ってもらっても構いません」
とマグノリアは素直に従う。
「ふぅ……これで良し。随分と厄介だったわね。師匠に習ってなければ難しかったかも」
額の汗を拭いながらルティアが呟く。レミの治療が済み、今は落ち着いて眠っているように見える。
「見事です、ルティア。ここまでの治療を行うとは」
とナビゲーターが称賛する。
「私もみんなに負けてられないわ。レンが起きたら驚かせてやるんだから!」
とやる気を見せるのだった。
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