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226話意識喪失と聖騎士の盾

「はぁ……はぁ……」


レンは、息を荒く吐きながら路地をふらふらと歩いていた。吹き飛ばされた腕は未だに再生の途中で、まだ半分も戻っていない。


誰が見てもボロボロであり、レンにしてもすぐにでも休みたくなるような状態だ。


『マスター、頑張ってください!』


ナビゲーターさんの励ましの声が聞こえる。しかし、なんとか意識を保つので一杯一杯だ。



リディエル神聖国の上空、そこには先程現れた魔門が徐々に開こうとしていた。完全に開いてしまえば、こちらに災厄、ディザスターが出てくるのも時間の問題だ。


「俺が消し去らないといけないのに……」


と言いながらレンは意識を手放し、地面に倒れ込むのだった。







「レンと俺達が分断されたのは致命的だったな」


上空の魔門を見上げながらアルファードが言葉を発する。


「ああ、多分レン殿は死んではいないが瀕死の状態にあるだろう。でなければ既にこちらに戻ってるだろうからな」


スティグマの元帥を名乗る老人の言葉からレンが死んではいないことは予想出来るが、戦いに復帰できるとは限らない。


「消せないとなると厳しいな……」


どうしたものかとアルファードが唸る。


「神女様の神託によれば、災厄が降り注ぐと言っていた。ならば、魔門は開きレン殿の言っていたディザスターとやらが現れるのだろうな」


この現状さえも神託の通りであるとフェインドラは、考える。


「それで、英雄と神の降臨か……出来たらすぐにでも来て欲しいもんだな」


「そう世の中うまくはいかないさ。だから我々も全力で対抗しないとだ」


フェインドラが盾を持ち前に歩みを進めようとした時に、声がかけられた。



「聖騎士長!レン殿を、路地裏で発見しました!意識はありませんが、無事です。すぐに治療を行なっております」


報告を行う。


「無事だったか……」


アルファードがホッとした声を出す。


「アルファード、彼のもとに行ってやれ。まだ魔門とやらも開き切ってないから猶予があるだろう」


「そうだな……お前はどうするだ?」


盾を持ち出しているフェインドラに聞く。


「我々は、この国を守るために力を振るう。少しでも保たせよう」


と言い歩き始めた。




魔族も殆どが倒され、魔門が開いたことで敗走した者もいた。


多くの聖騎士達が揃っている場所を、フェインドラが歩き前に立つ。


「諸君らも既に目にしている通り、上空に魔門が現れた。あれはまもなく開き、この国に災厄をもたらすことだろう」


恐怖を感じている者もいる。これからどのような恐怖が巻き起こるか分からないのだ。


「だが、我々が倒れない限りこの国はあり続ける。神託の通り、我らが神……リディエル神も降臨なされるだろう」


おお!と歓喜の声が上がり始める。


「我々は、勝利するためにここに来た!我ら聖騎士の力を災厄に示してやろうぞ!」


フェインドラが腕を振り上げると、周囲の聖騎士達も続く。



聖騎士達が整列し、各々の盾を構える。


「リディエル神よ……どうか我らにこの国を守る力を……聖技マキシマムシールド!」



聖騎士達から光が溢れ、国全体を覆うように結界が展開される。




「随分と丈夫そうな結界だな……どれだけ耐えれるか」


結界に国が覆われていくのを見ながらアルファードは、呟く。だが、すぐにレンのもとに向かっていくのだった。




「レンはいるか?」


拠点にたどり着いたアルファードが聖騎士達に声をかける。


「アルファード様、レン様なら奥の方にいます。まだ目は覚ましておりません」


と神女が答える。


「場所を教えてくれるか?」


と言い、案内するという神女に付いていくのだった。



「これは酷いな……」


レンは片腕が無くなっており、治療中だ。切り傷も多くマサトとの激戦を感じさせられた。


「命に関しては大丈夫ですが、いつ目覚めるかはわかりません」


と神女が言ってくる。


「そうか……レンなしで魔門相手となると厄介だが、仕方ない。レンのことを頼む」


と言い、アルファードも再び前線に向かっていくのだった。

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