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209話修行の日々とのんびりとした日

新章前の日常パートのような感じです!

「まだまだMPの動かし方に無駄があるようだ。鍛えたら素晴らしい腕前になるだろうな」


胡座をかいて座るレンの背中に手を当てて賢者カラミィが呟く。何をしているかと魔法なんかを使う際に身体を循環するMPの動きを見ているらしい。


「どうやったらスムーズになるんですか?」


「うむ、それはだなイメージが1番重要かもしれないな。まだまだ想像力が乏しい感じがある。もっと強いイメージでいけば魔法はどこまでも強力なものになっていくだろう」


と説明される。自分的には、これでも想像力がある方だと思っていたのだが賢者からしたらまだまだらしい。


「無限の可能性があるってわけですか……」


魔法の奥深さを感じたなとレンは思いながら呟く。


「そう無限だ!私でも限界があるだろうがきっとそれをゆうに越える者が現れると信じているさ」


楽しみだという表情でカラミィが言葉を発する。そこには確かな自信が感じられた。


「それは俺も見てみたいな」


「見てみたいではなく君がなっても良いんだぞ?遥か昔に使われた神級魔法の位なんてのがある。そこで寝ておる我が弟子が辿り着くかもしれないしな」


とカラミィが目を向けた先にはミラが地面に横になっていた。単純にMP切れの気絶だ。


「ミラがですか……ふふっ、確かにそうなるかもしれませんね」


と不思議とレンは疑問に思うことは無かったのだった。


その後、カラミィとの修行を行った後は、聖女ネーヴァンの元で体術の訓練に移った。





「はっ、はっ、はっ!」


連続で繰り出されるネーヴァンの拳をレンはひたすらに捌き続ける。


「もうこのスピードは見えるようになったかい!ならこれはどうかね!」


ネーヴァンの言葉の直後には、レンの右足がネーヴァンの左足によって払われていた。


いつもなら転んでしまうものだが、慣れてきたためすぐにレンは反撃に移った。足を払われた流れのまま側転してまるでブレイクダンスのような動きで足技を放つ。


「まだまだ!」


起き上がりながらペースを落とさないように、ネーヴァンに攻撃を続ける。ワイヤーでも使っているのではないかというような身軽な動きができている。


「凄い成長速度だよ、レン」


と言いながらもネーヴァンは、レンの足を掴み逆さまに持ち上げる。


「魔法なんかも使えないから反撃は出来ない。俺の負けです」


と吊り上げられながらレンはネーヴァンに告げる。そして、すぐに地面に下ろして貰えた。



「レン、なんでそんなに速く出来る様になるのよ!」


と近くで見ていたルティアが寄って来ながら声を掛けてくる。


「レンとルティアでは、身体能力が違うからね。センスなんかもあるけど経験がかなりものをいうんだよ」


とネーヴァンが言う。


「まあ、経験の差は出るか」


確かにレンとルティアでは、能力に差があるのは当然だ。修羅場を潜ってきた回数の多いレンの成長が速いのもうなずける。


「むうう……置いてかれるわね」


若干ルティアは、膨れているようだが気を取り直して修行に入るようだ。


ルティアの修行を見ているとかなり丁寧に行われているように見える。レンのように何度も腹を殴られると言うことは無いようだ。







リディエル神聖国に行くことが決まってから数日、準備が着々と進んでいる中レンは特にやることがないため救国の英雄の面々との修行を行っているのだ。


基礎がいかに大事かを学ぶことが出来る良い機会であり、レンは少しずつだが確実に強くなっていっている。


エリアスやルティア、ミラもそれぞれ修行を行っており少しでも強くなろうと一生懸命だ。



「それで、ハルカさんの攻撃がとんでもなくてね〜」


街を歩きながらエリアスがレンに話す。エリアスは、ハルカと修行を行っており話題に上がることが多い。


元々は、武道大会でレンに勝つために修行を付けてもらっていたがその後も教えてもらっているようだ。


「おっかなそうだな……」


とレンは苦笑いを浮かべる。勝負を挑まれそうなのでハルカとは、あまり会っていないのだ。



「休憩の時に地球の話もしてくれて、とても面白いよ。レンの故郷に行ってみたくなった」


エリアスの目がキラキラしていた。


「カラミィさんが、魔法の可能性は無限だって言ってたからな。いつかエリアスを連れて俺の故郷に行ってみようか」


「それ良いね。私、レンがいつか1人で帰っちゃわないか不安になってた時期があったんだ……」


レンが気付かない内にエリアスはそんなことを考えていたのか……と表情には出さないが驚く。


「置いていくわけないだろ?俺はエリアスを置いて消えたりしないよ」


静かにレンはエリアスに向かって言葉を発する。


「消えたりなんて私がさせないよ」


とエリアスが言いながらレンの腕に手を回してくる。武道大会の告白があってからレンとエリアスの距離は、これまで以上に近くなっている。


周囲の通行人から、おお!と声が出て若干恥ずかしくなるがそのまま歩いて通っていく。レンとエリアスのことを知らない人の方が少ないかもしれない。




「むむむ……良いわね……」


そんなレン達を後ろから眺めるルティアが呟く。


「あの領域は、我らではとてもではないが侵略出来んな」


とミラがルティアに声をかける。


「何その変な話し方?賢者様との修行の成果かしら?」


「変とはなんだ。変とは!そっちこそ、筋肉がついてきてませんかぁ?聖女様ぁ〜」


鼻息を荒らげながらミラが言う。


「言ったわねぇ!これは修行の成果だぁ!」


とミラの頭に鉄拳が落ちる。


「痛ぁぁぁ!ゴリラ!ゴリラよぉ!」


ミラが頭を押さえながら叫ぶ。


「何よ、ゴリラって」


「チッ、通じないか!オーガ!このオーガ!」


「ムキィィィ、言ったわねぇ!聖女の鉄拳!」


ルティアの拳がミラの頭を狙う。


「ぐぬぬ……結界魔法!」




(ルティア達は、相変わらずだな……)


前の方でエリアスと歩きながらレンは、思うのだった。

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