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202話魔王の行動と始まる決勝戦

久しぶりの投稿です!

お待たせしました。

目の前の男に対してクシフォンが言ったのは父上だあった。ということは、目の前にいるのは必然的に魔王ということになる。


「魔王……」


ラノベでのラスボス的な立場の存在が目の前にいる。彼からもとてつもない力を感じたのだ。魔王とはここまでのものなのかと思う。


「ほぉ?なるほどな……これが世界が呼んだものか……」


と何やら魔王が呟いているのが聞こえた。


「俺に何か?」


とレンが聞くと呟くのをやめる。


「いや、大したことではない。それよりもクシフォンが……娘が世話になったみたいだな」


と言いながら頭を下げる。魔王が頭を下げるということがあるとは思わず、レン達は驚いてしまう。


「魔王様……」


フィーズも動揺しているようだ。


「クシフォン、後でしっかりと話をするとしよう。フィーズ、いつも娘がすまないな」


と魔王が言ったため、クシフォンがビクッとするのがわかった。もしかしたら怒られるのだろう。


フィーズは、再び頭を下げている。






その後、魔王が国王の元を訪れて謝罪を行った。魔王がここまでのことを行うとは思わず、国王や救国の英雄の面々もとても驚いたとのことだ。


今回の出来事は、魔王の主導ではなく今の魔王を良く思わなかった者達がスティグマに唆されて勝手に行ったことだった。


だが、魔族を統制出来なかった魔王は責任があるとして謝罪を行い様々な形で償うことに決めたようだ。


「優しそうな人だったけど、絶対強いよね!とうとう本物の魔王に会えたなぁ……サイン貰っとけば良かった」


とミラが言っている。魔王相手に何かやらかさないか不安を感じるレン達だった。


クシフォン達は、魔王と一緒に転移して帰っていった。魔王ほどの実力であれば転移を使うことも出来るようだ。


「レン・オリガミ……もっと強くなれ。まだ足りない」


とレンにだけ聞こえるように魔王が言ってきたのが気がかりだったが、そのつもりなので良いだろうと思った。





「それにしても、魔王の方にも刺客が送られていたとは……」


とレンは呟く。魔王も急いで王都に向かおうとしたが、魔族の領域でも問題が発生していたようだ。どうにか収まったためこちらに向かえたそうだ。


「スティグマのやり方……本当に酷いね」


とエリアスが呟く。エリアスは、今回の戦いで自らの親の仇を見つけてしまった。今後、もし相対すればどうなるかわからない。


「私達も戦えるように強くならないとだわ」


とルティアが拳を握り締めながら言う。今回、ルティアとミラは見ていることしか出来なかったので悔しさもあったことだろう。





レミは、スティグマがまだどこかに潜んでいないか捜索に出てしまっていた。4人で宿の夕食を頂いている。


「明日に決勝戦を行うんだな……相手は誰になるか……」


と呟くが


「わかりきってるでしょ?」


とルティアに返される。


「レン、応援してる!」


とエリアスが隣で言う。


「勝ってよ〜師匠の結界が持つかなぁ?」


とミラがカラミィのことを言いながら、応援してくる。


そう、どう考えても相手は、アルファードであることは間違いない。準決勝でアルファードが戦う相手には申し訳ないが、確実にアルファードが上がってくると確信できる。


「いや〜緊張するな」


とレンは、伸びをするのだった。




ルティアとミラは、部屋に戻ってしまったので現在レンとエリアスは2人きりになっている。あの2人は、良く喧嘩するが結構仲が良いのだ。


宿の庭のような場所で2人して黙ったまま、ボーッとしている。特に喋ることなく時間が過ぎていく。



「なんだか、色々なことがあった1日だったなぁ……」


とエリアスがポツリと言葉を漏らす。


「ああ、大変だった」


とレンも返す。


「まさか、親の仇が現れるなんて驚いたな……」


エリアスが呪われた場にいたというサジャード……また戦うことは間違いないだろう。衝撃的な出会いであったことは、間違いない。


「恨んでる……よな?」


「うん、多分また会えば私は止まれないかもしれない」


それだけの相手だ。


「止まれなくなったら俺が止める。1人で戦わせるわけないだろ?大切な人のためだから」


夜空を見上げながらレンは答えていた。


「ありがとう……今日は、嫌なこともあったけど、あなたに貰ったこの気持ちは私の人生できっと1番最高のものになったよ」


指に嵌めている指輪を撫でながらエリアスが言う。


「喜んでもらえて良かったよ」


「じゃあ、私からレンへのプレゼント」


とエリアスが言い……








翌日、ついに決勝戦の日がやってきた。昨日の出来事が嘘かのような賑わいにレンは、王都の人達が思ったよりも強いのだなと思った。


先程、準決勝が行われたがやはりアルファードの圧勝であった。


「むむむ……」


「押すよー!」


レンはエリアスに手伝って貰いながら身体を伸ばしてほぐしている。少しでも身体の調子を最高にもっていきたい。


相手はこれまででも最強の存在だ。少しでも良くなるならやれることはやっておきたい。


「ふぅ……ありがとう」


「うん、じゃあ頑張ってね!」


とエリアスが後ろから背中に両手を添える。暖かいものを感じながらレンは立ち上がる。



『さあ、間もなく決勝戦が始まります!会場のみなさん準備は良いでしょうか?これから始まるのはまさに伝説の一戦になるかもしれません!』



アナウンスに会場が盛り上がるのを感じながら、レンは舞台に上がっていく。すでに舞台では、アルファードが待っているのが見えた。


「上がってくるならレン、お前だと思ってたよ。久しぶりに楽しめそうだ」


と言う。


「全力でいきます」


と向かい合うのだった。

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