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198話魔門の向こうと消滅

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ありがとうございます(*゜∀゜*)

「ゴロ……ズ」


殺すとでも言いたいのだろうか、悪魔のような魔物達がそう言いながらレンに向かってくる。


「気味の悪い魔物だ……魔門を守っているのか?容易には消せそうにないな」


こちらに向かって来る魔物もいるため、とりあえずレンは飛行速度を上げて魔門への接近を試みる。


途中で邪魔になる魔物に剣をふるうが、若干魔物の肉が硬く感じた。


「刃が少し通りにくいな……どうしたものか」


倒せてはいるが、数で押されると厄介だと思った。現在、レンはナビゲーターに創り出した身体を与えて戦わせているため、彼女に頼ることはできない。



『レン、僕の力を使うかい?まだ君に貸せるのは少しだけだ。過去にこの王都で暴走したしね……』


レイは、レンを助けてくれるがレンの暴走を不安に思って心配しているのが伝わる。王都のことがあり一時期反応が無かったが切り札として少しでも力を貸してくれることはとてもありがたい。


「力を貸してくれ、レイ。どうしても守らないといけない存在が出来たんだ」


向かって来る魔物を斬り伏せながら自らの中にいるレイに声をかける。守りたい者のためならどこまでも力を出せる気がした。


『エリアスか……彼女のためなら君はどんなことでも出来そうだ』


「ああ、やってやるさ!」



レンの言葉に答えるようにレンの身体から白いオーラのような物が出てくる。


そして髪が白く染まり目を開けると、これまで以上の力を自らに感じた。剣にも白いオーラが纏っており迫ってきていた魔物に対して振るうとあっさり両断してしまう。


「武器にデリートの効果が!これなら」


と言い一気に魔門を目指す。魔物がレンの妨害をするために大量に迫ってくるが今のレンには全く恐れる物ではない。


ドンッ!


と音を立てて結界に攻撃がなされたがまだ大丈夫な様だ。




「良し辿り着いた!……なんだ?」


魔門の正面に着いたレンは、その向こう側を見つめた。


門の向こう側……そこにいたのは、黒い巨大な何か……巨大な手がこちらに向かおうとしてきていた。他にも巨大な目玉を持った魔物もいて、そっちが魔門の攻撃の正体なのかもしれない。


「こんなの出したらまずいだろ!デリート!」


後でレミにでも魔門についての話は聞くことにして、すぐさまスキルを発動し、魔門にかける。



徐々に空間が元に戻っていくが、手が外に出ようと動いていた。この手を持つ魔物は、今の自分でも勝てない様な感覚があり必死になる。あれが外に出たら確実に王都が滅ぶのはわかる。


「消えろ!」


レンのデリートを嫌がる素振りを手が見せ、空間を離した瞬間に魔門が消滅する。



「ふぅ……。怖かったな」


門の向こう側にいた魔物、それは完全に化け物だ。これまでの中で最も強い物だと思う。デリートが遅れれば放たれていたかもしれない。


レンは、冷や汗を拭うのだった。




「レン、無事?」


レンの所にはレミが飛んできた。スティグマや魔族を蹴散らしてきたのだろう。少し返り血があるのご見える。


「ああ、やばそうなのがいたけど、なんとかなったはず……」


「あの化け物達ね……あれは、放たれたら死ぬまで暴れるからね。レンがいて良かったわ」


とレミが言う。



レンが下の方に目を向けると結界にヒビが入っていくのが見えた。耐久が限界に達しようとしているのだろう。


「魔の八翼って連中もいるから油断出来ないわ。レンはエリアスの所に行ってあげて!」


と言いレミはすぐさま飛び去っていく。長話をしている余裕はない。


レンもすぐさま転移を使って下に降りてエリアスを探すのだった。





「さて、片付いたな!」


大剣を持ち上げて肩に担ぎながら、アルファードが言う。


「ええ、それに魔門が今消えました。レン殿がやったのでしょうね」


とハルカが言う。


2人の近くには、魔族の……魔の八翼と名乗った者達が倒れていた。4対2であっても英雄である2人の敵ではなかったのだ。


「レンか、なかなか面白そうな奴だな」


「ええ、その内あなたに勝ちますよ」


と自信満々にハルカが言う。


「お前が言うんだ、楽しみにしとかないとな」


と嬉しそうにアルファードが笑う。



直後、大会会場を覆っていた結界が割れて崩れる。ハルカとアルファードは、揃ってそちらに目を向けた。


「さすがにあんな攻撃、2発耐えただけ褒めてやるべきもんだよな」


「ええ、門が消える前恐ろしい気配がしました。それだけのもの相手にカラミィは、良く頑張りましたよ」


下手したらハルカ達でさえ、恐れる様な物が現れようとしていたのだ。運が悪ければ王都は終わっていた。


「ん?誰だお前は」


ハルカとアルファードがいる所に向かって歩いてくる人影があり、アルファードが声をかける。相手が剣を抜いたことからアルファードはすぐに敵と判断した。


「新手ですか……」


と言いながらハルカが武器を取ろうとしたがアルファードが前に出る。


「ハルカ、お前は会場の方に行ってくれ!ここは俺だけで良い」


と言いながらアルファードは敵に向かっていく。


「わかりました」


と言いハルカもすぐさま会場に駆け出す。



アルファードの剣と敵の剣がぶつかり合い、火花を散らした。


「なに?」


とアルファードが小さな声を出す。完全に全力ではないにしろアルファードの攻撃を相手は軽く受け止めている。先程まで戦った相手と格段に強さが違うと感じた。



お互いの剣圧によって相手のフードが外れる。そこにあった顔は、アルファードの知るものだった。



「どうしてお前が!」


アルファードの疑問に相手が答えるということもなく。戦いが続くのだった。







「はぁ……はぁ……」


剣を地面に刺してボロボロのエリアスが立ち上がる。


「おや〜、まだ立ちますぅ?私は魔門もあっさり消えてつまらないなぁって思ってた所ですよ〜」


対するサジャードは、大した怪我を負っていない。


「こんなに力量差があるなんて……」


とエリアスが呟く。まるで、修行の時にハルカと戦った時の様に力の差を見せられている。


「ありゃりゃ〜私を殺すんじゃないんですかぁ?」


とこれ見よがしにサジャードは、エリアスを煽る。


「ライトニング!」


「単調なんですよねぇ、ヒャヒャ」


あっさりと阻まれて跳ね返される。再び地面に倒れ込み、フェンリルの力も限界で元の姿に戻ってしまう。


「家族の元に送ってあげますよぉ〜、愛しの男の子も後で送りますからぁ!」


とサジャードが言いながらエリアスにトドメを刺すため剣を振り上げる。


エリアスももう動けないとと思った所で、間に誰かが入る。


「こんなに怪我させて……ごめんな」


「おや〜、あなたですかぁ。わざわざ死にに?ほぉ、これは……」


レンがサジャードの剣を受け止め、直後にサジャードの剣が消えさった。


「死ぬことになるのはお前じゃないか?」


とレンが剣を突きつけて言うのだった。

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