表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
143/414

143話火力とAランク

総合評価1500を突破しました。

ありがとうございます!

『とてつもない威力でしたね、マスター』


崩壊した荒野に降り立ったレンにナビゲーターさんが言う。


「あれは、まずくないか?まさか、あんなに威力出るなんて思わなかった」


とレンが呟く。ゲームなんかでもあんまり火力の計算とかをしないのだ。とりあえず、撃ってみるかという気持ちでやったらこのザマだ。


『これは、魔王の降臨と言っても過言ではないですね!』


とナビゲーターさんが言う。


「やめてよ、ナビゲーターさん!それは、もう人の敵じゃないか!」


レンが慌てたように言う。


『マスターのように優しい魔王もいますので安心ですよ』


あんまり安心出来ない気がするが……




「転移!」


レンは転移を使ってみんなの元に戻る。



「あ!戻ってきましたよ。お疲れ様でーす!レンさーん」


とアイリが転移してきたレンを見つけて言う。それにレンは手を挙げて答える。


「お疲れ様、レン」


「ありがとう、エリアス」


エリアスの労いの言葉を受けて嬉しくなる。


「全く、無茶苦茶ね!」


とルティアが腰に手を当てながら言ってくる。体育服ならクラスで1番前の人の、前ならえだなと変なことを考えてしまう。


「死ぬかと思ったんですけど!」


ミラが怒りながらやってくる。


「作戦会議で、居眠りするからいけないんだろ?」


と言いながらレンがミラにデコピンする。ミラのおでこが真っ赤になる。


「いったぁーい!やったなぁぁぁ!」


ミラが殴りかかってくるがあっさりと避ける。




「ふふ、あまりに強力な魔法で魔王でも現れたのかと思ったぞ?」


アンナがやって来て言う。やはり、やり過ぎだったと反省するしかない。


「魔王はやめてくれ!魔王は!」


とレンが言う。


「ヒューヒュー、やるじゃん魔王様!」


ここでやり返しとばかりにミラが言ってくる。




メルディさん達は、何が起きたんだろうとポカンとしていた。




結果としては、クラン紫紺の絆の圧勝という結果で幕を閉じた。


「ギルド長……」


「あまりに強すぎる力じゃ……あんなものを見せられれば、最強のクランなどあれで決まりじゃろう。誰もクラン戦なんて挑めんじゃろうな」


ギルド長は、先程レンの放った圧倒的な魔法にただただ驚いていた。


周囲を覆っている結界も壊れかけている。もしかするとギリギリを狙って放ったのかもしれない。


本気でやれば迷宮都市すらも壊滅させるだけの力があるだろう。レン・オリガミという人間の性格から力を悪用するようなことはないだろうことが安心出来る所だった。


「あれは、救国の英雄に匹敵する強さじゃろうな……」


とギルド長は、呟くのだった。





レン達は、レンが魔法を放った場所にやって来ていた。すでにギルドの職員や、雇われた冒険者達によって炎の双剣のメンバーが運ばれている。


周囲は、とてつもなく酷い有様だ。


「まぁ、放置も気が引けるからな。生命魔法!」


レンは、街で買っていた植物の種を周囲に撒き散らして魔法を使う。


変化はすぐに起きた。多くの花や植物が咲き乱れレンが破壊した大地を蘇らせていく。


レンが一歩一歩歩くたびに花が咲く光景を目にした者は、彼が楽園を作る創世神にでも見えたことだろう。たった数分で大地を蘇らせ、さらにはこれまでよりも美しい土地を作り出したのだ。


「綺麗……」


みなが一様に目を奪われるひとときだった。


「見事じゃな、破黒の英雄。壊した上で元に、いやそれ以上で戻すとはな…」


「ギルド長……まぁ、環境破壊はいけませんからね」


植物を成長させながら呟く。



「紫紺の絆、君達の完全な勝利じゃ。この結果は、誰が見ても明らかなものじゃったな」


改めてギルド長が言う。


「まぁ、当然よね。レンがいるんだもの」


とルティアが腕組みをしてドヤ顔をしている。


「ワシとしてもこの結果は分かってはいたのじゃが、まさかあんな魔法を放つとは思わなんだ…お主は一体何者なんじゃ?」


ギルド長の目が鋭く光る。あれだけのことしたら何者か疑われるのだろう。


「本当に唯のBランク冒険者なんですけどね。さすがに無理があります?」


とレンが答える。


「「「「「「無理無理」」」」」」


何人もの声が重なる。こんなに声が合うものか?と驚いてしまう。


「むしろ、魔王だと言ってくれた方が安心出来る気がするのぉ。あれでまだ本気ではないんじゃろう!」


「魔王で安心しないでほしいですよ。でも俺は、本当に悪人じゃないんで勘弁してください!」


とレンは答える。


「そうじゃな、嘘はついてないのがしっかりわかる。だから今回のお主の力を踏まえて、言わせてもらおう」


何があるのだろうか?とドキドキしてしまう。


「何か、問題でも?」


レンの周りの空気がピリついていく。


「あわわわわわわわ……」


アイリが、プルプル震えている。



「レン・オリガミ、其方をAランク冒険者にランクアップする。あのような力でBランクにおいておけるものではない。大々的に発表しよう。そうすれば、さらに仲間を守ることに繋がる」


と言われる。


「良いんですか?こんなにあっさりとランクを上げて……」


「あれだけの力を見せて、あっさりと言えるお主がすごいのじゃよ。十分に資格がある。これからも励んでくれ」


と言っていく。



「まさか、Aランクに上がるとはな……」


「それだけの力を出してたからね。すぐにSランクにも行きそうだけどね?」


とエリアスが言う。そうなると本当に英雄の位だ。


「憧れるなぁぁぁぁ、私もランクを上げたいぃぃ」


「なら早く、賢者らしくなりなさいよ!」


「な、なにおおお!」


ミラとルティアの喧嘩が始まりそうだが、放置しておくことにする。


初のクラン戦は、あっさりと終わってしまうことになったのだ。この圧倒的な蹂躙という結果になったクラン戦は、これからの時代に忘れられることなく引き継がれていく。


その話を耳にするたびにレンは、恥ずかしくなるのだった。




「これで変なちょっかいを出す奴もいなくなるだろうな」


「ああ、レン達が迷宮都市を離れても安全だろうな」


アンナも今回の結果に満足したようだ。



とりあえず、一件落着を迎えたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 迷宮都市から離れても安心ができるのは良き [気になる点] 危険が迫ったら、パーティーで共有できるスキルがあればいいですね 《気配察知》《隠密》《身体強化》《鑑定》は、最低でも全員欲しいで…
[気になる点] Aランクの人達をボコボコにして、Sランクになろう! 何故Aランクでとどまってしまうのだろうか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ