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もふもふとむくむくと異世界漂流生活  作者: しまねこ


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1901/2115

委託の完了とこの後の予定

「おお、これは素晴らしいですね。ありがとうございます。これなら、王都の目の肥えた商人達でも間違いなく喜んでくれるでしょう。いやあ、本当に素晴らしいですね。ありがとうございます!」

 委託するジェムの整理が出来たところで来てくれたクーヘンにリストを渡して確認してもらい、これで委託は完了した。

 言っていたように、王都の商人達から相当量の依頼を受けていたらしく、渡したリストを見たクーヘンはそりゃあ大喜びしてくれたよ。

 バイゼンのお城のダンジョンから出たジェムのうち、ケンタウロス達が集めてくれたほぼ市場に出た事がない大型水棲恐竜のジェムは、とりあえず今回は委託を見送った。

 だって、そもそもの相場が分からないので、俺達もクーヘンも値段のつけようがないからだ。

 それで相談の結果、こっちは一旦ギルドへ持ち込んで見てもらい、評価価格を確認の上であらためて委託することにしたよ。

 まあ、例えどんなとんでもない高額な値段をつけたとしても、王都の商人さん達なら喜んで買ってくれるような気がするけどね。



 それから、言っていたように価格帯の低いジェムなんかを大量に、大容量の収納袋に突っ込んでおいたら、こっちも大感激されたよ。

 相談の結果、この収納袋はクーヘンが買ってくれる事になった。

 何でも、収納袋の相場が下がっていると聞き、在庫用の収納袋を買おうと思っていたらしい。

「じゃあ、また身内価格でいいけど、これってどうやって支払ってもらうんだ? それに、収納袋の正確な評価価格が分からないぞ?」

 山積みになった収納袋を見てからハスフェルに尋ねる。

「ああ、それならこの未知のジェムの鑑定も含めてギルドへ依頼をすれば、担当の人が店まで来てくれるよ。それでまずはこの収納袋を鑑定して貰えばいい。その際に、価格と販売する収納袋の数量を専用の書類に記入してもらうんだ。それで、後日それをギルドの窓口へ持っていけば、支払い手続きをしてくれるぞ」

「おお、そんな事も出来るんだ。了解。じゃあそれでいこう」

 笑ったハスフェルが詳しく教えてくれたので、とりあえず収納袋と未知のジェムの鑑定は冒険者ギルドにまとめてお願いする事にしたよ。

 多分、エルさんだけじゃあなくて商人ギルドのギルドマスターのアルバンさんと、船舶ギルドマスターのシルトさんまで、全員揃って張り切って来てくれる気がするけど、どうなんだろう?



「あ、そういえばここではジェムや素材の買い取りってやっていないけど、どうなんだろう?」

 委託のリストをクーヘンに渡し、来てくれたお兄さんと一緒に地下倉庫の鍵を閉めてもらった俺達は、とりあえず待っていてくれたリナさん達や新人さん達と合流した。

 改めてクーヘンとネルケさんがお茶を入れてくれたので有り難くいただき、出してくれたクッキーを摘みつつふと思いついてそう呟く。

 今までどの街へ行っても真っ先にジェムの買い取りをお願いされていたので、それを忘れていたって言うのは逆にちょっと新鮮な驚きだよ。

「ああ、そういえばそうだな。祭りも終わった事だし、言えばなんでも喜んで買い取ってくれると思うぞ」

 笑ったハスフェルの言葉に頷く。

「じゃあ、クーヘンに例のお土産を渡したら、冒険者ギルドへ戻って鑑定をお願いしておくか。それであとは皆で別荘へ行ってのんびりして、その鑑定と収納袋の身内販売が済めばとりあえずここでの用事は完了かな? あとはどうするかねえ」

 解散した後のそれぞれの予定はわかっているけど、俺的にはもうちょっとくらい一緒にいたい。

「それなら別荘で少し休憩してから、大所帯ではあるが皆で地下洞窟にでも行ってみるか? あるいは、これだけの顔ぶれなら大丈夫だから、カルーシュ山脈の奥地へ行ってみるのもいいな」

 ハスフェルの呟きに、ギイとオンハルトの爺さんも笑顔で頷いている。

 確かに、新人さん達がいても、これだけの顔ぶれと従魔達がいれば何があろうと彼らを守ってやれるだろう。

「ええ、いいんですか?」

「あの、どちらでも構わないので、ご一緒させていただけるなら嬉しいです!」

 ムジカ君とシェルタン君が、俺達の声が聞こえたみたいで目を輝かせて深々と頭を下げる。

 レニスさんとマールとリンピオも、揃って目を輝かせている。

「私もご一緒させてください!」

「俺もご一緒させてください!」

「俺もご一緒させてください!」

 綺麗に三人の声が重なる。

「じゃあ、決定だな。用事が済めば皆で一緒に行くか。でも、まずはこっちの用事を全部終えてからだよ」

 笑った俺の言葉に、新人さん達が揃って頷く。

 って事で、この後の予定が決まったみたいだ。

 じゃあ、まずはクーヘンにお土産を渡さないとな!

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