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チート戦線、異常あり。  作者: いちてる
11章後編 愛と情と正と義と勝と利の物語
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黒白改め、白狂の悪魔 3






 嘉神一芽は、非常に恵まれた男だった。


 優れた容姿に優れた身体能力。高校卒業までに180cmを超えるほどの高身長。

働かずに生きていける資産を親から相続し、能力もキスした相手の能力を奪うという比較的強力な能力。一度決まれば勝ち確定のギフトを持った圧倒的強者の立場にいた。


 唯一足りなかったものは親からもらいうける愛情



 空亡育美は、不幸な生い立ちであった。


 物心つく前に親に売られ、その特質な能力により非異能団体の実験台にされる。

 当時の彼女に能力を制御できる技術もなく、その実験は拷問と言い換えてもいいものだった。


 何より足りなかったものも親からもらいうける愛情


 その二人が恋仲になりその後夫婦になるのは、彼らを知っている人からすれば疑いようのないことだった。

 どちらも祝福する身内はいなかったが、それでもはたから見れば幸せな家族。


 ただ一つ、致命的だったのは仲の良い男女が優れた夫婦に必ずしもなるということにはならないこと。


 両名の名誉のために断言するが悪意があるわけではない。子供のことを愛してはいる。大切だとも思っている。

 ただ子供を愛することよりも、子供を育むことの方が親のスキルとして重要であり両名はもどかしいほどにその適性がなかった。


 ある意味主人公とヒロインの構造的欠陥

 彼らは多くの場合親が他界か遠方に出張に行き片親や一人暮らしを強要される。


 もちろんそれが育児失敗の原因に必ず結びつくことにはならないが、能力がない者にはより一層つらいものになる。

 親からは何も学べず、ただ才と金を渡された子供は、親になった時正しく子を導くことが難しい。


 子供を作るべきではなかった、というのも違うだろう。

 そもそも親になるのも、子供を作るのも才能も資格も必要ない。

 ただ他と比べて子供にかまけることを負担と感じない鈍感力があるか同課の違いしかない。

 なんなら全人類がやらないといけないことに対して、真ん中付近の平均を求めることすら本来はおこがましい行為である。


 もっと言うと神薙側が子供を残すことを強制する以上、子供を作るのは絶対である。

 だったら大人になるための期間を空けても良かった。その選択は衣川早苗と宝瀬真百合の誕生が分かってから作らせた。いつかとは思っていたが、それは望んだタイミングではない。


 長くなったが、いくら彼らが無能で肝心な時に役に立たないとしても、育児や教育に失敗したとしても、それは嘉神夫妻だけの責任ではなく、あったとしても外野がとやかく言える問題ではない。

 仮にそれでも糾弾したいというのなら、それが出来るのはただ一人。それをしたのもただ一人。







「馬鹿一樹!!」


 バシンと頬を叩かれ太陽に焼かれる灼熱の感覚が顔に広がる。


「大事なことだからといって黙って聞いていたら! 何で世迷言を!!」

「大事なことだから黙って聞いてって言った。早苗からしたら父親殺したって大事じゃなかったりするのか?」

「そうじゃないだろ! なんでそんなことをする!」

「邪魔だったから。そして不要だったから」


 いてもプラスにならず、いるとマイナスになる。

 なら殺してもいい。


「積極的に殺す理由はなかったけど、消極的にはあったから殺した」

「そんな……」

「早苗には知られたくなかったんだが、どうせ死ぬんだ。そこは妥協する」

「……ばか。ばか!あほ!」


 これまで気丈にふるまっていた早苗だったが、初めて苦悶に満ちた顔をおした。


「なんで、何でそんなことをするのぉ。お父さんでしょ」

「嘉神一樹を構成する物質に嘉神一芽の遺伝子情報はあっても、嘉神一樹の人生に嘉神一芽の情報はほとんど入ってこない。だから、父親だから殺さないは理由にならない」


 育ててもらった恩があるわけでもない。


「で、理由なんだけど邪魔だったからね。父さんは役に立たない役立たずだけど、足を引っ張る要因にはなるから。ほら、無能ななんちゃらは死んだ方がいいっていうでしょ。読者もそう思っている人はいそうだしやっといた。これが理由」

「そんなことで……わたしの一芽くんを。なんで返してよ。返しなさいよ」

「返すのは死んじゃったから無理。死骸ならいくらでも渡せるけど、触れたら消え去ると思うんだけど、いる?」

「…………もういい! あんたは黙ってろ!」


 黙っておこう。


「お願いします!」


 その媚びの先は見えないが見なくてもわかる。

 それなら可能だろう。


「一芽くんを生き返してください」


 出来る人に頼むのが一番。納得の選択肢。

 それはあの人であり、あの人のパートナー。


「私の子孫なんで慈悲はないわけでもないです。ただ……恐らく私ではできない」

「なんで? どうして?」


 把握はしていたのか、既に聞いていたのか。

 どっちでもいいか。


「『物語』で殺されているからです」

「――ないよ! あいつに『物語』で殺傷能力のある能力なんて……ぁ!」


 母さんも父さんも知っている。いや、昔に聞いていたんだろう。

 口映しマウストゥマウスは本来どんな能力なのか。


 自分の能力だ。態々説明しなくてもわかる。


「キスをした相手の能力を使える。才能の差によってより使えるようにも劣化して使うようにもなる。キスというのは夢でもいい」


 ここまでは既存の情報。


「――最後に、その能力は『物語』として扱う」


 そしてこれこそが、本来の口映し。


 その言葉の意味をここにいる誰もが正しく理解できる。


 これまで俺を倒すために、『世界』未満のギフトは考慮していなかった。

どんな強い能力であっても耐性や上位の能力で貫通できるからだ。


 だがここにその前提が崩れる。

 鬼人化も雷電の球も柳動体も『物語』としての出力を発揮する。


「そんなこと……」

「シュウは覚えてないか。支倉攻略戦の時のこと。過去の俺と戦っただろ」

「そ、それは――――――ぁ」


 思い出したか。

 あの時、俺達は過去の俺の姿に変身した奴と戦った。


 触れた異能を吸収する柳動体が、『物語』として扱われていた。

 最初、柳動体が実は『物語』なんらかの原因、例えば父さんのシンボルで封印されていたなんて理屈で俺と過去の俺で出力が違うんだろうと思っていた。


 違った。


 過去の俺は口映しの本来の形で能力を使っていただけだった。


 あれが100%の在り方で、これまでが出来損ないの使い損なったギフトで、これからがあの時と同じになる。


「理不尽。盛りすぎ。そう思うのは自由だが、それこそ俺がこいつに期待していた証なんだぜ」

「」


「でもだとしても、同格どうしなら、頑張ればできるはず!」

「できますよ。ただ、今回は猶更難しいかと」

「なんで!」

口映しマウストゥマウス戦女神の冠ルナティックティアラほんのちょっとだけ私の方が上。それは事実。だとしても、この展開上はかなり厳しい」


 なんだろうか。これは分かんない。


「あくまで治療は、ギャグ補正と同様に治す能力。ならばこそ、笑えない展開には効果が薄い」

「―――!!」


 予想はしてなかったが、そうなのか。

 ギャグ補正で治すと言っている以上、笑えない展開になると効果落ちるんだ。


「それに、彼はちゃんと殺したところを伏線として残している。『物語』として殺したを残すのは非常に有効。伏線張られて、しかも笑えない展開にされたら、いくら何でも勝てる気がしない」


 なるほどなるほど。

 さすがは月夜さん。そこまでケアしてる。


 正直なんでこのタイミングでと思っていたことはあったが、そういうことだったのか。


「でもそれはやらない理由にはならないでしょ!」

「『物語』同士じゃなかったらそうですね」


 『物語』同士の衝突は、空亡惡匣の復活を意味する。


「私個人の感想としてはご主人様が倒せばいいだけなので気にはしないんですが……」

「ダメだ。特に今は猶更」

「ですよね。直近に目標が叶えられる可能性が見えているのに、そんな不確定なリスクを冒す必要はないです」


 自分を人間だと証明する。

 遺伝子や歴史で語ればいくらでもできるかもしれない。


 ただ明確に、空亡惡匣という人の理を遥かに超えた存在がいて、人類は何をしてもこいつには勝てないのに、あの人はそれが出来てしまう。


 あの人と空亡惡匣と人間に、強さのボーダーラインが引かれている。そのボーダーラインを消すために、俺達を作った。


 強さじゃなく知能で喩えるとする。

人類はもうAIに将棋では勝てないが、ただ一人だけ確実に勝てる気力を持った棋士がいる。その棋士は果たして人間か。否、少なくとも人間は人間と思わない。

 将棋星人と断定されるに違いない。ならばその偏見を捨てるため、人間が死力を尽くしてでも1局勝てばいい。

 人間がAIに勝つ行為は再現性のある行為になる、

 だから、AIに勝つ棋士は、最強の棋士であるだけで、宇宙人ではない。


 その後AIを破棄すれば、なおさらその棋士が最強なのであって人外にはならない。


 奴は自分を人間だと証明するために、次点の神外を封印でとどめている。

 女神メープルがあほなことをやっていると、何とかして止めようとしていたのもわかるし、強い奴が皆茶番と言っていたのも分かる。


 重要なのはあの人の納得と、周囲の扱い。

 これから先空亡惡匣は闇に葬られ誰からも存在が認識できなくなる。


 心の決着。それだけが目的で、そのための俺達だった。

 たった200年であいつはそれが出来そうな駒とその盤面を作り上げた。

 ただしそれは奴が持っている豪運が故の部分もある。次の再現はいつになるか分からない。


「第三者ではない。神薙信一の都合として話すぜ。俺は少なくともσφとの決戦が終わるまで、『物語』同士の衝突は許容しない。故に、戦女神の冠の使用は許可しない」


「そして、子どもが親を殺すことの良し悪しだが、はっきり言ってどうでもいい。逆は絶対に許さないが、子の親殺しは許される悪行だ。精々落書き程度の悪行。叱る程度でいい」


「また、嘉神一芽の役割も薄い。俺個人の損得で議論するなら、いなくなってもらった方がいい」


「よって、俺は嘉神一芽殺しを認めるし、それにともなう損失を補填する気もない」



「あ、ありえないでしょ。その裁定。最低だよ。そんなの許されていいわけない」


 母さんの言っていることに分があるし、ここにいる皆がそう思っている。

 でもそれに関して誰も意見を言えない。


 覆ることのない理不尽。


「おまえの! お前のせいで! 一芽くんが!!! なんでこの恩知らず!!!」

「……」


 どうしようもなくなって、後戻りが出来ないとしって、ようやく母親に殺意を向けられる。

長かったな。やっと殺される。


「じねぇえええ」


 避ける気もない。問答無用で生命力を無効化される。


「ここで、生き返す手段を探すのではなく他人に当たるのが無能」

「ぁ 」




「人の話聞けない奴め。俺は親が子を殺すなと言っただろ。母親だろうが父親だろうが、赦すわけがない」

「そんなのってないでしょ」

「それに、こいつは早苗のトロフィだ。渡す前に壊されても困る。だろ」

「だろじゃない。そういうのなら、生き返すなりなかったことにするなりやりようがあるだろ」

「嫌だね。面倒、トロフィと商品は一つだけだ。もう予約は済んでいる」

「だったら、追加だ。生き返すことに協力しない限り、私は協力しない」

「それは困る。困るが、無意味だ」

「……」

「早苗、お前は強い。一度嘉神一樹を助けるために俺に協力すると決心した。その決心は誰が死のうが揺らぐことはない。パフォーマンスは、こんなことで下がらない」

「…………」

「そう悔しがるな。ほめてるんだぜ。俺は」




「さて、うっおとしいアマがいるのは事実。このまま放置したところで余計な不破を生み、それが一つの事故につながるだろう。そう予感している。だから消しておこうか」

「な。なに……?」


 それは俺が一番わかる。

 隕石が落ちることよりも太陽が爆発することよりも絶対不可避の死刑宣告。


「愚妹の件ははっきり言ってどうでもよかった。支倉には待ってやるだけでよかったから許容していた。だが今は違う。この2222年の1か月だけは、俺のための時間。だれにも邪魔させないぜ」


 あれは早苗に希望を見出した。そのわずかにも邪魔になる存在は許さない。


 その最右翼こそ、俺の母だった人だった。


「あ、ぁあああいやあぁああああ」


 母さんだった人は走って逃げた。それはもう全速力で。

 だが悲しいかな。

 あまりにも恐怖に超悦者としてすらうまく逃げきれていない。


 これならここにいる全員が追い付けるだろう速度。


「逃げるくらいなら最初からやるなよ」

「それは厳しいかと。あなたの殺気に僅かにも触れたのですから、怒りも悲しみも関係なくなります」

「だって。お前ならどうする? 早苗」

「馬鹿げた質問だ。怒りならぶつける。悲しいなら泣く。私ならきっとそうする。だがお前がそれを指せなくするだけの話だ」

「全くもってその通りだ。理性も憤怒も何もかもが中途半端の一割未満。血筋として貴重だったから強めの能力を渡してみたが、やはり高尚な持ち合わせなければ結局のところつまらん結果にしかならんか」

「…………やめろ」

「安心しろ。殺しはしない。ただ、獄落常奴――仮借」

「な……!」




 あの人は、早苗の気力を使って自分が魔法を使った。

 ならば自分の力を使って他人にギフトを使わせることも可能だった。


 もともと本人の能力だし、当然と言えば当然か。


 地獄から這い上がったのは、俺が殺した俺の父親。

 俺の支配の元、俺がギフトを使う。


「封剣守偽」


 あの人はシンボルを使えない。

 誰も他人のシンボルを使えない。


 だからシンボルを使ったのは父さんで、それを操ったのは俺だ。


 俺達が母さんだったものを封じ込める。

 どこから飛んできた紙テッシュが母さんに一枚、一枚と覆いかぶさる。


「空ノ少女! 空ノ少女! 空ノ少女!」


 能力の無力化。理屈として『物語』のギフトに『法則』のシンボルは勝てない。

 それは神薙さんも現状守っているようで、何枚かはたどり着く前に地面に落ちる。


「ギフトは異能力だが、これは能力じゃない。超常現象だが力は働いていない。ということにしておく」

「   いあぁああ」



 能力の無力化、ならばその定義はほぼほぼ本人の意識によって左右される。

 それがギフトの強みの部分。


 なら、逆も通るだろう。


 本人がそうだということにしても、あの人が違うということにすればそれは通る。

 認識やイメージの力なんて、それ以上の力で覆される。


「能力とは何かの範囲を広める。それ自体は素晴らしいことだが、こういった拡大解釈は敵に利用されることも視野に入れないといけないぜ」




「そんなことが……」


 それは早苗がシンボルに対してやった裏技。

 神薙さんは正々堂々と同じことを繰り返す。


「これくらいなら、少しのトレーニングで早苗も出来るようになる。今の段階ですらできないとは思えないだろ」

「……」


 早苗は否定をしなかった。誰よりも才能がなかった彼女が、誰が言っても不可能と断言できるほどの理不尽を許容し、あまつさえ可能ではないかと思っている。


「強い力も弱い力もその中間にある力も、クーロン力も異能力も全部力ではない。そして折角だ。超悦者だけは力ということにしておこうか」


 母さんの逃げる速度が目に見えて遅くなる。

 それは超悦者が使えなくなったのと同時に、張り付くテッシュが動きを阻害するからだ。


 ここまでくるともうどうしようもない。

 事実上の退場だろう。


 俺は自分の父を殺し、その力をもって父は妻を封印し、


「いや、おまえなんて産まれてこなければ」

「おまえなんていなくなればよかったのに!!!」

「ずっとそうだった。気持ち悪かった」

「壊れたあんたを世話するのが――ずっと苦痛だった」

「なんであんたのせいであたしが死なないといけないの?」

「ふざけるな! おまえなんて生みたくなかった」

「ずっと二人でいたかったのに――存在ごと、消えろ」


 母は俺に怨言を吐き捨てた。


「………………」


 別に悲しくもない。

 最初は死ぬ気だったしそういう言葉を残される覚悟をしていた。

 だから俺は用意していた遺言をそのまま母だった人に送る。


「俺は、あんたの子に産まれてこれてよかったよ。ありがとう」

「ち」


 最後はもう表情は見えなかったし何かをいいたかったようだが、紙テッシュが口を覆ったため、何を言いたかったのか分からなかった。


 襲い掛かるテッシュは塚を作り、人を完全に覆い終わった後、霧散する。

 残ったのは紙切れ一枚だけ。


 風が吹き、あの人の手元に戻っていく。

 父の亡骸はそれを正気のない視線で追っていく。


「許容できないリスクは、事前に潰すに限るぜ」


 掴んだかと思うと、くしゃくしゃに握りつぶし乱暴に椿さんに投げ渡した。


 本当に邪魔だったんだなと思う。

 父さんも母さんも新世代に不要だと判断された。


 この時代に興味がなければそんなことしなかったはず。

 ただ早苗が想像以上に有用だったし、二人とも想定未満の無能だから退場させられた。


 静寂の意味は、理不尽に対する恐怖と怒りと達観。


 その状況で最初に口火を切ったのはやはり帝王だった。


「出ていけ」


帝王は苦虫の煮汁を飲み干したような顔をしている。

 認められないおぞましさと、今すぐ逃げないといけない目の前の危険に対する焦り。


「貴様ら全員、我が帝国から速やかに出国しろ。そして二度とこの領土に入り込むな」


 最強と言われつづけ数十年の男は、尻尾を巻いて逃げる選択を取る。


「………………………」

「すまん時雨驟雨。お前もだ。お前個人としては未だに評価できるが、こいつらに関わっているという人間関係が、その評価を覆すほどに危険だと判断する」

「……そうっすか。わかりました」


 すまないと心の中でも思う。

 腹の底から申し訳ない。


「そろそろいいだろ。悪いが時間がない。宝瀬真百合。お前はどうする」

「……………私も行く。でも、ちょっとだけ寄り道する」


 負けなかった人が一人


「早苗。拒否権はないぜ。俺が勝ったんだから約束通りお前を鍛える。宇宙一強い女とか赤髪とか俺の特徴じゃない何かで、最強を名乗れるようにみっちみちにな」

「ちょ、ああもう。とりあえず――――死ぬな一樹。何があっても必ず私が助ける。それまでは生き続けるんだぞ!!」


 唯一勝った人が一人。


 言い残した後2人はきえていく。


 残ったのは勝てもせず、負けもしない敗北者。





 悪魔討伐作戦リザルト

 死者1名 再起不能1名 失踪者1名 裏切り1名

 討伐目標 変わらず存在


ほんとうにすみません。

これで嘉神君討伐作戦の話は一区切りとなります。

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― 新着の感想 ―
うーん、純粋な胸糞 正直だいぶ前からもう一樹くんにはなんの魅力も感じて無かったけどこっから主人公として逆転する何かがあるのか? というか魅力のあるキャラがもうシュウか帝王さんくらいしかいねえ 神薙さん…
一樹の両親を生き返らせられなきゃ早苗さんが収まらないから、否応なしに一樹もシグファイを倒さなきゃならん理由付けはできた。一樹がやる気出して強くなるのかどうなのか。一樹が神薙さんとキスするのかとかも気に…
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