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チート戦線、異常あり。  作者: いちてる
10章 最強の終極
303/353

生存本能

SSDのデータが消えました

なお、チート戦線のプロット等は別のUSBに保存しているので更新に一切の影響はありません

 相手が言葉を言い切る前にこっちの単語を言い始めるしりとりをした。


 頭を使うのはいいが、結局このルールでは時間をなかなかつぶせなかったので5分でお開きとなった。


 一振り5人なので、5分もたてば300人。

 もうそろそろ終わりに近づく……と思いきや、流石は命がけで戦っている連中。

 何が起こっているか把握し、日本チームを見つけ出し早苗の拳を降らせないよう一致団結して攻めている。


 とはいっても急造のチームでは、信頼関係が成り立たない。


 後十数分で決着がつくだろう。


「そういえば、父さん。あんた真百合に謝んないといけないことあるんじゃない?」

「いや……それ今更持ち出す? なあなあにしてくれると助かるんだが」


 父さんはクズなんで、自分より強い相手にしか謝らない。

 正確には自分の身に危険がないと謝らない。


「私はお義父様補正で気にしていないけど、嘉神君が気にするのならぶち殺すわよ」

「お願いです。神薙さんからやれって言われたことなんです。不本意だったんです。ロリ以外に興味がないんです。助けてください」


 父さんの全力と真百合の気まぐれだと、後者の方が勝つ。

 それゆえ、御覧の通り命の危険があれば平伏する恥恥親。


「酷い誤字ね」

「恥かしいほどに」


 個人的には治したいんだけど、どうしてもっていうから。


「話そらすけど、オレ月夜って子が何で死んだか知らないんだけど、教えてくれないか」


 土下座しながら言っても話はそれないし


「糞みたいなタイミングで、一切デリカシーのないことを聞くな」


 普通デリカシーがあればそんなこと聞かないだろ。


「おれを守るために殿を務めた。そしてそれをやりきった。それだけの話っすよ」

「そうか。気高いな」

「ああ」


 素晴らしい生きざまである。

 そこに痺れる憧れる。


「ぐへへ」「何照れてんねん」「もっと褒めていいんですよ」


 まったくお茶目にもなったのものだ。


「え? 何これ。キモい。一樹、病院行ったら?」

「まあそう思うのも仕方ないかもしれないが、月夜は俺の中に生きているから、仕方ない」

「「……」」


 父さん改め父(もう親ともさん付けで呼びたくない)とシュウからは、可哀想なものを見る目で見られている。


「そんなことより母さんは帝国にはこれないんだよな」


 嘉神家直伝一子相伝最終奥義。

 話を逸らす。


「ああ、入国禁止喰らってる」


 そりゃよかった。


「何やらかしたの?」

「父親がテロを起こした」

「ゴミカスじゃん。でも本人は何もやってないんでしょ」

「大日本帝国発表」

「あー。ふーん。ん? でも本人は何もしてないって」


 嘘を言っているようには見えなかったけど。


「十年以上たっている。そして母さんの体は可愛い」


 可愛い→ちっこい→サイズが小さい→脳みそが足りない→あったことを間違えて覚えている


「正直おれここにいちゃ気がする」


 シュウの顔が引きつっている。


「これ絶対に言うなよ」

「俺が不利になること誰に言うんだ」

「そっちじゃなくて、オレが遠回しに母さんを悪く言ったこと」

「言ったらどうなるの」

「ネットで女装G配信動画が1つ増える」


 ゴミ箱を取り寄せる。


「あるのか?」

「ある」


 自分の父の女装動画がネットに拡散されているという事実。


「なんで話せば話すほど恥が増えるの?」

「正直いつきが可哀想」

「ここをゴミ捨て場にしましょう」

「そうはいっても事実だし」


 正直こいつがどうなってもどうでもいいのだが、こいつの恥は必然的に俺の恥になるのはどうにかしてほしい。


「折角だからみんなで恥を晒さないか」

「理由を聞いてぶち殺す」

「自分だけ恥をかくのは寂しいし……」


 相変わらず頭おかしい。


「それに一樹、恥ずかしいって案外気持ちのいい事なんだぞ」

「俺はあんたの存在が恥ずかしいが、全然気持ちよくないな」


 大体こんなの誰も同意しないし。


「分からなくは無いわね」

「えぇ」


 ここにきてまさかの真百合からの反乱。


「あたりまえだけど不特定多数に見られたいなんて言う性癖は無いわよ。ただね。嘉神君とそういったことを周囲に知らせるというのは、とっても幸せなことだと思うの」


 分からない。本当にさっぱりわからない。


「シュウ。頼む。お前だけが頼りだ」

「頼まれるのはいいんだが、何の役にも立てねえぞ」


 やはり真っ当な男たちでは、これは厳しいか。


「結局どうなってほしいわけ?」

「男って仲良くなるためには馬鹿なことすることが一番。馬鹿なことやろうぜ」


 いったい誰がそんなことをするんだ。


「俺か」

「お前だ」


 俺だった。


「まあ仕方ない。シュウにやらせるくらいなら俺が恥をかく。それでなにをすればいいんだ」

「え? マジでやんのか?」

「まずは脱ぎましょう」


 おののくシュウをしり目に、真百合がルンルンと話に切り込む。


 絶対隠れてシンボル使ったな。

 調子いいときは反省するけど、気を抜くとすぐこれだ。


「仕方ない。今だけ特別だぞ。その代わり俺がやったらお薬飲むんだぞ」

「はぁい」


 ただ冷静に物事を考えてみる。

 この時期の真百合は生理のはず。

 ひょっとしたらシンボルと生理の影響がダブルできてしまい、本来服用している量では足りないのかもしれない。


 神薙さんちょっとアフター足りてないんじゃない?


 頭を掻きながら、今からやることを感じる。


「嘉神一樹、エロい一発芸やります」

「わぁぁああっ!」


 盛大な拍手(1名)が部屋を埋め尽くす。


 複製能力を二度使う。


「複乳」


 亡き…………誰だっけ。えっと早苗の信者のレズの人。

 死んだの4か月も前だから本気で忘れた。

 分からん。


 でもよくよく考えると葬儀をするのは悲しいことを忘れるためで、彼女の頭や存在が悲しいので、名前を忘れることは礼儀の正しさにつながるのではないだろうか。


 話はそれてしまったが、自分の乳を複製することで、犬や牛よろしく第3第4の胸を出すという一発芸だ。

 同性愛者には厳しいが、変態には優しいのがこの小説だ。


 それに男の俺がサービスをすることによって、女性のファンのハートも鷲掴みだろう。


「…………申し訳ないのだけれど、この小説の女性ファンはいないし、私があまりムラっとしないのだから、みんなドン引きしていると思うわ」


 ガンジーが助走をつけて殴るの派生として、群青の魔女が賢者モードになり議論する、という一文を追加したい。


 しかしあまりの状況にみんなみんな絶句している。


 この空気にいてもたってもいられなくなったので、俺は自分の乳の首を引っこ抜いた。


「何やってんだ…………お前!」

「まあまあ。落ち着いて」


 とりあえず余ったゴミは異空間に飛ばしておいて、服を着る。


「訳が分かんねえよ」

「そうはいうなって。なあ、父さんもこれでいいか」


 俺がギフトを使ってから一度も口を開かなかった存在に話しかける。


「えっと、何の話だっけ」

「恥をかけば仲良くなれる話」

「そんなこといったっけ?」


 むかついたのでそいつをぶん殴る。


「ぐふぅ」


 簡単に気絶した。


 正直今冷静になってみると、自分がしてしまったことの頭のおかしさに一抹の恐怖を感じる。


「まあでもやってしまったものは仕方ないしな」

「そうね。仕方ないわ」


 真百合も同意してくれたことだし、今日のことは気持ちが乗らなかったということで忘れよう。




 あっ、予選の結果だが普通に2位だった。


 トーナメント表だと帝国が左上、俺達が右下。


 帝国戦は決勝になる。


 ちなみにフードを被った集団はいないので、不意の強敵はいない。


 それとトーナメント表についてだが、既に操作は終わっている。


 あんまり露骨にやりすぎると帝国側も気づくため、無理のない範囲で自分にとって都合のいいトーナメントを作り上げていた。


 俺も月夜さんもトーナメントに関しては何もしていないと思われがちだが、それは真であり誤り。


 何もしないという選択をした。

 自分の思うとおりのトーナメント表になった。




 だから、こんなことしても意味がきっとある。




鬼滅の刃好きなんですけど、一番好きなキャラは黒死牟ですね。


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