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チート戦線、異常あり。  作者: いちてる
2章 宝瀬真百合とコロシアイ
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反辿世界 4

前回のお口直しです(嘘)

短めです

短めという言葉を3回に一回使っている気がします。

 早苗は失神したが、流石は鬼神化オーガニゼーション。傷はもう治っている。


 彼女はもう戦えないが十分な仕事をしたといえるな。


 天谷に頼んで解毒剤を複製。今ここにいる全員に飲ませた。






 俺は早苗を背負い移動する。


「結局、あなた今一巡前手に入れたギフト使えるのかしら?」


 確かに。一回やってみるか。


感無量ナンセンス


 試しに四楓院先輩のギフトを使ってみる。


 このギフトは、自分が発する視覚や聴覚といった感覚的情報を相手に伝えないギフトなわけだが


「どうですか?」

「……微妙なところだわ」


 俺自身は消えているようには見えないため、先輩に判断を仰ぐしかない。


「あなたは消えているのだけど、服が消えていないのよ」


 それじゃ駄目じゃないか。


「はっ!」


 宝瀬先輩は何か閃いたようだ。


「嘉神君。一回全部服脱いでギフト使ったらどうかしら」

「……」


 何を……言っているんだ……


「いや、今はいいでしょ」

「よくないわ。思い立ったらすぐ行動よ」

「えっと……恥ずかしいですし」


 別宝瀬先輩がいるからではない。


 忘れないでほしいのだが今俺の後ろには天谷や四楓院先輩などたくさん人がいるのだ。


「みんなの前で脱ぐのが恥ずかしいのなら私も一緒に脱ぐわ。それでお相子でしょう?」

「いや、その論理はおかしい」

「仕方ないわね。私は全部脱ぐけれど嘉神君は下着でいいわ」


 もはや話の趣旨が変わっている。


「落ち着いてください。真百合さん。あなたちょっとおかしいですわ」


 ここで常識キャラの四楓院先輩が登場だ。


 やったこれで勝てる。


「仕方ないわ。琥珀も一緒に脱がすから」


 違うんだ。俺が言いたいのはそういうことじゃないんだ。


「ちょっと、真百合さん!?」

「ちょっとあなたうるさいわ。黙ってて」

「……ごめんなさい」


 四楓院先輩ぃいいいい。


 折れないでほしかった。


「ああもう。そんなに脱ぎたきゃ勝手に脱いでください」


 俺は逃げ道を探す。


「それは命令?」

「ああそうですね。出来るならやってください」


 出来ないだろうと思っていた。


「分かったわ」


 宝瀬先輩は躊躇なく自分の着ている制服を脱ぎ始めた。


 騙されないからな。


 どうせこれ俺が怯んで途中で止めさせようとしているのだろうな。


 多分下着までで音を上げるだろう。


「靴下は脱がない方がいいのよね」

「そうですね。四の五の言わずにさっさと脱いでください」


 さあ。さっさと降参するんだ。


 今ここには後輩がたくさんいる。


 脱げるわけがないだろう。


 もう先輩下着姿になっているけどな!


「嘉神君。ブラジャーとパンティどっちから脱いだ方がいいのかしら」

「う……上から………」


 先輩は躊躇なくブラのホックをはずし………


「ストッオオオオオオオプ」


 ごめんなさい無理です。


「………」


 飛鳥部。何かすまん。


「それで、嘉神君は何枚脱いでくれるの」


 もはやギフトそっちのけである。


「脱がねえよ」


 ため口になってしまった。


 反省しなければ。


「そう。残念だわ」


 しゅん、と落ち込む宝瀬先輩。


 何これ。めっちゃかわいい。


「じゃ、先に行きましょうか」


 そうだな。さっさと先に行くか。


 時間に余裕が出てきたとはいえ急いだ方がいいもんな。


 俺たちは先に進………


「む、まえに先輩服着てください」

「それは命令?」


 何でいちいち俺が服を着ろという命令しなきゃいけないんだ。


 何か腹が立ってきた。


「いいや、やっぱしばらくそのままでいろ」

「分かったわ」


 分かんなよ。


「ん……一樹か」


 あ、早苗が目覚めた。


「……これはどういうことだ」

「いや、早苗が気絶したから俺が背負って移動……」

「違う。なぜ真百合が下着姿になっているのだ」


 何でだっけ?


 途中から話が分からなくなった。


 ギフトの確認の為に何で宝瀬先輩が服脱いでるんだ?


「それは嘉神君から脱げと言われたからよ」

「そうなのか!」

「まあそうなるな」

「……」


 あの……無言で鬼人化オーガナイズ使うのやめてもらえませんかね。


 めっちゃ怖い。


「遺言はあるか」

「いやいや。マジで首筋狙うのやめて。一樹君死んじゃうから」


 この後先輩に命令して服を着せた。


 早苗のおかげでなんかやばい一線を越えずにすんだ。


 やったね。愛してるよ(嘘)




以前に宝瀬真百合が作者的にメインヒロインと言いましたがこういうことです。

今後もこんなのが続きます。

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