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狐と言えば・・・巫女!  作者: フィノ


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29/57

29話 やる気は十分

 邪悪なる妖精王・・・、当たりハズレを言うなら個人的にはそこそこ当たり?パーティーで挑むとその分ボスも強くなるけど、今まで3人とかソロだったから5人枠だと特殊モーションが増えるかも。ソロだと妖精2体とボスでの攻撃でその妖精もそこまで強くない。3人だと火力は上がり妖精王に特殊モーションが増えるけど召喚される妖精は据え置きで範囲攻撃ならまとめて倒せる。


 しかし5人となるとどうだろう?トラブルオンラインは名前の通りトラブルが所随所に発生する。それは人数による解禁だったり学習AIのラーニングだったりと様々。神秘洞窟自体の解禁は第3エリアとそこまで難しくなく、ワイバーン便自体も発生クエストクリアやレベルで解禁とやろうと思えば難しくない。


 ゲーム的にはレベルキャップは色々とプレーヤー側を保護する名目としても使用され、武器レベルキャップは慣れないゲーム性で振り回されたプレーヤーが辞めないための処置とされている。まぁ、強制レベリングとか出来るんどけどね。


 そんなゲームで第3エリアとは言え攻略を見てない人数での稀ボスかぁ・・・。神秘洞窟のボステーブルはセンチネル、リザードマンキング、陽翼蝙蝠に妖精王で妖精王の出現率は最低とあんまり出ない。しかし、そのボステーブルで妖精王を引いてしまった。


「シモン達は妖精王とは?」


「初だ。蝙蝠は引いたが王は初、ツキは?」


「ソロや3人パーティーまでなら倒しましたよ。でもそれ以上は初ですね。多分モーション追加は確実で、その他は未確認。攻略サイト今から見ます?私個人としては初ボスと言うか、初条件は楽しむ方ですけど。」


「負けていいなら見ない。負けたくなければ見る。ただ、見る時間があるかどうか・・・。ツキを尊重したいがお前等は?」


「俺はシモンに賛成。俺達は領土戦の為に素材集めてるけど、それでもゲームとしてもトラブルオンラインを楽しんでるからな。あーちゃんは?」


「旦那が言うなら賛成〜。負けてもデスリスクは少ないし、最終便は最終便でしょう?楽しもう〜。嬉野ちゃんは?」


「どうせシモンは意見曲げないしOKOK。勝つか負けるかはデータ次第。負けたら負けたで吉野入れて周回する時に役立つし、私も旦那が言うなら文句言わないしゲストのツキが楽しむなら楽しむよ!」


「おうさ!なら初回気分で攻略しよう!」


 旦那やらの言葉が聞こえるけどもしかして、このパーティーってほぼ夫婦?考えてみれば平日の早朝にパーティー組めるって結構生活スタイル分かってないと厳しい。まぁ、それがどうしたと言う話!そもそも面白かったら誰かに勧めるし、それが夫婦なら逆に気になって聞いてくる・・・!と、思う。なんにしてもノーサイト確認ならほぼ初見、そこそこ配信映えするかな?当然勝つ事は前提とするけどさ!


「我と共に歩むは幽玄なる同士!いでよ!」


「ちっ!妖精じゃない!妖精騎士!数は5!出来る限り引きつける!」


「王は任せたツキ!バフは盛った!行くぞNo民の意地だ!全力で耕してやる!弓技、アルテミスシューター!野郎には効くだろう?」


「なら俺はバーミリオンショット!」


「妖精騎士?多分弱点雷とか?ヴァジュラシュート!!」


「フェイエノールト!クリティカル入れ!」


「ほら妖精王!初回は剣アーツたろ!?イフリートハンマー!」


「グランドジャベリン!我を甘く見るな!」


 初回はチャージスラッシュで距離を詰める所を頭上からのぶん殴りで止める。そして、付かず離れずの攻撃と言う流れだったけど魔法ブッパかよ!グランドジャベリンとか範囲魔法で足元から棘を生やして貫くやつじゃん!だがしかし・・・。


「身体は闘争を求める・・・。久々に慣れない身体でやってやんよ!」


 タゲ取りをすると宣言した手前妖精王は惹きつける!棘だって剣山だとしても隙間はあるし限界の高さもある。モンスター攻撃にミス判定はないけどねぇ、回避すればそれがミスなんですよ!緊急回避は悪手で回避先に棘があればダメージを貰う。


「斜め上に飛び蹴りからの、アースバインドに剣術:火閃!」


「妖精の守り・・・、ふん!」


 アースバインドで止められたの1秒、振り下ろしの炎を纏った打ち下ろしの飛翔斬撃は下から切り結ぶ様に抜かれた剣で受け止められる。しかし、懐には入れたかな?ソロや少人数時、コイツの脅威は無駄に高い物理通常攻撃とモンスター召喚、そして範囲魔法。しかし懐に入れば範囲魔法は使わず召喚と物理攻撃に絞れた。


 痺れる手に力を入れつつ伏せて切り上げからの切り下ろしを避けつつ脛を狙って一閃。しかし、それをジャンプして躱して更に縦斬りって、追加で召喚された妖精は邪霊系かよ!膝立ちから飛び退こうとした足が掴まれる。緊急回避・・・、いや!


「先ずは1本。」


「差し上げますよその尻尾!打刀:影打ち!重ね少連三段、更にバスターナックル!狐の嫁入りからの百鬼夜行・・・。平伏せよ、嫁入りだ。」


 これで召喚された騎士も妖精も少しは平伏する。ただ長くは保たないよなぁ〜。でも、その一瞬がコチラの攻め時!影打ちは入った、三段切りは全部入った。追撃きに出したバスターナックルはガードされたけど吹っ飛ばして姿勢は崩せた。


「止まってる間に妖精騎士撃破〜!」


「コイツらクッソ硬てぇ!と、言うか神族特性か?魔法も効きづらい!」


「基本は接近戦だよ!よく見て遠距離は少ないから離れて!」


「離れても騎士はえぇぇ!近寄ってくるなよチャージショット!」


「王の前である!虐げられた妖精達よ声を上げよ!」


「追加召喚来たー!バフ盛って!リジェネ入れて!」


「リジェネ!堅牢!マッスルアップ!離れた先で召喚しやがって!ファイアバレット!ファイアバレット!雷獣招来!突っ込め!」


「ツキさんきゅー!こっちは大丈夫!」


 吹っ飛ばした事が距離取った判定となって妖精騎士が再召喚された、それに他の魔法の準備も・・・。キャンセル狙いで雷獣が突出していくけど流石にヒラリと避けるか。


「グランドジャベリン!ハウリングヴォイス!ハッーハッハッハ!穿たれろ!」


「頭上注意!緊急回避!」


 地面からの棘は見て躱す、でも頭上からの石柱落下は3段構え!1段目は緊急回避で合わせて地面と頭上の攻撃を回避し、続く2段目は安置を見つけて滑り込むけど3段目は尻尾でガード!また尻尾が減ったけど高速再生が間に合って残り8本。ギリギリ剣の間合いに入らず相手も斬撃を放たず隙はない。


「ヴォルケーノ!更にもっぱつヴォルケーノ!狐火・・・、動けよ?」


 地面から火山弾が撒き散らされ、その中を狐火が進む。俺自身も突っ込むけど操作しようとすると気が散るな・・・。なんかこう・・・、もっと楽ならいいんだろうけど、これも何かのリハビリに繋がるのかな?


「くっ!小癪な!」


「ほらほら!ファイアバレット!ファイアバレット!狐火!狐火!ファイアバレット!ヴォルケーノにイフリートハンマー!デコイボム!サンダーストーム・・・。」


 ブオンッと目の前を剣先が通り過ぎる。間合いに1本踏み込み直ぐ様バックステップ!釣りは成功して隙を見せたので高火力魔法をどんどん叩き込む。弱点属性はあっても魔法防御高くて誤差なんだよね・・・。魔法ループに入り妖精王を爆発で崩して動く前に魔法をぶつけてさらに崩し、何かをされる前にどんどん削る。鎧は砕けて羽は抜け、綺麗だった青みがかった銀髪は煤けていいるけど結構削ったよな?深追いせずに一旦引く?


「ティターニア!」


「っ!知らん召喚!」


 ティターニアと言うモンスター自体はゲーム内にいる。遠距離主体で近寄れば杖でぶん殴る様なモンスターだが、コイツは弓持ってきてる。と、言う事は狙撃重視で本当に遠距離特化かよ!でも、うちにはその遠距離重視のメンバーが4人いるんだよ!


「妖精騎士は倒した!ティターニアは受け持つ!ほのか、指揮は任せた!俺はティターニアを釣る!」


「ほのか、ティターニアって何してきた?」


「妖精の粉に気を付けろあーちゃん!嬉野は状態異常レジスト重視!」


「そっちお願い!ほら妖精王、第2ラウドだ!」


 シモンがティターニアに弓を撃ち気を引く隙に、妖精王に無拍子を打ち込む。やべー、鎧砕けて羽も毟ったせいか軽くなって変に動きが早い!振り下ろすより先に剣先が迫って来てる!


「クロックアップ、剣術:無拍子3段!妖精招来。」


 再生した尻尾も含めて5本持ってかれた!更に召喚された妖精が弓を射り3本が刺さり、その代わりに召喚された妖精がジャストガードダメージで消える。ナインテールは残り1本、高速再生を考えるなら距離を起きたいけど、速度アップかけてるから簡単には解放してくれない!なら前に出る!


「スライディングからの伏龍抜刀!」


「大斬撃!」


 地面を滑りそのまま低い姿勢からの抜刀斬り!相手の背後に回り込めるけど、振り下ろされる剣が怖い。ギリギリナインテールは削られず、そのガラ空きの背中にサンダーマインを設置しつつ連続刺突を叩き込んで離れる。結構血のエフェクトが増えたからもう少しのはず!

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― 新着の感想 ―
病院の先生達はツキさんがこんなド派手なリハビリしているなんて思っていないのでは?!と思うほどのバトルですね!
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