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UMAハンターKAIN  作者: バーニー
227/530

風魔手裏剣 その③

指切りげんまん


嘘ついたら


針千本


飲ます


指切った

3


響也の武器【Death Scythe】に使われている素材は、蛇山にて交戦した【機械生命体】の体を構成している金属である。


鉄ではない。ましてや、鉛でも、金でも銀でもない。


謎の金属なのだ。


強度は鉄以上。


持ち主の司令で、自在に形状を変化させ、自動飛行をすることも可能。


いわば、生きた武器。


その形状変化は、響也の思うままだった。











ギンッ!!


体育館の床に、Death Scytheの先端が突き刺さる。


手応え無し。


閃光玉に目をやられ、狙いを外してしまったようだ。


だが、赤鬼の足の腱は既に切断済み。


奴こそ、遠くには逃げることが出来ない。


「だったら、これしかないだろう・・・!!」


響也はさらに深く、Death Scytheよ刃を突き立てた。


「行くぞ!!! Death Scythe【参式】!!!」


その言葉を合図に、Death Scytheがドクンと脈を打った。


ぐにゃぐにゃと、自らの身を液状化させ、響也の手の中からすり抜けた。


そして、みるみるうちに、Death Scytheの鋒で付けた亀裂に流れ込んで行った。


「準備は完了!!」


響也は、留守になった右手を、バンッと、床に押し当てる。


そして、体育館の床の中に潜った、液状化DeathScytheに司令を加える。










「今だ!!【参式・千本槍】!!!」










響也の指示を受け取ったDeath Scytheは、床の中で次々と形状変化と硬質化を始めた。


響也のたっている横で、床を突き破り、銀色の鋭い槍が飛び出す。


さらに、響也を取り囲むあちらこちらで、床を破壊しながら、天に届かんばかりの勢いで、床から飛び出していった。


辺りの惨状は、まさに【針山地獄】。


「DeathScytheは、自在に形状を変える。【参式】は、一度地面に潜伏したあと、身体を無数に分裂させ、槍のように地面から飛び出す技だ。私はこれを【千本槍】と名付けた・・・」


響也は、床から飛び出した無数の槍の中で、その技についての説明を行った。


「まあ、千本もないことは確かだな。なんなら数えてみるといい。この床から飛び出し、獲物を串刺しにする、恐怖の槍の数を・・・」


そこまで言って、空中を浮遊していた風魔手裏剣が、ゴトッと、床に落ちたのに気がついた。


そこでようやく、あることを悟る響也。


「まあ、数えられたらの話だがな・・・」


目が慣れてきたので、とある方向に視線を向けた。


「・・・、くそ・・・」


そこには、地面から飛び出してきた槍に脚を射抜かれ、芋虫のように床を這いつくばり、身動きが取れなくなっている赤鬼がいた。


「面白いだろう?」


響也は、変形したDeathScytheに指令を与え、元の大鎌の形に戻した。


DeathScytheは、空中を浮遊して、響也の手元に戻る。


「これが、Death Scythe【参式】の能力だよ。機械生命体特有の形状が自由に変わる性質を利用して、地面から地雷のように、金属の槍を飛び出させることができる・・・」


この技は、吸血樹が、自らの触手を地面に仕込ませ、響也の足元から飛び出させた時の芸当を参考にして編み出したものだ。


赤鬼はもう身動きをとることができない。


地面に落ちた風魔手裏剣を拾い上げ、再び投擲する力も残っていない。


「終わりだよ・・・」


響也はDeath Scytheの刃を赤鬼の首筋に当てた。


赤鬼は、ギリッと奥歯を噛み締め、そのうち力を抜いた。









「・・・、オレの負けだ・・・」










残り【73】人











藤班・全員戦闘不能。


第69話に続く

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