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第29話 無双カップル/ヒメカ

「おい、あの女を見ろ! あれはヒメカ王女だぞ!」

「本当だ。ククク、俺達はラッキーだな」

「王女を抹殺すれば残るオーガ一族はタケル国王だけだ!」


 私達を囲んでいるテロリスト達が私を王女だと気づき嬉しそうに話をしている。 

 でも残念ね。喜んでいられるのも今だけなのに。


「よしっ、一斉に銃や攻撃魔法を放つんだ!!」

「ファイヤー!!」「サンダー!」


 パパパンッ!! パパパンッ!!

 ドドドドドドドドドッ!!


「デフェイン!!」


 私は彼等が魔法や武器で攻撃してくると同時に防御魔法を発動し3人の周りに5重のバリアをはり攻撃を跳ね返す。私の防御魔法を破るなんて100年早いわよ。


「くそっ、なんて頑丈な防御魔法だ!」

「俺達の攻撃が全然通じないぞ!」


 テロリスト達は自分達の攻撃が通じず動揺している。


「カズヒト、アルス、今よ!!」


 私が声をかけると2人は直ぐにバリアから飛び出し、アルスは「アクセル!!」と唱え『加速魔法』を自身の身体にかけた後、勢いよく上に飛び上がる。


 そしてカズヒトは瞬間移動したのではと思うくらいのスピードで一直線に突き進みテロリスト達の前に片膝を地面につけた状態で剣を抜こうとしている。


 アルスは真上から両手に持っている短剣を振りかざし、真下にいるテロリスト2人の首を切り裂いた。


「 「うげーっ!!」 」


 テロリスト達はいきなりカズヒトが目の前にいるのに驚き何か言おうとした瞬間、カズヒトは剣をさやから素早く抜いて真横に振りかざした。


 スパーンッ!!


 シーン……


「 「 「えっ?」 」 」


 8人のテロリストのがそれだけ口に出した瞬間、彼等の上半身だけがボトボトと地面に次々と落ちてていき、少し遅れて下半身が倒れていった。カズヒトは一瞬で、それも一振りでテロリスト数名を腰から真っ二つに切ったのだ。


 さすがカズヒトだわ。それに制御も完璧だし。もしカズヒトが50パーセント以上の力を出していたらテロリスト達の背後にある建物まで切ってしまうところだから。


 よし、私も負けてられないわね……


 すると残った5人のテロリスト達は勝ち目がないと悟ったのかそれぞれ散り散りに逃げようとしている。


「こんなに街をめちゃくちゃにしておいて逃がすわけないでしょう! フレイム!!」


 私は彼等に強力な『火炎魔法』を放った。そして私の魔法から逃れるはずもなく彼等に直撃する。


 ドーンッ!! ボワッ!!


「 「 「うぎゃーっ!!」 」 」


 バタッ バタバタッ バタッ


 全員、叫び声をあげた後、黒焦げ状態で地面に倒れるのだった。

 そしてカズヒトとアルスは直ぐに私の方に駆け寄りアルスが興奮した表情をしながら私に話しかけてきた。


「さすがは師匠にヒメカ王女ですね。一瞬で複数の敵を倒してしまうなんて……ほんと凄すぎます! お2人が組めば『無双コンビ』というか『無双カップル』って感じがします!!」


「む、無双カップルって……」とってもいい響きだわ……


 っていうか、さっきまで知り合いの獣人族がテロリストだったということで落ち込んでいたけど元気が戻ったみたいで良かったわ。そう私が思っているとカズヒトが笑顔でアルスに話しかける。


「いや、アルスも凄いと思うぞ。二刀流になって日が浅いのにあれだけの動きができて2人の敵を仕留めるんだからな。それに『加速魔法』が使えるのも俺からすれば羨ましいよ」


「何を言っているのよカズヒト? 加速魔法なんて、あれだけの動きができるカズヒトには必要ないじゃない。あれで加速魔法なんて使用しちゃったらカズヒトだったらあっという間に『魔族帝国』や『魔法連邦国』の領地に辿り着いてしまうわよ」


「そうですよ師匠! ほんと師匠の身体能力は『魔法世界』の概念を覆しちゃうくらいのレベルですよ!」


「ハハハ、みんな褒め過ぎだよ……」


 そうしてカズヒトが照れくさそうにしていると「はっ!?」私の感知魔法が働いた。


 この嫌な感覚は教会の中……マズいわね……



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