酢豚のこだわり ~祝・感想200件 Wニアピン賞リクエスト回
今回は、感想200件のWニアピン賞(199件目と201件目)の黒鯛の刺身♪様のリクエスト回になります。
ご笑納下さい。
さてさて。
今回はさっそく本題(中華料理)へ参りましょう。
日本の家庭で作られ、よく食べられる中華料理といえば。
一番は『インスタントラーメン』でしょうか?
もっとも最近『ラーメン』は、中華料理というよりも『日本のB級グルメ』という位置付けのようですけど。
それ以外と言えば『餃子』『シュウマイ』『春巻』『八宝菜』……あ、『麻婆豆腐』などの『麻婆ホニャララ』なんかも入るでしょうか?
この辺はチルドコーナーでも冷食コーナーでも、色々な会社から様々な商品が売られている人気のメニューでしょう。
そして忘れてはならないのが、今回私がテーマに選んだ『酢豚』でしょうね!
老若男女誰からも一定の支持があるであろう、スーパーのお惣菜コーナーには必ずといっていいほど並んでいる定番メニュー。
でもこの酢豚、他のメニュー以上に個々人の好みやこだわりが強いメニューではないでしょうか。
味付けひとつにも『タレにケチャップを入れるか?入れないか?』でそれぞれ派閥が形成されそうですし、『具にパイナップルを入れるか?入れないか?』問題で、またまた一派閥が形成されそうな気がします。
私が自宅で作る酢豚は『ケチャップもパイナップルも入れない』派。
最右翼もしくは最左翼(どっちやねん…)な派閥に属しています。
だけどぶっちゃけるなら、食べるだけならばケチャップ入りのタレであろうと具にパイナップルが入っていようと、気にせず美味しくいただいてしまうという、節操のない蝙蝠野郎(笑)。
派閥の面汚しかもしれませんね~。
だって、私が密かに属しているのは……某石工組合もかくやな謎の組織・『紅茶で煮た豚かたまり肉を切り分け、それを揚げて酢豚を作る』(推定会員1名…つまり私のみ。おいこら、それは組織と言えないだろうw)だからです!
そこをクリアしていれば(いやクリアしていなくても食べますけど、クリアしていれば大喜びで)、タレにケチャップが入っていようとなかろうと具にパイナップルが入っていようとなかろうと、私にとっては些末なことなのです!
……平たく言うのなら。
実は私、酢豚がちょい苦手だったのです。
全体の味付けそのものがイヤなのではありません。
メインの具である豚肉。
これが大抵、固かったり・なんだか油っぽかったり・豚肉独特の臭みがあったり……で、美味しく感じなかったのです。
バラだったりロースだったりのかたまり肉を切り分け、片栗粉をまぶして揚げる。
そして、先に油通ししておいた野菜類と一緒に、タレ(合わせ調味料)をまぶして炒め合わせる……というのが、酢豚という料理の大まかな作り方ですが。
でもこの作り方で作ると、肉の味が垢抜けないといいますか、端的に言って美味しくないのです。(←あくまで個人の感想)
この辺は、私が肉や魚の『生臭み』が子供の頃から苦手で、どうしても気になってしまうからでしょう。
下ごしらえで酒やショウガ等を使うのですけど、ピンときません。
そうこうしているうちに億劫になり、徐々に私は酢豚作りから遠ざかりました。
十数年後。
何かの機会に『豚肉の紅茶煮』というレシピを知り、美味しそうなのでチャレンジしてみました。
紅茶(ほうじ茶でも可、とか)で煮ると、豚肉の臭みが本当に見事に消え、脂身ですらさっぱりと食べられました。
そのまま食べるよりこれを下ごしらえとし、角煮や酢豚に仕立てるとどうだろうかと思い、チャレンジ!
結果、美味しく出来上がったのです♪
【下ごしらえがやや面倒だけど、美味しい酢豚】
〈材料〉(3~4人前)
豚バラブロック 300~400g
ピーマン 5~6個(彩りで、1個を赤や黄色のカラーピーマンにしても)
玉ねぎ 1個
(他にお好みで、たけのこやパイナップルなどを適量どうぞ)
砂糖、醤油、酒、米酢(1:1:1:1くらいを目安に。)
片栗粉、揚げ油を適量
〈下ごしらえ〉
豚肉のブロックの下茹で。
肉がすっぽり入る程度の鍋に水を張り、沸かす。
紅茶のティーバッグを3個ほど入れ、しっかり色が出たところへ肉を入れる。
20~30分しっかり茹で、一度ゆで汁をすべて捨てて軽く肉を流水で洗う。
再び鍋に水へ入れ(私はここへ2パックほど紅茶パックを入れます)、肉を入れて火にかけて20~30分、もう一度茹でる。
茹で上がったら肉を取り出し、粗熱を取る。
〈作り方〉
① 野菜類を食べやすい大きさに切り分ける。
② 下茹でをした豚肉を一口大に切り分け、片栗粉をしっかりまぶす。
③ 油を中温に温め、①の野菜を揚げる。
④ 野菜を揚げ終わったら、③の油を高温へ上げ、②をサッと揚げる。
⑤ フライパンか中華鍋に火をかけ、③の野菜と合わせ調味料を入れて熱する。
⑥ ⑤の合わせ調味料が沸いた辺りで④を投入する。
⑦ 野菜類と揚げた豚肉がお互いになじみ、豚肉の衣の片栗粉でとろみがつく頃に、出来上がり。
普通は合わせ調味料へ片栗粉を大さじ1~2ほど入れて、とろみをつけるでしょうが、片栗粉をしっかりまぶして揚げた豚肉を沸いている合わせ調味料の中へ入れると、自然ととろみがつきます。
豚肉を紅茶で下茹ですることで、豚肉から臭みや余分な脂が抜けます。
また、一度火を通しているので揚げてもあまり縮みませんし、固くなりにくいです。
かなり下ごしらえが面倒ですけど(私は大体、前日に豚肉を茹で、冷蔵庫などで保管しておきます)、美味しい酢豚になりますよ!




