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【コミカライズ ネット小説大賞八受賞作】拳王 ~俺はゼロからふたたび現実世界で全ダンジョンの攻略をして地球を救う~【Web版】  作者: 陽和
最終章~地球攻略編~

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地球攻略編③~攻略会議~

あけましておめでとうございます。

ご興味を持っていただきありがとうございます。

お楽しみいただければ幸いです。


本作のタイトルを改名した【ネトゲ廃人の異世界転生記】が発売中です。

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購入報告お待ちしております!

「待っていたわ。天音ちゃんも一緒なの!?」


 指定された最上階にある部屋の扉をノックすると絵蓮さんが出迎えてくれて、俺がレべ天と一緒に来たことを驚いている。


「集まっていますか?」


 気にせずに中へ進もうとすると、絵蓮さんが奥をチラリと見ながら苦笑いで俺のことを見てくる。


「全員集まっているけど……競技場でのこととか何も聞かされていないままここに来ているから、その説明からしたほうがいいと思うわ」

「かいつまんで話せばいいですかね? 最初から話すと長いんですよ」


 今回のWAOに行なったことは日本の競技大会に参加した時から考えていたことなので、話をするとなるとそこまでさかのぼらなくてはいけない。


(説明はちょっと避けたいんだよな……余計なことを口走りそう……)


 頼みごとをするだけで終わりにするつもりで来ていたため、ぼろを出さないようにできれば説明は省きたい。


「それでもあなたから話をしてほしいと思うわ……特に真央や花蓮が泣いたり落ち込んだり、暴れそうになったりで色々大変だったのよ」


 腰に手を当てた絵蓮さんが奥に目を向けつつ、小さくため息をつく。

 どうやら、花蓮さんたちも俺に対するWAOの対応に納得がいかず、感情を爆発させていたようだ。


 それだけ俺のことを考えてくれる人がいてありがたいと思っていたら、レべ天が俺の袖を何度も引いてくる。


「どうしてこんなことになっているのか、私も聞きたいです」


 ここへ来るまで一言も交わさないまま来たので、俺に腕をつかまれているレべ天も不満を漏らす。

 わざわざレべ天が自分の意志で俺の下にやってきたのもこれが理由と思われるので仕方がない。


「わかったよ。話すからそんな顔をするな」


 頬をふくらまして不満を訴えてきているレべ天の口を塞ぐように手でつかんだ。

 レべ天がむぎゅっと口からうめき声を出すのを眺めてから、絵蓮さんへ笑顔を向ける。


「行きましょうか。みんなへ説明します」

「ありがとう……天音ちゃんは大丈夫なの?」

「ヴー!」


 俺の手をはがそうと必死に抵抗しているレべ天を解放してから、絵蓮さんと一緒に部屋の奥へ進む。


「みなさん! お待たせしました!」


 集まってくれていた人たちが深刻そうな顔でテーブルを囲んでいたので、明るく声をかける。

 しかし効果がなく、眉間に深いしわを刻んでいるギルド長が勢い良く立ち上がった。


「佐藤! いったいどうなっているんだ!? なぜお前が国連の協力を得たんだ!?」

「ギルド長、落ち着いてください。説明しますから……」


 温厚だと思っていたギルド長が激しい口調で問い詰めてきていたため、今回のことがよっぽど衝撃的だったらしい。

 同じように花蓮さんや真央さんも俺をじっと睨み、一言も相談しなかったことを目で訴えてきている。


(目の前で泣かれるのは困っちゃうんだよな……)


 夏美ちゃんが俺の姿を見た瞬間こそ顔を真っ赤にして怒ったような表情をしていたが、今は流れる涙を必死に腕で拭いていた。

 ある程度事情を知っている佐々木さんは腕を組んだまま俺から目を離さず、じっと見つめてくる。


(最初から話をしよう……おれがこの世界で冒険者の意識革命をしようと決意して、行なったことすべてを……)


 テーブルの中央が空けられており、絵蓮さんにうながされてそこに座り、思い出すように口を開く。


「皆さんを見て銃に頼らない方がモンスターを倒せると確信したため、俺は世界を変えるために行動しました」


 最初に自分がなぜこんなことをしたのか、自信を持って口にする。

 みんなは何も言うことなく俺の言葉を待ってくれていたため、感謝の気持ちを込めながら話を続けた。


「人類は兵器が使えなくなるダンジョンやフィールドへ突入しなくなりました……それがどのような影響を及ぼしているのかは天音から聞いていると思います」


 学校の授業で叩きつけられた兵器に頼り切ったモンスターとの戦いの歴史。

 さらに銃器以外の武器を使わない冒険者の不在など、戦いについて根本から意識を変えなければ単独でモンスターを倒す事さえ難しい現状。


(俺がこの世界に来た時にはほとんど末期で、ぎりぎりの状態で守護者たちが人類を守っていたんだ)


 それが生み出した人類への生存圏へのモンスター流入の危険性を世界に知らしめなければいけなかった。


「冒険者へ銃以外の武器を普及させるには、兵器を製造している企業から多額の資金が流れていたWAOを変える必要がありました」


 WAOはモンスターが街を壊滅させていたのにもかかわらずその情報を隠蔽し、生存者の生活確保をするという条件で口を閉じさせていた。


(1人の冒険者である俺がWAOという巨大な組織を相手にするには強烈な一撃が必要になる)


 冒険者制度の仕組みを知れば知るほど、WAOだけではなく、それを取り巻く環境さえも変える必要があると感じた。


「組織だけを変えるのではなく、冒険者全体の意識を変えるため、世界大会という舞台を利用して()()()()()()記憶として残したかったんです」


 俺の話を聞き終わった後、集まっている人たち全員が絶句して目を見開いてこちらを見ていた。

 その中で花蓮さんがゆっくりと手を挙げたので、どうぞと発言をうながした。


「一也はどうして私たちを集めたの?」

「ここにいるみんなに世界中の冒険者へ希望の光になってほしいんです」

ご覧いただきありがとうございました。

更新は1月10日を予定しています。


もしよければ、感想、ブクマ、評価、待ってますので、よろしくお願いいたします。


特に広告の下にある評価ボタンを押していただけると、大変励みになります。


9月17日より新連載を始めました。

同じローファンタジーになります。

ぜひ、こちらもよろしくお願いします。

https://book1.adouzi.eu.org/n7840gm/

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