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第66話 『モンスターカード!』で、ゲットしてみたらメタルなロボットに

「で、こんなものをゲットしてしまったと……お坊ちゃま、そのモンスターカードは、ひっじょーーに貴重なモノなのですよ」

「ハイ……」


 オレがゲットしたモンスター、メタルはメタルでも、本物のメタルであった。


『鉱石M』


 どないっせーと?

 もはや生き物ですらない。

 どうしてゲット出来るの?


 そういや前世のカードゲームでは、素材、なるものが用意されていて、そのカードをいくつか集めると、いい武器や防具になったり、一部のモンスターを進化させる為に必要だったりしたっけかなあ。


 ロリドラゴンがオレが出した鉱石Mをかじっている。

 お前、それ食って進化出来るか? えっ、ムリ?

 ダヨネェ……


「どうして、もっとちゃんと確認して使わないのですか? ひっじょーーに貴重なのですよ」


 そんな2回も言わなくても……


「何度でも言います! 相変わらず私達の戦力は私とカシュアのみですよ!」


 ウイ、ご苦労おかけしております。

 ロリドラゴンが自分が入ってない、って顔をしているが、ちょっと戦力に加えるには危険すぎるんだよ。自由過ぎるから。


「ま、まあカードはほら、もうすぐ合計レベルが100になるし……」

「今度こそ、戦力になるものをお願いしますよ」

「も、勿論だとも! 次は必ず成功させてみせる」


「まるで、どっかの毎回失敗する悪役の台詞ですね……」


 どうせなら戦力になり、且つ移動の足になる奴を……もういっそのことマネーに頼ってもいいかも知れない。

 骸骨が結構稼いでいるし……

 大型トラックとかならねえかな。出来るだけでかくて早い奴にしよう。え、デカイモンスターは煩い? まあ、多少は譲歩しよう。


 それから暫くして、オレは王宮に呼びつけられる事になった。

 どうやら重傷だった王様の様態が回復した模様。

 今回の戦後処理について正式に通達が出るらしい。


「今回の戦功において、最も素晴らしい成果を納めたクイーズ・ファ・ゼラトース、そなたには、我が国の公爵位を授ける。そして、女王エルメラダスを支える存在になって欲しいと思う」


 いきなりとんでもないセリフが王様の口から飛び出す。

 どうやらこの国は、今回の総大将をみごと勤め上げたお姫様、エルメラダスが王位を継ぐ事に決まったらしい。

 そしてオレは、ヘルクヘンセンと同じ公爵位を授けられ、その女王エルメラダスの婚約者になれという事だ。


「そのような恐れ多い事を……私など、奴隷に身をやつしたほど浅ましい存在。とてもとてもお受けする事は適いません」

「それらは全て、ヘルクヘンセンの愚か者どもが仕組んだ事。気に病む必要は無い」

「いえ、新しく王となられるエルメラダス様のご威光に傷が付くやもしれません」

「と、言っておるが、どうするエルメラダス」


 お姫様が一歩前に出る。


「傷ならすでに付けられておる! 今更、一つや二つ増えた所で変わりは無い」

「「「えっ、?」」」


 会場のみなさんの目が点になる。

 バババッと全員の視線がオレに集まる。

 いや、オレは何もやましい事はしていない! 神に誓って! 信じてください!


「ハッハッハ、そういう事なら問題はないな。我が娘をよろしく頼む」


 よろしく頼まれません!

 ちょっとラピスたん! なんとかしてよ。

 あっ、今日は骸骨しか連れて来て無いんだっけ?


「ダンディ……」


 グッと親指を立ててくる。

 コレで我輩と主は親戚ですな。って、違うだろぉおお!

 いかん、コイツは役に立たん!


「次にヘルクヘンセンの女王パセアラ殿」

「はい……」

「そなたには我が息子、カユサルを夫に迎える事を命じる」

「…………はぃ」


 …………確かに、それが一番いい方法なんだろう。

 パセアラはあくまで一時的に王位に居るにしか過ぎない。

 カユサルと一緒に子供でも作って、それが男の子であれば早急に王位につける。

 なんていうシナリオなのだろう。


 ダンディが思わせぶりな視線をオレに向けてくる。


「主よ、次がある、次がある。では、いずれその次は永久にやってこない事になるぞ」


 分かっている。コレが終わればキチンと話をする。

 オレは会議が終わった後、さっそくパセアラの元へ行く。

 しかし、どうやら先客がいたようで、


「師匠……クイーズ様とどういう関係だった?」


 部屋の中から話し声が聞こえる。


「フッ、クイーズごときに様なんて必要ないでしょう」

「貴様っ!」


 落ち着け、落ち着けってカユサル。

 オレは急いで中に入りカユサルを宥める。

 というかパセアラの方が一理あるぞ。なんで様付きなんだ?


「女王となる姉貴の夫ならば、俺より位は上になる」


 ならない! ならないからね!

 オレとパセアラは共に未だ15歳。結婚出来る年齢にはいま少し足りない。


「フンッ、傑作ね。こんななんの力もない女からコソコソ逃げ回っている奴が王に継ぐ位だなんて。この国も終わったわね」

「言わせておれば……」

「だから落ち着けって、お前、ほんとに頭に血が昇りやすいな」


 オレは大きくため息を付く。


「変わって無いなパセアラ」

「あなたは随分変わってしまったようですけどね」

いずれなる。……かもしれない(草)

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