目標
気づいたら連載を開始してから半年が過ぎてました。
読んでくださっている皆さん、本当にありがとうございます!
今後も楽しんでいただけると嬉しいです。
「……やっぱここはグドラ必須だよな」
目の前で禍々しい紫色の液体を体表から撒き散らしているポイズンフロッグを見ながら、つい声がこぼれる。俺はグドラのお陰で毒の効果など無いが、木や地面ですら紫色に変色しているこの森を普通の人が攻略するのは難しいだろう。
毒耐性をわざわざこれだけの為に取るぐらいならば、別の場所でレベルを上げれば良い。まあ、あの情報を知っている人だったらここも攻略するだろうが、その場合はポイズンマザーツリーのリングを選択するだろう。
「クロ、あの木に攻撃」
まあ要するに、俺以外に人がいない場所。
そんな場所で俺はクロのレベリングを行っていた。既にクロとグドラの顔合わせは済ませており、クロを守護者に設定している。
グドラを巨大化させても良かったのだが、それだとクロのレベリングの効率が下がってしまうため、今回は俺のポシェットの中に入っていて貰っている。
クロのレベルを最低60、理想を言えば70まで上げた後、次は試練の森の中層で魔石、あわよくば魔核のドロップを狙い、召喚する。
試練の森である理由は色々と有るが、まあそれを長ったらしく説明する気は無い。
「____!!!」
声にならない悲鳴を上げたポイズントレントのとどめを刺しながら、次の獲物とな……
「クロ、範囲攻撃」
「ふにゃっ」
相変わらず気の抜けるような声を出しながらも、シャドウウェーブを使うクロ。シャドウウェーブは色々と限定的では有るが、ときと場合によってはとても強い魔法となる。
今の場合は、本来であれば地面が影で波打つ、多少の攻撃判定が有るという程度なのだが、地面を移動していたミニポイズンワームの群れには劇的な効果が発生した。
「【テンスアロー】【インパクト】」
倒せはしなかったものの、地面へとあぶり出されたミニポイズンワームの群れ。流石に殺せはしなかったようだが、地面に出てくれれば俺が倒せる。
次は……
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特定条件を満たしました。
イベント内容に一部変更があります。
細部連絡はメールにて送られます。
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「おっ?」
メニューの欄から、運営メールの所まで一気に飛ぶと、イベントの内容変更について書かれたメールが出てきた。
内容としての変更点は……
「クラン戦?」
特定条件については一定数以上の階級2以上のクランの設立らしい。俺の知る限り……といっても二つしか知らないが、【瞬光】、【精霊の塒】は両方共に階級2にはなっていた。もしかしたら【PRECEDER】も階級2にはなっているかもしれないが、そこの所はいまいち良くわからない。
……個人戦とパーティー戦は重複不可だが、クラン戦は重複可能、と。だと、クラン戦にはだいたいの人が出てくるだろう。まあ、俺は出な……出よう。
個人戦とクラン戦の二つ両方共。
一部公開賞品の中にタイトル不明な本や迷宮でもほぼドロップしないガチのレアアイテムもあったが、俺が注目したのは……
俄然やる気が出てきた。最優先目標は魔核の複数獲得に、グドラを抜いても5体の即戦力従魔の確保だ。クロのレベルはまだ52だが、取り敢えず魔核確保に向かおう。まずは腐毒の森中層、その次に試練の森深層……と、反時計回りに俺が行ける限りの限界の所で魔核を集める。余裕を持って全箇所2個ずつを目標に。
……今日中に終わると良いんだけど。
※ザラタン討伐の次の日早朝です。




