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『災神』討伐難易度：EX危険度：EX

　便宜上そう呼んでいる厄災その物の存在。

竜を彷彿させる肉体に、ブレス。獣を彷彿させる四肢に、圧倒的な力。精霊を彷彿させる黒い翼に、魔法。

全てにおいて私では敵うものでは無かった。

　黒い光の翼の元に溢れかえる胞子は、適性無い物が触れると状態異常を引き起こし、適性有るものの覚醒を促す。

　私の知る限りでは、人・獣人・精霊人・竜・獣・精霊全てにおいて、適性が有ったものを見た試しが無いが、いると考えるだけでもおぞましい。

『ザラタン』討伐難易度：C危険度：A討伐回数：６

　最大レベルまで上げた人間が一人いれば余裕を持って倒すことが出来る。

旧大陸では雑魚に等しい存在では有ったが、基本的に海に暮らしているため、新大陸へと上陸してこようとしたり、海上実験中に突き上げをくらう事が有ったため、危険度は高く設定している。

　基本的に戦闘は眷属だよりではあるが、定期的に行うブレスによる攻撃、その巨体を利用した海を使った攻撃はとても危険な物である。

　ただ、レベル３００相当でしか無いザラタンに眷属達は研究にとてつもなく貢献してくれたのは間違いないだろう。

『レイクスライム』討伐難易度：S（D）危険度：B討伐回数：３

　物理による攻撃では討伐不可能である存在。猛毒に弱いので、猛毒さえ持っていれば容易に討伐する事が出来る。逆に言えば、猛毒が無ければ討伐は不可能である。

　旧大陸の食物連鎖における一つの頂点に立っている存在。文字通り、湖そのものであるスライム。その場から動くことはなく、湖と勘違いして水分補給をしに来た魔物、災獣を溶かして捕食する。

　湖に擬態したレイクスライムには生体反応も無く、湖にしか見えないので、本物との判別方法は贄を利用するしか無い。

　スライムの弱点とも言われている核は存在するが、レイクスライムを討伐するまでは視認する事すら出来ない。

『インペリアルアント』討伐難易度：E危険度：E（A）討伐回数：不明

　旧大陸の食物連鎖の最底辺に存在する災獣。『クイーン』・『キング』の２体を守護する雑魚モブの様な物である。とはいっても、一体一体のレベルは凡そ２５０。１匹見れば１００匹は周辺にいるので討伐推奨レベルは４００は欲しい。

　警戒すべき点は群れで行動する以外特になし。

『インペリアルクイーンアント』討伐難易度：S危険度：S討伐回数：１

『インペリアルキングアント』討伐難易度：S危険度：C討伐回数：３

　まず、会えない。

インペリアルアント達に守られているのは勿論のこと、作り上げられた巨大迷宮は全てにおいて認識阻害がかけられており、まず迷う。

　『クイーン』が一体いれば『キング』は複数体、通常種は万単位では確実にいる。私が知る巣は４つしか存在しないので、残りが３つである事を期待しているが、それが叶うとは思っていない。『インペリアルクイーンアント』が生きている限りは厄災が終わらないので、何よりも討伐優先度は高い。

『マザーツリー』討伐難易度：EX危険度：S討伐回数：０

　計測した限りだと、全てのマザーツリーにおいて、周囲１ｋｍにマザーツリー以外の災獣を確認する事が出来なかった。

恐らく、『災神』の次に危険度が高いと言っても過言ではない『マザーツリー』系統。旧大陸には『ミストマザーツリー』『ポイズンマザーツリー』『ブレイズマザーツリー』『グレイシアマザーツリー』の４種が確認できているが、全てにおいて討伐不可能であると判断した。

　せめてもの救いは眷属が領域外に出てこない事だろう。

それぞれに対応した装備も作成したが、ザラタンと違ってサンプルが存在しないため、完璧に効果が有るかは保証する事が出来ない。