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森と木

 それから数時間。グドラ達の無双っぷりを眺めながら、ドロップアイテムは掠め取っていくという行為をし続けた結果

【殲滅者 (ハイオーガ)】【殲滅者 (レッドオーガ)】【殲滅者 (ブルーオーガ)】【殲滅者 (グリーンオーガ)】【殲滅者 (オーガリーダー)】【殲滅者 (オーガファイター)】【殲滅者 (オーガ)】【吸魔の森表層の殲滅者】【吸魔の森中層の殲滅者】

の9個の称号を取得する事に成功した。

 どうやら吸魔の森は深淵の森と違って表層、中層で出てくる魔物の差がそこまで無いようで。気がついたら表層の称号も取得できていたのは運が良かった。


 レベルも83、連撃士のレベルが48と順調に上がっていた。精霊術士のレベルは41だが……それも精霊を召喚していればすぐにでも上がるだろう。

 勢いそのまま深層にいった俺は……


野良ジェネラルと出くわした。


 野良ジェネラル。見間違いでもなんでも無く野良ジェネラル。ナイトを4体引き連れ、それ以外のオーガも8体引き連れた野良ジェネラル。

 流石にダメージ100%カットという訳では無かったようで【チャージ】からの【サウザウンドアロー】【インパクト】【チェイサー】で倒す事が出来たが、その爆音で近づいてきたのは野良ジェネラルに野良リーダー。流石にそんな敵相手に勝てる気はしなかったので、早々に退散する事になった。

 深淵の森も大概だったが、ここも大概頭が可笑しい。

この様子だと試練の森、腐毒の森の深層もこのレベルだろう。


 ……全ての殲滅者称号を得るのはどのくらい先になるのだろうか。


 その後、割合で回復するMP回復薬が欲しくなった俺は……第五の街に拠点が有ると言っていたランダさんの元へ向かい、MP回復薬などを買い足してから試練の森へと移動した。


「……相変わらず暗いな」


 入り口ですらほぼほぼ人がいなかった試練の森。

入ると、前回同様HPが勝手に減っていき、状態異常:麻痺・吸血になっていた。


「さっさと奥に行くか」


 一度グドラで蛭を全て殺すことも考えたが、移動中にどうせ再び付くのだからという事で奥へと向かう事にした。なるべく無駄な戦闘はしたくなかったので【隠密】をしっかり発動し、精霊も4種共に召喚している。

 数度程の戦闘はあったものの、何事もなく奥地へと移動する事が出来た俺は、いつの間にか土で出来た闘技場のようなフィールドに移っていた。


 真ん中に発生した巨大な魔法陣。

大きさは4m程だが、そこから……


丸まった状態の百足が現れた。

 丸まった状態で4mだ。太さも40cmぐらい有るし、長さは10mは越えていそうな百足。足をワシャワシャと動かしながら頭を持ち上げた百足は俺を見つけると、頭から地面に突っ込み、地中の中に隠れてしまった。


「……下から来んのか?」


 下から突き上げられたら堪らないので、【気配感知】【気配探知】を発動するが、思うように探知出来ない。蛭は例外だが、表層の魔物よりも隠密性能が高い百足は……


「シャャャアァァァ!!!」

「……」


 百足の突き上げを上手く躱せたものの、頭上には百足の腹の部分。大量にワシャワシャ動いている足を見て真顔になってしまったのも仕方がないだろう。


「【召喚】『グドラ』……巨大化してくれ」


 何も考えずにグドラを召喚し、何も考えずにその場で根を張らせる。言われた通りにぐんぐん大きくなっていったグドラはフィールドを毒沼に変え、16体の眷属を生成した。既にグドラのレベルは54。百足のレベルが75ぐらいだろうから20の差は有るが、そこは数の暴力、状態異常でなんとかする。

 HPの減りが無くなったのを確認しながら、真っ直ぐ突進してきた百足に【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ブラスト】を使う。勿論、【インパクト】【ブラスト】に関しては最大火力を使って百足を吹き飛ばすし、何ならこれを2連射したいぐらい百足が気持ち悪かった。


「シャァァアァァ!!」

「眷属達まじ頼む」


 頭部を吹き飛ばす事に成功したものの、異様な回復力と言うべきか異様な生命力と言うべきか、吹き飛ばした根本を頭部のように変質させて百足は何事もなく動きを再開した。トレントが真正面から百足の突進を受け、速度を遅くさせたものの薙ぎ払われ、鹿達が突進で頑張って止めようとするが止まらない。


「【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ブラスト】!!」


 再びMPを最大まで込めて行った攻撃は百足の動きを止め、眷属達を攻撃に加えさせる事に成功した。

 ゆっくりとだがトレントが上に乗って押さえつけ、はみ出た大量の部分にどしどしと攻撃を加えていく。


「【チャージ】」


 【チャージ】を使っても問題ないだろうと判断し、次の全力攻撃に向けて準備を開始するとグドラが再び眷属を生成し、尚更守りが盤石状態になった。

 百足を見るとトレントに抑えられていた所を中心に二つに裂け、2体の様な状態になりながら暴れだし、眷属達とガチの戦闘を繰り広げていた。

 幸いな事に地面は毒沼。最初のように地面からの攻撃を百足がするような事もなく、こちらへと来る気配は無い。

 それから、1分程。


「よし……【サウザウンドアロー】【インパクト】」


 百足に向かっていく千本の矢。二体に分裂していようが、この矢の群れからは逃れられない。眷属たちも限界まで足止めをすると我先に逃げ出し、百足も逃げようとする。

が、【チェイサー】を使っていないとはいえ多少の方向転換は出来る。

 千本の矢は逃げようとした百足達を確実に捉え、巨大な爆発を引き起こした。


====================

フィールドボスを倒しました。

▼ドロップ▼

デスセンチピードの肉×9

デスセンチピードの牙×1

デスセンチピードの足×27

デスセンチピードの甲殻×18

80000G

▼MVP報酬▼

デスセンチピードの肉×14

デスセンチピードの牙×2

デスセンチピードの角×1

デスセンチピードの足×38

デスセンチピードの甲殻×29

デスセンチピードの魔石×1

10000G

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====================

試練の森表層のフィールドボスの

初討伐者になりました。

▼報酬▼

称号【初討伐者(試練の森表層)】

STP5

SKP5

スキルレベル限界上昇チケット×1

10000G

====================

====================

特定条件達成により、

称号【試練の森表層の覇者】

を獲得しました。

▼報酬▼

STP5

SKP5

スキルレベル限界上昇チケット×1

10000G

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― 新着の感想 ―
[一言] 百足(むかで)= centipede=センチピード
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