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バーサーカー……

体温って40度超える物なんですね……。

追加更新は出来なそうです。ご了承ください。

 今回の攻略に関しては、俺が率先して前に出て水の中にも突っ込んでいった事、ワイバーンに協力してもらって空に逃げるのではなく水中に逃げるという荒業をやってのけた事で、溺れ死んだという疑念を払拭する事に成功した。

 ついでに、無用の産物と化している4つのカプセルはクランの共有倉庫に入れておいたので、有事の際には役に立つだろう。


「さて……」


 目の前に有るのは吸魔の森。ボードに書かれている内容を問答無用で信じるという訳では無いが、人工守護神獣の事を考えると森に関する全ての称号を取っておきたい。

 中層の素材は70レベルを越えていたのでまだ取られていないと願っているが……まあ、俺のレベルは80を越えているし、70を越えている人に関してはいくらでもいる。取れる可能性は低いだろう。


「行くか。【精霊召喚:闇】『ヤミ』」


 MP消費を最低限に抑えるために、召喚するのはヤミだけに留める。

入ってすぐに見えたオーガの群れやプレイヤーはスルーして奥へと進んでいくと、いつの間にか中層へと移動していたのかレッドオーガを見つけた。

 前回はテンスアローに全力のインパクトとブラストでも倒すことは出来なかったが……


「【テンスアロー】【インパクト】【ブラスト】」


====================

レッドオーガを倒しました。

▼ドロップ▼

レッドオーガの肉×3

レッドオーガの牙×1

レッドオーガの角×2

3000G

====================


「まあ、流石に倒せるよな」


 1発で倒せるか倒せないかは大きな差なので倒せてよかった。その後も、レッドオーガ、オーガファイター、オーガフェンサーなどの上位種を倒しながら奥へと進んでいくと、フィールドが切り替わった。

 現れた13個の魔法陣。

 嫌な予感しかしないので一撃で全てを片付けたいのだが、チャージを使う余裕は無いし、ハンドレッズアローだけで倒せるとも思わない。


「ゴガアァァアアア!!!」


 中心にオーガジェネラル。その周囲にオーガナイトが4体。さらにその周囲にオーガファイター、オーガフェンサー、オーガバーサーカー、オーガウォーリアの4種類が2体ずつ現れた。


「さすが脳筋…?」


 ヒーラーが出てきていない事、アーチャーやマジシャンがいない事は最低限の救いだが、一体一体がMPを300以上消費しないと倒せないと考えると厳しい物が有る。

 木で囲まれたこのボスフィールドは直径50m程。ナイトが動く様子は無いが、8体のオーガがとても邪魔だ。本来であれば、攻撃を加えなければ動かないナイトは放置して8体を最初に処理するべきなのだろうが……。


「【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ブラスト】」


 8体は無視して、直接ナイトに対して攻撃を加える。


「「「「ガアァァアァァァ!!」」」」


 表層に比べて2倍以上の速さで消費されていくMPを考えると、雑魚を相手している余裕は無い。今飲んだ為1つ減ってしまったが、ユウさんに貰ったMP回復薬の残数は7個もある。ナイト達の損傷を見るに、後一回当てれば倒せる様な気がするが……動き出して8体と混じってしまった為、攻撃を加えようにも威力が分散されて倒すことは出来ないだろう。2回加えれば流石に倒せると思うが……MP残量を考えると、次の8体が召喚される方が早い。


「まあ、なるようになるか…【ハンドレッズアロー】【インパクト】【ブラスト】」


 2体のバーサーカーを含む4体は倒すことが出来たが、ナイトは当たり前の事、残りの4体も生き残ってしまった。


「チッ」


 近づいてくるオーガ達から逃げながら、ジェネラルを確認する。ナイトを一体も倒していない為まだ動いていないが、1体でも倒すと動き出してしまうのでナイトは全部を同時に倒したい。が……。


「なんかあいつすぐ倒れそう」


 先程のハンドレッズアローで受けたダメージに偏りがあったのか、一体が今にも死にそうで、矢一発を加えるだけでも倒す事が出来そうだった。それこそ、転けただけで死にそうな重体。頑張って剣を杖代わりにして立っているが……


「ゴガアァァアアア!!!」


 10分が経過した様で、2度目の召喚が行われた。バーサーカー4体、フェンサー2体、ファイター、ウォーリアは1体ずつ。

 フェンサー、ファイター、ウォーリアが召喚されると共に動き出したのに比べ、バーサーカーは周囲を確認し……吠えた。


「「「「アァァァァァアアア!!!!」」」」


 赤いオーラを纏ったバーサーカー達は先に進んでいた他3種を押しのけながら俺の元へと近づいてきて…俺の嫌な予感を全肯定するかの様に瀕死のナイトも吹き飛ばした。


「ゴガアアアァァアア!!」


 俺に接近していたオーガ達を踏み台に飛び掛かってきたバーサーカー達。

視界の隅には動き出したジェネラルが映っており……


「おかしいだろそれは!?」


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[一言] そんなこともあるさ
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