水中
もう正月ですね…。
気が緩みすぎたのか朝起きたら既に午後だったんで、
正月フィーバーで一日4話投稿とかは厳しそうです。
多分、もう一話は更新します。
召喚された魔物達の半数程は海中を泳ぐ魚や亀などの魔物で、残りの半数程は鳥のような空を飛ぶ魔物だった為、我先に十六夜さん、ソラへと襲いかかっていた。レイナさん、ユウさん、イサさんはその魔物達を弓で迎撃していたが、俺は【チャージ】を発動している為、動くことが出来ない。
「ルイさん、島の端っこまで移動してソードフィッシュなどの突進を抑えてください!」
「分かった!」
「楓さんはその援助を。私達三人は他のところをやります!」
「おっけー!」
「「分かりました!」」
レイナさんの指示と共に動き出す全員。姉を見ると体よりも大きい盾を構えて攻撃を跳ね返しており、その後ろで楓さんが魔法を使って支援していた。十六夜さんやソラは空にいる敵を蹴散らしながら島へと近づいてきており、レイナさん達でその援助などを行っていた。
そんなこんなしている内に1分が経過し……
「やります!」
「分かりました!ルイさん達少し下がってください!」
「【精霊召喚:闇】『ヤミ』【精霊召喚:雷】『ライ』【精霊召喚:火】『ファイ』【精霊召喚:土】『アース』【精霊魔法:闇】【闇精霊の加護】【精霊魔法:雷】【雷精霊の加護】【精霊魔法:火】【火精霊の加護】【精霊魔法:土】【土精霊の加護】」
「【サウザンドアロー】【インパクト】【チェイサー】」
1本の矢を射ると共に後ろからついていく数え切れない矢の数。天井が出来たかのように錯覚するレベルの数が一点を目指して飛んでいき……爆破した。
「「「「……」」」」
「「…た、たまや〜?」」
あ、被った。
爆風に煽られ何処かへと流れていくソラと、爆風をうまく使って島へと飛び降りてきた十六夜さん。爆破の威力は周辺一帯にいた魔物達すら吹き飛ばし、レッサーザラタンの硬い防御力など物ともせず、横っ腹を抉り取っていた。
「クアァァァアァァァ!!!!」
「……レイナさん」
「レンジさん…ちょっと任せていいですか、囮」
「動かないんじゃなかったんですか!?」
「私鳴き声も動くのも初めてみましたよ」
「……ソラ!」
「今いくからちょっと待て!」
ワイバーンを持っているソラに対して声を張り上げると、俺の意思が伝わってくれたのか凄い速度で来て、俺を乗せてくれた。
「あれ凄いな」
「ありがと…レッサーザラタンが口を大きく広げて此方見てるけど大丈夫か?」
「それどう考えてもブレスだろ!?…クア!方向変えてくれ!」
乗せてもらいながら後ろを見ると、しっかりと俺に照準を合わせている口と横っ腹に攻撃を加え続ける他の皆の姿が見えた。
「うぉおぉ……」
急旋回を開始するクア。勿論、乗馬スキルとかそういう物を一切取っていない俺には結構辛く、ソラにしがみつきながら後ろを見る必要があった。
「誰得だそれは!?」
「ソラお前余裕有るな!?俺やば」
「「あっ」」
唐突に発生する浮遊感に近づき始める海面。『ヒュー』という風切り音が『ゴォー』となり、ソラは手を合わせて擦り始め……あいつはぶっ殺すとして。
「空中、ジャン…プ!からの海面ダッシュ!」
歩術のレベル、楓さんの特性ブーツなど様々な要因で奇跡的に成功させたそれ。レッサーザラタンの進行方向は魔物が一体もいない為、足場になる様な魔物もおらず、そろそろ…
「ぬぉ!?誰だおまっ、ちょっ」
唐突に現れたそれは、俺を咥えると背中に放り投げ、ブレスを躱しながら急上昇した。
「た、助かった。ありがとう、十六夜さんのワイバーン」
目の前にある顔が此方へと振り向き、軽く目を細めてから高速で動き始めた。因みに、ソラのワイバーンよりも動きが早い。人数の問題なのか赤と緑という色の問題なのか。まあ、色だろう。緑ということは風属性だろうし。
……ワイバーンの魔石は持っていないからワイバーンを召喚するのはSKPという意味でも厳しいだろうがこんな助けられ方をすると召喚したくなる。
「しかしこれ凄いな」
手元にあったのは2割回復のMP回復薬。寸前にユウさんに渡された物をようやく使う事が出来たが一本で780もMPが回復した。今回は精霊の加護を解除しただけで召喚自体は解除していなかったがそれで良かったのだろう。再度召喚する手間も省け…
「【ハンドレッズアロー】【インパクト】【チェイサー】」
ブレスの溜めモーションに入っていたレッサーザラタンの顔を爆破させ、ブレスを失敗させる事に成功した。
「グァ゛ア゛ァ゛ァ゛」
顔を自分のブレスで攻撃する事となったレッサーザラタンは喉がやられたのか、初めて声を張り上げた様な突き刺す声ではなく、少し掠れた声を発する。
そして、それを皮切りに
「「はっ!?」」
潜りだした。あの巨体が潜るわけだ。当然津波が発生するし、近くにいた十六夜さん達に危害が及ぶ。
…ちょっと選択肢が無くなってしまったので、ワイバーンを軽く撫で、
「主さんを助けに行ってくれ」
そのまま飛び降りる。
凄い速度で移動していったワイバーンを横目に、落下しながらMP回復薬を飲み、スキルを発動する。あの抉れた横っ腹に見るも無残な顔。確実に奴のHPは残りわずかだろう。そうでないと俺が死ぬ訳だが…これが一番勝率が高い以上、空中ジャンプや海面歩行をする事も出来ず、海に飛び込んだ。
「(よっしゃ来た!)」
海に飛び込んで一番最初に視界に入ったのはレッサーザラタンの目。その目は俺を確実に捉え、好機と見たのか凄い速度で口を広げながら突進をして来ており…
「【ハンドレッズアロー】【エンチャント】『水』」
限界まで近づいた所で水中での速度低下を無効化、水属性特攻を付与された100本の矢がレッサーザラタンを襲い……。
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レイドボスを倒しました。
▼ドロップ▼
レッサーザラタンの肉×784
レッサーザラタンの甲羅×372
レッサーザラタンの牙×27
80000G
レベルが上がりました。
レベルが上がりました。
職業レベルが上がりました。
▼MVP報酬▼
レッサーザラタンの肉×394
レッサーザラタンの甲羅×198
レッサーザラタンの牙×19
カプセル×2
100000G
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古代湖のレイドボスの
初討伐者になりました。
▼報酬▼
称号【初討伐者(古代湖)】
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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特殊クエストのクリア条件を満たしました。
『水精霊の興味』
▼報酬▼
称号【水精霊の観察対象】
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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特殊クエストが発生しました。
『水精霊の関心』
クエスト達成条件は、
一回も死なない。
自作の★★★★以上の武器のみで敵を倒す。
200/200
です。
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特殊クエストのクリア条件を満たしました。
『水精霊の関心』
▼報酬▼
称号【水精霊の加護】
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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特殊クエストが発生しました。
『無精霊の興味』
クエスト達成条件は、
1回以上精霊を進化/変異させる
1/1
です。
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特殊クエストのクリア条件を満たしました。
『無精霊の興味』
▼報酬▼
称号【無精霊の観察対象】
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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特殊クエストが発生しました。
『無精霊の関心』
クエスト達成条件は、
2回以上精霊を進化/変異させる
2/2
です。
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特殊クエストのクリア条件を満たしました。
『無精霊の関心』
▼報酬▼
称号【無精霊の加護】
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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特殊クエストが発生しました。
『光精霊の興味』
クエスト達成条件は、
火・土・風・水・無・闇精霊の観察対象となる。
6/6
です。
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特殊クエストのクリア条件を満たしました。
『光精霊の興味』
▼報酬▼
称号【光精霊の観察対象】
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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特殊クエストが発生しました。
『光精霊の関心』
クエスト達成条件は、
火・土・風・水・無・闇精霊の加護を得る。
6/6
です。
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特殊クエストのクリア条件を満たしました。
『光精霊の関心』
▼報酬▼
称号【光精霊の加護】
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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特定条件を満たしました。
【精霊王の観察対象】を獲得しました。
▼報酬▼
STP5
SKP5
スキルレベル限界上昇チケット×1
10000G
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『フィールドを移動しますか?』
「(はい!死ぬ!?呼吸がッ)」
光に包まれ、フィールドが転送された事を理解する。
が……
「(まだ水中!?)」
どちらが上か分からず、泳げもしない俺は……光に包まれ……。
インフレェ……。
100レベバジリスクの最大HP<<『たまや〜』<80レベレッサーザラタンの最大HP
尚、スキルで作られた矢はもとの矢と同じ性質を持ち、一番最初に召喚される魔物の数はとても多いので、水精霊をクリアできています。




