クラン
お久しぶりです……。
熱出したり、昼寝をしたら次の日になっていたり、ナイファーエンジョイしたりまふまふさんをリアルタイムで聞き逃したりと怒涛の(個人的には)一週間を過ごしていたため更新が出来ませんでした。
前書き長いですが結論、
定期更新にします。
月曜日12時。金曜日12時を予定。
蛭を見つけるのに30分近く使ってしまったとはいえ、レイナさんとの集合時間までまだ3時間以上残っている。蛭があんな所にいた事を知ってしまった以上、もう一度試練の森へと挑む気にはならないし……王都へ行くか吸魔の森へ行くか、後は久しぶりに感じられるクロのレベリングも良いかもしれない。
第五の街迷宮はレベルもだいぶ高かったので、攻略を進めていけばいずれ俺よりもレベルが高いボスなども出てくるだろうし、それが一番良いのかもしれない。フィールド効果も特に無かったし…。第五の街迷宮は階層+40レベルぐらいだった筈なので、30層辺りを超えれば俺のレベルよりも高い敵が出てくるだろう。
「んにゃ」
「久しぶり」
第五の街迷宮、17層に移動してクロを召喚した。クロに軽く指示出しをし、転移魔法陣を探して散策を始める。道中見つけたフォレストキャタピラーの群れには全身全霊を込めて全精霊を召喚、魔法を発動し、【ハンドレッズアロー】に【インパクト】、【ブラスト】を使って殲滅してしまい、地面がえぐれてしまったがまあ良いだろう。
因みに、18層への転移魔法陣は群れのすぐ近くにあったのであれがフィールドボスの様な役割を果たしていたのだろう。…ビッグフォレストキャタピラーとか出たら錯乱して【ハンドレッズアロー】を限界まで撃つ気がする。
「あ、クロストップ」
「にゃ」
クロの止まった先に石を投げると、案の定穴が空き、下を覗くと金属で出来た槍が立ち並んでいた。…やっぱり、この迷宮の罠は殺しにかかっている。第三の街をエナさん達と攻略していた時はナオが陰ながら罠を解除してくれていたので気にすること無く進むことが出来ていたが、今はそうはいかない。15層に入った辺りから格段に罠の量が増えていた。
「【手加減】…クロー」
「ふにゅっ」
安定の鳴き声とともに射撃されるシャドーランス。魔法のことを考えなければ凄く可愛らしいのだが……。あの鳴き声と共に繰り出されるのはシャドーランスだ。物騒極まりない。
それから18層、19層、20層の攻略を終わらせ、時間も時間なので王都へと移動する前に21層を覗くだけ覗いて帰ろうとした時にそれは起きた。
「にゃぁあ!?」
「うわっ!?」
俺の感知できない罠が発動し、トラバサミの様な物に挟まれたクロがデスペナルティをくらったのだ。回復薬を使うまもなく一瞬で死亡したクロを見て…悪いんだけれども、紙装甲のやばさを学ぶことしか出来なかった。
…だいぶゲスい話では有るが、他の特化型などの弱点を調べるために召喚するのは有りかもしれない。
「…王都行くか」
感知できない罠に時間、クロの事を考えると、これ以上は進む気にはなれなかったので迷宮を後にし、王都へと向かう。迷宮は地味にどの街よりも王都に近かったので、数分足らずで王都につく事が出来、プレイヤー専用の入り口からすぐに中へと入る事が出来た。クラン設立所だったか、そういった感じの建物の場所は北に有ると聞いていたので、北の入り口から入った俺は急ぐこと無く周囲を
「あ、ユウさん」
「あ、レンジさんこんにちは!今日は…クランですか?」
「そうですね」
「心強いです!主戦力ですね」
「…流石に主戦力は。レイナさんがいる以上レイナさんのほうが強いと思うよ。弓の扱いとかも上手いし」
「レイナさん上手いですも…あ、レンジさんも上手いですよ!?」
「別に気にしてないよ」
慌てて言い直すユウさんに苦笑いしてしまうが…ユウさんはいつになったら俺への苦手意識が取れるのだろうか。
その後も少しの間他愛もない会話をしていると、レイナさんに十六夜さんが立っているのを見つけた。
「あ、レイナさん十六夜さーん!」
「…うはっ」
レイナさんに十六夜さん、ユウさんという女々しいのかは分からないが、女の子のみの空間を見て頬を緩めている人がいる中…俺の立ち位置がやばい。……ソラは確実にこのクランに入ってくれないと困るな。…ソラってリアルの友達とカップルだったりはしないよな?そうだとアウェイ感が加速するだけだが…速攻でメールで確認する。
「レンジさん?」
「あ、はい」
気付いたら目の前まで歩き終わっていたようで、手を掴まれ引き止められた。…舌打ちが大量発生している。
「じゃあ、入りましょうか」
「はい。あ、そういえばレイナさん、俺の友達クランに入れれます?」
「大人数となると微妙ですが、問題ないですよ」
「ありがとうございます」
ソラは【遠距離物理】を冷遇しない所であれば入ってみたいと言っていたので問題ないだろう。
そして、レイナさんは一つの紙を掲げ、宣言した。
「クランの名前を決めましょう!」
「レイナさん?」
「な、なんですか?」
「決めてなかったんですか?」
「十六夜さんにそれは無いと言われてしまい」
「例えば?」
「シューティングスター」
……。
因みに、今のは十六夜さんの発言だ。いや、悪いとは言わないからもう少し、十六夜さんも条件に当てはまる様な物にするべ……するべ…
「十六夜さん入るんですか!?」
「レンジ入るならルイも入るだろうから…」
「レンジさん何気に重要な立ち位置ですね!」
「気楽そうなユウさんに贈呈します。…俺はユウさんが入る所に入る!」
「わわわ……じゃ、じゃあ、私はレイナさんが入る所に!」
「「「……」」」
俺も含め、3人の無言の目線がユウさんに重なるが、テンパっているユウさんは気付いた様子がない。代わりに俺と十六夜さんが小さくガッツポーズの様な事をし……
「あ、サブマスは2人ま」
「レンジ」
「十六夜さん」
「「……ルイで」」
「ルイさんですか?私はよく知らないのですが…レン」
「「悪いやつじゃない。責任はレンジ(十六夜さん)が取る」」
完璧に被さる言葉。ここに1枠の座の壮絶な譲り合いが始まった。
ここに2人の思惑、一人の願望。そして、
「何を話してるんですか?」
何も理解できていない少女が一人現れ、ちょっとしたシリアスムードは霧散した。
「レイナさん。一枠は緊急時の為に開けたままにしましょう」
「それが良い」
「は、はい。ならそうしましょう。でクラン名ですがシュー」
「「それは無い」」
『ふにゅっ…にょぉぁあ!?』(高評価お願いしまーす…にy)
※予約時4時です。
ピチューでよかた…




